※本格的に三成氏がご活躍。ダテサナ以外の絡み(性描写含む)が許せないという方はご注意を。


 



『Half Dragon:第二章#3 欺晃』



 

「…ぅ、、」


随分と長い間、闇の中を彷徨っていた気がする。
強要された意識の混濁が重く尾を引き、軽い眩暈と吐気を催しながら
無意識の内に政宗の左手を求め、しかし何も掴めない違和感にすぐにハッとし、幸村は顔を上げた。
目に飛び込んで来たのは、座敷である。
ただし、明らかに朱燐の間ではない。
壁は板張りで上塗りされず剥き出しのまま
敷かれた畳は処々に解れが見られ、なんとも貧相極まりないし
襖は無地無色で味気なく、小物などの余計な物は一切なかった。


(…何処だ、此処は…)


確か、城下町の道端で気を失った筈だ。なのに、いつの間に斯様な…
否、どうでも良い。
そんな事よりも、常に傍になくてはならぬ存在が、己の半身が横に居ないという現状が
どうしようもなく不安で、心許無く、恐ろしくて、堪らなかった。


「気付いたか」
「ッ?!」


不意の低い声に、ビクリと飛び上がるように上半身を起こし振り返ると
いつの間に室内に居たのか、男が一人、立っていた。
長身痩躯に藤の衣(表は紫・裏は薄色の襲ね色目)を纏い
切れ長の目に鋭利な眼光を灯して、此方をひたりと見遣る。
淡い月光のような銀髪が、どこからともなく滲む陰影と相反して美しかった。
その見目はさておき、幸村に気配を気取らせず背後に立てる辺り、只者ではない事が知れる。


「…貴殿は…?」
「石田三成」


問えば簡潔に答えがあり、幸村は目を見開いた。
此奴が凶王と名高い男か、と。(きちんと顔を見たのはこれが初めてだ)
つまり此処は、近江の佐和山城、という事になる。
どうして奥州から遠く離れたそんな処に己は居るのだ…と眉を顰めれば
すぐに三成が答えを寄越した。


「私が連れて来いと、刑部に命じた」
「!…何故、左様な…!」


まさか、先の乱戦に割って入った事を恨んでの所業かと
幸村は警戒心も露わに座った姿勢のまま後退ったが、男は短く鼻で嗤い


「そんな事はどうでもいい。 さぁ、貴様の目をよく見せろ」
「、…うっ!」


距離を詰めると、いきなり顎先を捉えて無理矢理に上向かせ、覗き込むように顔を近付けて来た。
色素の薄い灰色の眸と視線が交わる。
凶王などと畏怖される割に、酷く真っ直ぐで純粋な目だ。
と同時、混在していたのは深い闇で
何ものをも黒い泥土に引き摺り込む危険さを孕んでいる事に気付く。
ゾクリと、無視できない寒気が幸村の項を撫で上げ
されど気圧されてなるものかと、決して視線は逸らさない。
目の前の男の意図は全く読めないものの、一歩でも引いてはいけない気がした。


「……違うな。その目じゃない」
「…? 、あっ!」


冷めた声が云うなり、顎を掴んでいた片手に強く押され、ドサリと畳に倒れて背を打つ。
慌てて起き上がろうとするも、その前に組み敷かれて身動き出来なくなった。
間近に迫る呼気と鋭い双眸に思わず身構えると、男は無表情のまま口を開く。


「どうすれば、独眼竜を見る時と同じ目で私を見る。
 あの男がしたように、貴様の大事な者の首を斬って晒せばいいのか?」
「…!!」


唐突に紡がれた言葉に、幸村は驚きのあまり声も出せなかった。
確かに、その昔政宗は、幸村が敬愛してやまなかった信玄の首を晒し者にしたが
それが己の目と何の関係があると云うのだ。
一体何をどうしたくて、そんな突飛な事を云い出したのか、皆目判らぬものの
今現在の幸村の大切な者と云えば、一人しか居ない。政宗だ。
その政宗を斬るなど、聞き捨てならぬ科白であり、決して許しはしない。
それに、


「…もしも左様な事をすれば、某は喜んで今生に別れをつける」
「なんだと?」
「この命、政宗殿の御命があればこそ。 生きるも死ぬも、かの御方と共に」


いつぞや大和でした決意の句を、変わらぬ意気で口にし、幸村はしっかりと前を見据えた。
揺るがぬ誓いは誰にも折れぬし触れさせぬ。
そんな凜と貫くような鮮烈な眼差しを、無言で見詰め返す三成は
身と心が芯から打ち震えるような、かつてない感嘆と興奮を覚えていた。
これ程までに一途で直向きで、崇高な意を宿した眸を見た事があっただろうか?
否、ない。
まさにこれこそ、勢州での戦の際、一時我を忘れて魅入ったもの
己が求めてやまなかったもの。


「そう、その目だ…私はソレが欲しい」
「…一体、何を云って…、、 ッ?!」


静かに三成が呟いた次の瞬間、素早く翻った片腕と共に音も無く脇差が一閃し
幸村の肌を紙一重で傷付ける事無く、着物諸共下帯まで断つ。
一瞬の出来事に、反応すら出来なかった幸村は、やや遅れ
ツッと冷汗を流し緊張に身を強張らせた。
全く見えなかった太刀筋と、薄布だけを見事斬って見せた人並ならぬ技量は勿論だが
用済みとばかりにドッと顔の真横に突き立てられた脇差の刀身が視界の端に見え
いつでも首を取られても可笑しくない状況だという事を、思い出したように認識する。
そして問題は、


「っ!…よ、よせ…っ」


ヒヤリと冷たい掌が顎から咽喉、鎖骨を撫で
覆い被さった男の薄い唇が、徐に耳元を掠りつつ
「首が駄目なら、別の方法を試してやる」と囁いたからだ。
意味深長な言葉に只ならぬ不穏を感じ、幸村は眸を不安げに揺らす。
つい先程も「あの男がしたように」などと、政宗の行為に酷く固執していたようだし
付け加えて此の現状……
俄か、政宗と初めて出逢った時、戦場で手篭めにされた苦い記憶が蘇る。


(…此奴、よもや其れを倣う気なのだろうか…?)


浮かんだ嫌な予測に怯んだ幸村は、慌てて身を捻って逃れようとしたが
意に介さぬ三成に容易く押さえ込まれ、伸びた長い舌先がゆるりと厭らしく首筋を辿る。
この時点で、予想は悪くも的中だろう。


(そんな事があって堪るか…!)


髪一筋から爪先に至るまで政宗の物。何人たりとも触れさせたくない。
それが自意識であり政宗の意思でもある。


「つッ、、」


衝動的に自身の舌へと歯列を宛がい、しかし、直前で思い留まった。
此処で自害するのは容易かろう、されど其れ即ち政宗の死となる。
政宗が死ねば幸村も死ぬ、その逆もまた然り、という事だ。故に半身。
なればこそ、かつて此の命を救う為、片腕を代償にした男を想えば
この程度の事など、嗚呼、耐えてみせよう。
幸村は一切の覚悟を決め、キリと三成を睨んだ。


「いい貌をする」


やはり、ますます貴様が欲しくなった。と両の眼に渇望の暗光をゆらりと燈し
裂いた紅い衣を毟るように掻き開いて荒く手を這わせる三成は
ふと、引き締まった腹筋へ残る禍々しい傷跡を見つける。


「これは…」


薄く盛り上がった肉の凹凸を確かめるように指を滑らせた途端
「其れに、触れるな…っ」と、幸村が大袈裟なほど嫌がる素振りを見せ
そういえば、と記憶を手繰り寄せる。
蒼紅のありとあらゆる仔細を教えろと命じた大谷からの報告の中に
明智との交戦の折、重傷を負い瀕死にまで陥った、という話があった。
また、その所為で独眼竜が鬼へと狂いかけた事も。


「っこの傷は、某の戒め…!おいそれと、侵してはならぬ…!」
「…黙れ。私に指図をするな」
「ッあ、ぐ…!」


まるで宝珠を抱えるが如く、大事そうに傷痕を庇おうとする幸村の様を見て
突如腹の奥に淀んだ靄がジワと広がり、胸が悪くなる。
それが何なのか、呼び方は判らぬが、とにかく訳もなく沸き立ち奔流する感情に任せ
顔を寄せてガリと強く歯を立てれば、幸村が呻き声を上げ
僅かに滲み出した血を何の躊躇いもなく舐め上げると
何とも云えぬ甘やかな香りが口腔に広がり、自身でも理解しようのない情火が
ボツと音を立てて爆ぜ燃え上がったのを感じた。


「…手篭めなどと云う下衆な真似など虫唾が走るが…」
「っっ!」
「貴様が相手と思えば、存外、心が躍る。…早く蹂躙したい、とな」
「あ…ぐ!」


とんでもない科白を事も無げに云い放った男は
次いで乱暴に幸村の前髪を右手で鷲掴んで上から押さえつけ
唾液を纏わせた左手の指を二本、いきなり菊座へと捻じ込む。


「、は…っ、…う、、ッ」
「…フン、慣らす必要など無さそうだな。だらしなく弛んでいるぞ」


どうやら独眼竜に可愛がられて居るという話は本当らしいな、と嗤う冷ややかな声が
幸村の矜持に狙いを定めて牙を剥き、だがそれに動じる必要など無いと歯を食い縛って居ると
さっさと指を引き抜いた男が、片手で器用に取り出した牡をピタと宛がい
息つく間もなくズブズブと無遠慮に奥へ進ませる。


「…っ!!」


覚悟の上とは申せ、政宗以外の熱に穿たれ焼かれるという事が
これほど無残に心胆を引き裂き揺さ振ろうとは思いもせず
声なく喘ぐように嘔吐(えず)きながら、薄く泪を滲ませ仰け反りバリバリと畳に爪を立てるものの
一向に構わぬ三成が酷薄に、そして性急に腰を前後させる。


「、ッ!…つっ、!…ッ…!」


強かな律動で舌を咬みそうになり、この細身の何処にそんな獰猛な力があるのだと
胸中で毒づきつつ、到頭溢れた泪の滴がポロリと目尻を伝い落ちた感覚に目を閉じる。
すると、ぬるりと濡れた感触がそれを追って、髪の生え際まで丹念に這って行き
驚いて目を開くと、果たして、男がちょうど顔を上げ、長い舌で口の端をペロと舐めた処だった。


「泪まで甘いと思ったが、予想に反して塩辛い。面白くないな」
「…なん、、 ぅあ、あ…っ!」


不服そうに呟いた三成は、再び伸ばした舌先で、今度はあろう事か直接眼球をなぞる。
まるで、此方の方は丸い飴玉のように甘いのではなかろうかと、確かめるように。
多大な異物感と共にズキッと刺すような痛みが走って、幸村は堪らず切羽詰った悲鳴を上げた。
そんな無様な醜態を、例え一瞬でも曝した事がどうにも口惜しいのか


「っん…!っく、、…ンぅ…ッン……!」


必死に声を押し殺そうと唇を咬み締める仕草は、まこと健気でかなわない。
三成はほんの小さく口角を上げ、透明な滴を累々と流す塩気ばかりの栗色の目玉から舌を離し
荒く吐息を繰り返す旨そうな紅唇へと移動して、歯列を割って口内を貪る
などという愚行はしなかった。
十中八九、喰い千切られるに違いないからだ。
それにしても、どんなに激しく突き上げようと、「やめてくれ」という哀願どころか
弱音の一つすら吐かない幸村に、三成は正直驚いて居た。
独眼竜の行動を等しくなぞれば其れでいいと思っていたが、中々どうして
上手く行く処か、陥落しそうな気配はまるでない。


「だがしかし、諦めるものか」
「っ、ん…!、ツ…っっ」


一人嘯き、沸騰して落ち着かぬ衝動のまま、一頻り幸村を嬲った三成は
やがて吐精を終え、絡みつく肉包からあっさりと牡を引き抜き立ち上がると
身形を整えながら視線を下へと向け
皺くちゃになった紅い衣の上、手負いの獣のようにぐったりと横たわり
上気した全身にびっしょりと汗を浮かべ、臀の穴から猥りがわしく白濁を垂らした
何とも乱れた姿でゼェゼェと肩で息をする幸村と目を合わせた。
非道を強いられた直後だと云うのに、眸に燈る眼光は微塵も衰えず、此方を鋭く射ってやまない。


「…フッ」


背にゾクと奔った得も云われぬ感覚が心地良く、やはり此の男は理想通りであったと確信を抱き
三成は己でも気付かぬ内に深く笑みを浮かべると、座敷に幸村を残し、音も無く出て行った。


 

「手懐けたか?」
「…そう思うか?」
「いいや。アレがそう易々と靡けば、最初から苦労はせぬ」


廊下の角を曲がるなり、待ちかねて居たとばかりに話し掛けて来た大谷へ
逆に試すように返すと、答えを予め判りきっていたかの如く返事を寄越した。
では、本当に訊きたい事はそうじゃないのだろう
続きを促すべく無言で視線を投げれば、案の定


「さて、どうする、三成よ」
「どうにかしろ。どんな手を使っても、私はあれが欲しい」


次なる手段を問う声へ、間髪容れず即答した。
それをどう思ったか、薄っすらと目を眇めた大谷は暫しの黙考の後、徐に口を開く。


「呪をかけるが、よいか?」
「…許す。あの眸を私に向けさせろ」
「あい判った」


呪術と云った類の卑怯な手段を好かぬ三成ゆえ、普段なら眉を顰め難色を示す処なのだが
今は全く気に掛けて居らぬのか、面白いほど簡単に許可を与えてくれた。
それ程に、どうしても、何が何でも、幸村を己の物にしたいのだろう。
その察しを裏切る事なく、


「…独眼竜になど、返してやるものか…」


双眸に仄暗い狂気を宿し呟く三成の横顔を、ひっそりと笑みを湛え眺める大谷は
「では、早速ぬしの願いを叶えるとしよう」と云い残し
幸村が居る奥の座敷へ、ゆっくりと向かった。


 

「…だれ、だ、、」
「そう警戒するな。すぐに終わるゆえ」


襖を開くなり、か細く発せられた声へ飄々と返した大谷は
唯一の光源である明障子に布を取り付け遮光を施し、室内を暗闇へと変える。


「…!」


急な事態に焦る幸村だったが、視界が利かぬではどうしようもない。
まして、三成の仕打ちにより心身とも疲弊しきり、うまく思考が働かぬ。
それでも何とか距離だけでも取るべく、重たい躯を動かしかけたその時
闇の中に薄ぼんやりと妖しげな円い光が幾つも点々と燈った。
途端、幸村の意識は霧がかかったように不明瞭となり
両目は力無くトロりと濁って、チカチカと明滅を繰り返す光玉に見入る。


「……あ…、…ぁ…、、」
「一寸たりとも目を離すな」


嗄れた声に命じられるまでもなく、既に虜となっていた幸村は
瞬きもせずに円い光を…大谷の数珠を見詰め続けた。
ほんの一ト切ほどの間、不規則に点滅する白光。
そのたった短い時間の中で、幸村の頭の中の何かが、止めどなく塗り替えられて行く。
しかし、其れが一体何なのか……判らない。


「…完了だ。後は眠って居れ」


その言葉と同時、眩しく煌めいていた光がフッと消え
生微温い夢心地を揺蕩っていた幸村の意識は、否応無く深い眠りに落ちる。

―――ハラリと一滴だけ頬を伝い落ちた泪を見た者は、誰も居なかった。

 


「済んだか」
「滞りなくな」


自室へと戻っていた三成が腕を組んで振り向きざま、短く問う声へ
大谷は大仰に頷いて見せると、続けて口を開く。


「独眼竜に関しての記憶を全て、ぬしへと差し替えた。
 まァ、腕の事など不具合はあろうが、少しでも疑念を抱いた時には
 記憶を混濁させ、ぬしの言葉だけを信じるようにしてある。適当に云い包めておけば問題ない」


十分過ぎるほど十分だ。
「よくやった」と、珍しく労いの言葉をかけた三成は
用意されていた食膳の前に座ると、これまた珍しく、冷え切った其れに箸をつけた。

 


――――――――――――――――

 


乱暴にガシャンと打ち割られた陶器の欠片が片倉の頬を掠り、僅かに血が滲む。


「What…?テメェ、もう一度云ってみろ…」
「…幸村様が、連れ去られました…ッ……この小十郎がお傍にありながら、申し訳ございませぬ…!」


米沢城は御座所に、尋常ならざる鬼気が満ち満ちた。
先の城下町の騒動で、深い眠りから漸く目覚めた政宗が、幸村が拐かされた事実を知ったのだ。
たちまち激昂して怒鳴り散らすならまだしも、左様な激情を甚だ通り越しているのか
ただただ静かに言葉を紡ぎ、冷え切った眼光を爛々と絶やさぬ隻眼が余計に空恐ろしい。
片倉以外の家臣は無論、下女も恐がって近寄ろうとせぬ。


「……Ah−…、別に詫びなんざ要らねェ。オレが一番ムカついてンのは、オレ自身だ……」


突然の急襲、それも毒霧という卑怯な手を使われた事はさておき
ちょくちょく町へと気軽に下りていた安易が仇になった事実は否めぬ処であり
片倉や家臣共の忠言通りにして居れば、此度のような事態は免れたやも知れぬ…
今となっては後の祭りであるが、そう考えずには居られない。
要するに、松永に幸村が攫われた時と同様、またしても己の油断と過信が招いた結果である。
それが良く判っているからこそ、政宗の憤りは厳しく自身に向けられ
チリチリと奔る小さな雷電は、今にも真白く発火しそうであった。


「…で?誰がアイツを連れてった…」
「はっ、あれは大谷吉継…あの見目、見間違いようも御座いませぬ」
「…大谷……、なら、石田がかんでる筈だな…」
「恐らく」
「All right…黒臑巾を走らせ…NO…オレが直接江州に行って、全員を血祭りに上げて幸村を取り戻す。
 …So…とっとと陣触れを出しな。明日、遅くとも明後日には出る。
 ぼやぼやしてっと殺すぞ……つって野郎共のケツ叩いて来い」
「御意…!」


半ば本気とも取れる声色に、近頃すっかり円くなって忘れかけて居た
城主のかつての冷酷さを思い出し、ふと背筋が寒くなったが
片倉は小さく首を振って誤魔化すと、すぐさま御諚を実行に移すべく、勢い良く立ち上がった。

 

・・・・・・・・・・・

 

「…なぁ、聞いたか…?」
「…あぁ、聞いたとも…」


幸村横奪の大事は瞬く間に城下町から国中へ広がり
巨大な動揺が水面に打つ波紋の如く津々浦々を走った。


「比翼が片翼となっては世も末だ、恐や恐や…」


さぞや我らの竜はお怒りだぞ、と不安がる民草の心配も仕方ない。
姿は見えずとも、まるで竜の憤怒その物のように
奥州全土を薄黒い曇天が覆い尽くし、低い雷鳴がゴロゴロと幾重にも轟き渡っていたのだから。







【4へ続く】


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あとがき

やっちゃいました、記憶操作(笑)
二番煎じもいいとこですが、どうしてもやりたかったネタなので、お許し下さいorz(平伏)
とりあえず、大谷さんは何でも出来ると信じてやまない今日この頃です。

2011/04/23  いた。