※流血・性描写・暴力表現あり。鬼畜伊達氏降臨。
 
 ちなみに甲斐の虎普通に死にますし、佐助が空気です。
 以上の点、バッチコイ!という心の広い方、閲覧の方向で一つ・・・・

 

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『Half Dragon:#1竜の渇き』

 


轟々と、耳を覆う怒号。
凄まじい砂塵により前が見えない。
それでも其処此処に敵兵の気配を感じ、幸村は闇雲に二槍を振るう。
いつものように一番槍を買って出て、ひた走って闘う内に味方軍から孤立した感は否めないものの
幸い周囲に味方が居ないのは、槍の間合いに巻き込んでしまうと云う心配もなく
本来の力を余す事無く発揮し、無数の敵を何度も薙ぎ払った。


「退け退けェ!!骨を砕かれ屍と化したくなくば、武田軍が真田幸村を通せ!!」


己の背後に陣する、武田の軍勢の進行の妨げとなる敵兵を、一人でも多く斥け
少しでも仕えている主の策に力添えを。
可能ならば名のある武将の首を取り、自軍の士気を鼓舞せんと、幸村は邁進した。
それが己の役割だと承知している。
だから今回の戦、あの伊達軍勢相手でもそれは変わらず
奇策を弄すると有名な男との戦いではあったが
構わず敷かれた布陣に突っ込んだ。


「どうした独眼竜!この程度の兵力では、某を止められぬぞ!」


覚悟していた奇抜な布陣・布石どころか、極々普通の戦略に
少々拍子抜けしつつも、否、慢心はならぬと両手の槍を握り直す。
とその時、前方を塞いでいた筈の足軽達が、行き成り切って割ったように左右に散ったかと思うと
その奥から現れた弓隊から、一斉に鏃の雨が降り注ぎ
咄嗟に槍を使って弾き返したものの、いつの間に廻り込んで来ていたのか
背後からの怒声と共に、騎兵隊が突進して来た。


「…ッ!!」


避ける間も無く強烈な一撃を背中に喰らい、幸村の躯は小枝が如く吹き飛ばされ
二三度地面に叩きつけられてから数回転がった後
ぐったりと動かなくなった。
軽い脳震盪どころの騒ぎではなく、視界が真っ暗になるほどの衝撃で
呼吸すら出来ずに、強打した背・胸と言わず全身の痛みに悲鳴も上げられず喘ぐ。
まさか背後から馬が来ようとは思わなかった。
幾重にも重なり合った防衛陣を打破するのに熱中する余り
騎兵隊の位置と移動を注視するべきを疎かにしたのだ。


「……ぐ…ぅ…! 迂闊で、あった…」


熱くなり状況判断を蔑ろにした己の愚行を悔い
幸村は漸く上下しだした胸を苦しげに掻き毟って咳き込み
辛うじて手放さなかった一槍を引き寄せた。
もう一槍は吹き飛ばされた拍子に手を離れ、何処かへと落としてしまったらしい。


「Hey、生きてるかい?」
「…?!」


当分起き上がれそうも無いと歯噛みしている幸村の頭上から
低い声が落ちてきた。
気配に気付けず、ここまでの接近を容易に許したことに驚き
何者だと震えながら顔を上げた瞬間、
ゾワリと、血が騒いだ。


「……その、隻眼…っ……伊達政宗か…!」
「YES、アンタが武田の紅い鬼、真田幸村だな?」


交錯する視線。感じる鬼気。
それだけで、相手が誰であるか理解した幸村は
痛む躯のことなど忘れて立ち上がろうとしたが
その前に横面を思い切り蹴飛ばされ、ぐぅと呻いて再び地面に突っ伏す。
切った口内から血が溢れ、しかしそれをすぐに吐き捨ててから
体勢を立て直し反撃に転ずるべく、槍を構えようとした所で
見越した伊達に刀を使って弾き飛ばされた。
ガランと音を立てて転がっていく、唯一の武器を目の端で捉えながら
幸村はそれならば拳で、とばかりに果敢にも、否、無謀にも
帯刀している伊達に向かって殴り掛かろうと身を捻るが、今度は刀の鞘で顎を打ち据えられ
またしても地面に昏倒する。


「Ha!イイねぇ、その根性」
「…ぅ、ぐ…っ」


怯まず反撃しようとした幸村の意気やよし、砂を掴んで呻く姿を見下ろしつつ
伊達は満足げに口角を吊り上げ、徐に足元の栗色の髪を掴んで引き上げる。
朦朧としながらも意識を保とうとし、苦痛に歪んでいる顔を、じっくりと眺めた。


「Huh……悪いがアンタ、ちょっと利用させてもらうぜ?」
「、、な、にを…っ…」


薄っすらと笑んで囁かれた不穏な科白に、眉根を寄せて警戒した直後
そのままガッシリとした逞しい肩に担がれ、仰天のあまり動けないのをいい事に
何処かへと連れて行かれる。
その場で首を切られるかと死の覚悟すらしていたのに
なんのつもりだと男の奇行を詰っても、応えは無く
幸村は懸命にその背や横面を殴ろうとしたが
伊達の歩調に合わせて、グラグラと揺れる視界と意識とを繋ぎ留めるので精一杯であった。


「Look!武田の狗共、これをよく見な!!」


戦の中心から少し離れた小高い丘で、ズルリと下ろされ
地面に落下するかと思いきや、伊達の腕に羽交い絞めにされて引き上げられた挙句
急所の一つである首筋に鋭い刀身を宛がわれ。
まるで見世物のように兵達の目に晒される。
この状況の意味するところは、つまり人質だろう。


「………無駄、だ……武田軍も…お館様も……某…如き……、ッ」
「さァて、其れは如何だろうな?」


搾り出すような声で、御前は最も愚かで意味の無い行為をしていると、口を開いた幸村に
伊達は「いいや」と意味深に唇を歪め、クイと顎をしゃくる。
何が云いたいのだと幸村も其方へと顔を向け、


「………な…!!」


これは、一体どういう事だと、瞠目した。
つい先程まで、我が軍優勢と着々と進撃を続けていた武田勢が
その勢いを削いだばかりか、上げた武器を力無く下ろす者まで居る。
そんな事がある筈が無い、こんな事で止まる武田ではないと
縋る思いで遠くの主を見遣れば
猛進していた脚を止め、此方を凝視していた。


「ッお館…様!!何故、足を御止めなさるか…!!
 某に構わず、伊達を討って下され…!!」


首に当たる凶刃に構わず声を張り上げても
あの力強い腕は武器を振るわず、常に追い詰めるようだった侵略が
ここで初めて迷いを見せている事に、絶望を覚える。


「Ha!どうだ?自分にどンだけの価値があったか、判ったか?」
「……ッ、」


嗚呼、まさか
この男の云うように、お館様は本当に…こんな不甲斐無い己の為に進軍なさらないのか…!と、
幸村は顔をぐしゃぐしゃにして信玄の姿を見つめた。
生涯ついて行くと決め、遠からず実現されよう御上洛の御為になら
命を捨てても尽力すると誓っていたのに
その自分が、今こうして足を引っ張っている。
なんと、己の無力なことか…
心の底から我身を呪った。


「全く戦ってのは恐ろしいモンだな…?」
「……く…っ」


そんな幸村の心情を知ってか知らずか、伊達の低い声と吐息が耳を掠り
そこから走り抜けた虫唾にブルリと身を震わせ
卑怯者がと射殺さんばかりの眼光で、竜の片目を睨めつける。
男はそれを愉しげに受け止めながら、
「あの甲斐の虎と恐れられた男が、可愛い家臣の為に白旗あげちまった」
と、咽喉で嗤いながら云うその科白にカッとなり
纏わり付く腕から逃れようと踠いたが、六爪を操る腕力からは簡単に抜け出せず
次に響いた男の命令に、息を呑んで硬直した。


「Hey guys、皆殺しだ」


それを合図に、草陰に身を潜めていた伊達勢が一挙に押し寄せ
雄叫びをあげながら次々と戦意を失った武田軍に襲い掛かる。
幸村は悲鳴を上げそうになり、必死に伊達の腕に爪を立て
仲間の元へ、主の元へ、今すぐにでも駆け寄ろうと身を捩ったが
羽交い絞めにされた躯は身動きすら出来ず
目の前の虐殺を止めることは叶わない。


「っ…お逃げ下され、お館様ァアッ!!!!」


冷たく嫌な汗が全身から滲み、焦燥と恐怖が背筋から熱を奪い取る。
幸村は遠くの方で砂塵の向こうに消えかかる信玄に
せめてお命だけでも御無事で!と声を嗄らして叫んだ。
もう此処からでは、姿を認める事すら出来ない。


「……っ、放せ、伊達政宗ぇ…!なんという…卑怯な…!!」
「Ha!戦に卑怯も糞もあるかよ。それより、容易に敵に捕まったテメェの愚鈍さを誹りな」
「ッ!」


云われて、思う事があるからこそ反論できず
ギシギシと歯軋りして、片目の竜を睨みつけた。


「YES…アンタのその眼、ソソるぜ…?」
「?!」


ゆるりと細められた切れ長の目に、幸村は本能的な危険を感じて
反射的に距離を取ろうとするも
それより先に後頭部に廻った大きな掌に、グイと頭を引き寄せられ
唇を咬みつくように奪われる。


「…んっ!ぐ…ッ」


俄かに何が起こったのか理解できず
しかしすぐに割り込んできた生温い舌に、ゾッと総毛立ち
慌てて逃れようと首を振ろうとしたものの、伊達の手がそれを許さず
ガシャリと無造作に落とした刀によって空いたもう片方の手に
顎を掴まれ無理矢理に口蓋を開かされる。


「っ!!」


逃げられないなら、いっそ噛み千切ってやると牙を剥くも
先に幸村の方が伊達に鋭く歯を立てられ、
蹴られて出来ていた傷とは違う新たな切傷により
舌先から鮮血が溢れ、唾液と混じって顎を伝った。


「……ぅ、う…ッ」
「Good、美味いぜ幸村…」


漸く顔を離し、満足げに血に塗れた薄い唇を舌で舐めた伊達は
しかと拘束していた幸村から、あっさり手を離し
グラリと傾いた躯をそのまま硬い地面に打ち据え、ニィと口角を上げる。


「こりゃァイイ。紅蓮の鬼と呼ばれたアンタでさえ、この様だ」


無様に這いつくばっている幸村の背を踏み付けながら
揶揄するように云えば、悔しそうに握った拳が震えた。
せめて幸村に足蹴にする男の足を払い除ける力さえあれば良かったが
消耗し切った体力と、武田の敗走と云う信じ難い光景を見た後では
抵抗などする気力は湧かなかった。


「クク…どうだ?テメェの所為で武田が敗北した感想は」


その目でよーく見ろよ、と
半ば無理矢理顔を上げさせられ、直視したくない現状を見せ付けられる。
武田軍の殆どが伊達軍の手に掛けられ
捕虜にして捕まえておく気もないのか、次々と皆殺しにし
見るも無惨に刀で斬られ、槍で突かれ、馬の蹄に頭蓋を踏み砕かれ
名の知れている武将の首などは、それ自体が手柄の証とでもいうように
容赦なく切り落とされて、一列に並べ立てられた。
武田の赤い鎧や兜と、飛び散った血の区別が付かない。
まるで、地獄絵図。


「折角だ、此処で自責しながらオレにfuckされるか?仲間の骸の前で、慰み者にしてやるよ」
「…つ…ッ!」


正々堂々と戦わずして、この上まだ辱めようと云うのか…
幸村は唇を噛んで伊達の無慈悲な片目を睨み上げるが
鋭い眼光が細められた次の瞬間には、ビリビリと刀の切っ先で身に付けている物を引き裂かれる。
大腿部を覆う草摺も留め具を切られては、用をなさず地面にズリ落ち
残ったのは下腹部に慰め程度に掛かる布切れと、籠手に臑当、それから首にブラ下る六輪銭ぐらいのもので。
戦場で負けた屈辱の上に、その死地で半裸で敵大将に踏み躙られるなどと云う
武士として有るまじき現状に、幸村は燃えるような恥辱と怒りで、ブルブルと震えた。


「ッ、このような屈辱…っ……某とて武士だ!さっさと首を切って、殺せばよい…!」
「Oh〜そう熱くなるなよ…アンタにはウチの兵も相当ヤられてンだ…」

 


「楽に死ねると思うなよ?」

 


まるで、刺さるような冷たい声色に、幸村はゾッと戦慄した。
男の足だけではなく、間違い無く殺気が躯に重く圧し掛かり
息を呑んで背後を見ると、愕く程冷めた眸と、残酷に吊り上がっている口角。


「それにだ…」
「っ…!」


伊達は幸村の背にあった足を移動させ、紅い鉢巻の巻かれた後頭部へと宛がうと
いきなり強く上から踏み、グリグリと躙りながら
砂利に頬を擦っている幸村に向かって、薄い唇を開いた。


「アンタ、オレの好みのツラだ…殺すなんて勿体ねーこたァしねェ…」
「…っ…う……ぐ、、」
「狂死するまで可愛がってやるよ…」
「…!!」


云い様に、外気に晒された臀の窪みに、冷たく硬い刀の鞘先が押し当てられ
幸村は一瞬で血の気が引いていくのを感じた。
逃げようと四肢をバタつかせるが
弱い頭部を別の鞘先で打たれ、クラリと意識を飛ばしそうになり、大人しくなる。


「OK、連れて来い」


幸村の抵抗が収まったのを確認した伊達は
周りを取り囲むようにして出来ていた人垣の
誰とも云わずに一言命令し。
頷いた何人かの足軽達が、何処かへと走っていき
暫くもしない内に何か巨大なモノを引き摺って戻って来る。


「さァ、しっかり目を開けな幸村……何が見える?」
「………ぁ…、……あ…!!」


其れが近付くにつれ、虚ろだった幸村の視界の焦点が合い始め
目の前に膝を折られて両側から吊るすように腕を拘束されたものが
人間であると認識し、土や血糊でボロボロになっているその容貌を見て
咽喉の奥から声とも呻きともつかぬものが洩れ出る。


「……あ、、そ、んな…っ」


そしてハッキリと誰であるか理解した幸村は
失意と絶望に打ちのめされた。


「っ…お館、様…!」


相当痛め付けられたのか、見るも無惨な、変わり果てた姿で
嗚呼…逃げ果せることはできなかったのかと
幸村は泣きそうになりながら、必死に手を伸ばしたが
あと少しの所で届かない。
このままでは当然、伊達の手によって晒し首にされるだろう。


「……伊達、殿…っ…某は如何なっても構わぬ…!だから、お館様は……!」
「クックッ…さっきまで呼び捨てにしてやがった癖に、いきなり殿ときたか……
 主人の為なら恥も外聞もねーってヤツか?」
「…ッ…」


違うとは言い切れないのか、唇を噛んで俯く幸村に
伊達は沸々と湧き上がる苛つきを覚えた。
それが更なる凶行に奔らせる。
言い知れぬ不快感も顕に、這いつくばっていた幸村の臀を掴んで持ち上げ膝を立たせると
丸見えになった菊座に向かって、力加減なしに行き成り硬い鞘先を突っ込んだ。


「ッうぐぁあ゛ぁああッ…!」


悶絶に達する痛みが走り抜け、幸村は痛烈な悲鳴を上げてから
あまりの激痛によってガクガクと膝を震わせ、倒れ込みそうになる。
しかし伊達の手がしっかりと腰を固定している所為で
そこだけを高く上げた状態の儘、脂汗を流してゼェゼェと過呼吸を繰り返した。
その様子を冷めた目で見下ろしつつ
伊達は容赦無く逆手に持った黒く長い鞘を、押し返して来ようとする肉壁に構わず
迫分けるようにして奥へ奥へと進める。


「……っっ!…かッ、は…!っ」


無理に押し込まれた所為で縁は切れて血を流し
小刻みに痙攣する太腿に幾筋か垂れ
伊達が鞘を前後させると、熱を持って腫れ上がった。


「…Ah〜イイ色だぜ幸村…」


お前によく似合っていると、愉悦に掠れた低い声で呟いた伊達は
鞘を使って幸村の臀の穴を嬲り
悲鳴を上げさせ血を流させては、ゆっくりと口の端を吊り上げた。
そうして幸村の声が叫び過ぎて嗄れてきた頃、漸く真っ赤なソコから鞘を引き抜くと
己の甲冑を弛め間隙から下劣にも昂ぶった牡を取り出し、数回扱き上げ完全に勃起させてから
軽く手を添え幸村の其処へピタリと宛がう。


「…!!、ぁ、……や…め……!」


伊達の男根に貫かれようとしていることが判り
逃れようと腰を引きかけたが、


「オヤカタサマを助けて欲しいンだろ?」
「……ッ…!」


その為なら如何なってもイイって、確かさっき云ったよな?
そう囁かれるなり、一度ビクリと硬直した後、抵抗を止め大人しくなった。


「Good……イイコだ…」


伊達はまたしても急激に冷えていく感情を感じながらも
相反するように湧き上がって来た、ドス黒く凶暴な衝動に任せ
一気に幸村の臀の穴に陰茎を突き立てた。


「ッッ!!、あぐっ…うぅぅう…!」
「いーねェ……イイ感じに締め付けて来やがる…!」


呼吸すら満足に出来ていない幸村の汗で湿った腰を掴み
激しく手加減なしに責め立てる伊達は
恐らく初物であろう、ギュウギュウと圧迫してくる肉壁の官能に
嬉々として突き上げる強さと速度を上げた。
幸村はガクガクと揺さ振られながらも、必死に歯を食い縛り
非難はおろか、余計な悲鳴も惨めな呻き声すら洩らさず
只管伊達の蹂躙に耐えようとする。
その様子に、逆に苛虐心を逆撫でられた伊達は
程好く引き締まった幸村の腰から片手を離すと
痛みで萎縮しきっていた冷たい性器に廻し、強く握り込んだ。


「ヒッ、ぎ…!」
「声出せよ、オモシロクねーから」
「、あっ、ぅあ゛…あッッ」


突然の鋭痛に、堪らず悲鳴を上げた幸村に満足した伊達は
そのまま弄ぶように其処を揉みしだきつつも、律動を止めない。
幸村は苦痛を遣り過ごす為か、爪が割れて抉れるにも関わらず強く地面を引っ掻き
懸命に痛みと悲鳴を我慢しようと足掻いている。
その幸村の視界に、不意に信玄の膝先が映り


「……あっ、………お館…様……!
 見な……でっ…くだされ、、ッひぐぅっ」


命乞いの代償とは云え
ヒューヒューと虫の息である信玄に見えているかどうかは別としても
四つん這いになって背後から男に犯されている姿を見られたくないのか
羞恥に打ち震えながら顔を背ける。


「Ha!しっかり見せてやンな、アンタの為なら敵将にケツ掘らせるってな!」
「…つ、ぁッ!」


酷薄に嗤った伊達に、音がする程強く腰を叩き付けられ
幸村は血が滲む拳を構わず握ったが
情けないことに断続的な声は抑えられない。


「あっ、…あッ、ぅう…ア…!」


出て行ってはまた押し入ってくる感覚が気持ち悪く、吐き気すら込み上げ
唾液を垂らし髪を振り乱しながら、早く終わってくれと胸の内で懇願する。

そうして幸村は気付かない。
伊達が目配せをし、信玄の横に抜き身の刀を持った男が立った事を。


「……さて幸村…そろそろイクぜ?最後まで飲み込めよ?」
「いっ…!ぁ……、ぐっっ」
「……っく、」


一層深く強く奥を突き上げ、伊達が弾けて絶頂を迎えた瞬間
同時に振り翳された刀が鋭く振り下ろされ、虎の首を切り落とした。

 


「…………あ……、あ…ぁ……、あああアあ!!」

 


ゴロゴロと地面を転がり、幸村の手の届かない所で伊達軍の武士に取り上げられ
狂ったような雄叫びを上げながら、何処かへと運び去られるのを
「やめろ」と上がらない腕を必死に持ち上げ取り戻そうと踠くも
伊達がその手首を掴んで引き寄せる。


「……ぅ…く、、」


どうして、何故、、助けると約束したではないか… と
幸村は消えかかる意識の中で、男の隻眼を見上げる。


「いいか?真田幸村。約束なんてのは、破る為にあるンだぜ?」


しかもあの甲斐の虎の首だ、取らねーワケねェ。当たり前だろ?と
片頬を上げて嗤う男の非道さに
幸村は一粒二粒と涙を流してから、到頭意識を手放した。

伊達はダラリと力の無くなった幸村の腕に唇を寄せ、ねっとりと淫靡に舐め上げると
傷だらけの細い躯を軽々と脇に抱え上げ
勝ち戦に沸いている家臣や部下達の元へ歩き出す。
充分過ぎる程の手柄と戦利品が手に入ったのだ
今夜の宴はさぞかし長引くだろうと、倒れていた首の無い虎の屍を何の感慨もなく跨ぎ
一度も振り返る事無く、幕の張られた己の陣所へと向かった。

 

 

 

【2へ続く】


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あとがき

とりあえずここで終了!
伊達氏が思ったより酷い人になってしまった…。まいっか。笑

。いた。

2007/12/24(←イブに何書いてんだ自分…)