※微破廉恥、特殊嗜好有り。ご注意を。

 

 

『イニシアチブは彼の手に』

 

真田幸村
燃える二槍の使い手、紅蓮の鬼という二つ名はあまりに有名
勇猛果敢、陣中駆ける姿は舞い踊る炎、戦に出れば負け知らず
幼さを残す容姿だからと云って、若輩と侮る者は地獄を見るだろう。
各地で響き渡る名声は嘖々(さくさく)たるものであり、その存在は世に日本一の兵とも云わしめ
大国甲斐の頂点にして奥州筆頭伊達政宗が認める唯一の好敵手だという事は、周知の事実だ。
ただし好敵手同士と云っても、何度か共闘もした浅からぬ仲
盟や戦に関係なく、度々互いの居城を訪れ合い、手合せだ何だと親交は厚い。


「幸村、テメェちゃんと呑んでんだろうな?」
「無論にござる。しかし政宗殿、そう次々酒を勧められては、某、、」


此度も、伊達の方がわざわざ幸村を甲斐から呼び寄せ
何のこじつけで片倉を説き伏せたのか知らぬが、盛大な酒席を催している。
贅沢に持て成してくれるのはこの上なく嬉しいものの
信玄隠居後甲斐の国を担う者、一国の主として、無様に酔い潰れてしまっては面目も何もない。
隣で行儀悪く胡坐をかいて肴を抓みつつの伊達の絶間ない酌をやんわりと断り、節度を守る。
此処、米沢城の大座敷には
伊達の家臣の面々や部下達が居るので、醜態を曝さぬようにせねば。
とは云え、もはや恒例と化した無礼講は最高潮に達しており
どんちゃん騒ぎを繰り広げる彼らに対し、果たして体裁を気にする必要があるのかどうかは甚だ疑問である。


「いや〜幸村殿は真面目過ぎる程真面目ですなあ!」
「お若いのに、立派な!さすがは竜と並ぶ虎ですな!」


完全に酔いが廻っているのか、盃を片手に囃し立てる陽気な大声が幸村に掛かり
当人が苦笑しつつ首を振るその横で、伊達はグイと不敵に口角を歪め酒を煽った。

(Ha…どいつもこいつも、ホントのコイツを判っちゃいねェな…)

声に出さぬ呟きは、されど隣に座っていた幸村には伝わったのか
酔っ払いを上手く往なした後、ちらりと一瞬だけ視線を寄越して来る。
瞬間、隻眼を眇めた伊達は、盃を置き席を立つと
同じく立ち上がって背後に続く気配を感じながら
主要二人が中座した事にも気付かず盛り上がり続ける酒宴をゆっくりと後にした。

 


人払いをさせた私室へ着くなり、伊達は幸村の胸倉を乱暴に掴み寄せ、云い放つ。


「今日はどうしてやろうか…?」


苛虐をたっぷりと孕んだ低い声音に小さく震え上がったのは、幸村だ。
しかしそれが怯えなどではない事を、伊達は知っている。
普段は凜とした立ち居振る舞いに、いかにも色事とは無縁そうな純朴純良な言動の癖に
ひとたび夜の帳が辺りを包み、こうして二人きりになれば、それは一変


「…政宗殿…」


まるで誘うような熱っぽい声色で男の名を呼び、期待と欲望に濡れた蠱惑的な双眸を向け煽る。
皆知らぬ事だが、伊達と幸村は好敵手であると同時、懇ろな間柄だ。
関係を結んだのはかなり前からになる。されど程なくして、伊達はある悩みを抱える事となった。


「今日も、酷くして下され… ね?」


小首を傾げ、夢見る乙女のような口調でおねだりする幸村の
その可愛い仕草を見事に裏切る危ない要求内容だ。

(Ah−…やっぱ今日もか…)

初めて相対した刹那に一目惚れ、数多の障害もなんのその、ようやっと手に入れた恋人…
しかしこの幸村、実はとんでもない性癖の持ち主であったりする。
要するに、先の科白通り、被虐をこの上なく好む性質なのだ。
「幸村大好きマジ愛してる」を地でいく伊達としては、普通に、そして優しく抱きたいのだけれど
肝心の本人が「酷くして欲しい」と毎度懇願するのだから、やむを得ない話で、、


「All right…さっさと脱いで其処へ立ちな。 Shit、グズグズすんじゃねェよ」


伊達政宗、独眼竜と呼ばれる男だが、幸村には絶対に嫌われたくなかった。
不本意ながらも『頑張れオレ…!』と覚悟を決め、ワザとぞんざいな言葉遣いで命じると
幸村は云う通りすぐに着物を足元へと落とし、下帯まで解き抜いた。


「Hey、誰が下帯まで取れっつった。結び直せ」
「っ…判り、申した、、」


傲慢な命令にも、健気に従う姿に思わずキュンと来るが
ここで「可愛い」と云って口付けを落とせば、確実に幸村には興醒めとばかりに白い目で見られるだろう。
それが判っているので、内心泣く泣く自分自身を奮い立たせ
「遅ェ」と短く吐き捨ててから、モタついていた幸村の横っ面を鋭く張り飛ばし
上質な畳の上へと転がった逞しくも美しい肢体を横臥させ
着物の袂から取り出した蒼い紐で両手を背後で纏め括った。
縛って自由を奪ってやると、幸村は興奮するからだ。

(…Oh…口切って血ィ出てんじゃねぇか…)

口端に薄く滲む赤が目に入り、己が平手を食らわせた所為に他ならず、しかし可哀相にと思えども
優しく拭ってやったりなんかしたら、きっと幸村は半日口を利いてくれない。
何て事だと煩悶しつつ、顔には出さずに立ち上がって
出来るだけ酷薄な笑みを浮かべ幸村を見下ろし、次なる非道を敢行する。


「この愚図が…まったくテメェは何をやらしてもダメだな」
「…ぅ、あ…、申し訳、ございませぬぅ、、」
「使えるのは精々このヤらしい穴だけか?」


心にも無い言葉と下劣な科白で責め立てながら、右足の爪先で乾いた菊座を小突くと
小気味良く幸村の躯は跳ね、乱れ始めた吐息を溢す紅唇をちろりと物欲しげに舐めるのが目に入った。
どうやらいま少し刺激が足りぬらしい。
察した伊達は懐から懐紙を取り出し、適当な大きさに千切って丸め、それを幸村の鼻の穴へと押し込む。
無論両方。
必然的に口で息をするしかなくなった幸村が小さく唇を開いた処で
座敷の隅に置いてあった塗箱を引き寄せ、中にあったモノをすかさず其処へ突っ込んだ。


「っん、む…!」
「アンタこれ好きだろう?咥えてろ」
「、、んぅ、ぅっ、…ぅぐっ、ふ…!」


桁外れた大きさの張形を咽喉奥まで突き入れ、引き抜き、また突っ込む。
唯一の空気の通り道を塞がれた上、こうやって無慈悲に荒らされては
まともに呼吸など出来る筈もなく、瞬く間に幸村の顔は真っ赤になり、四肢がブルブルと戦慄く。
常人ならこんな拷問まがいの真似、死に物狂いで抵抗するだろう。
されど幸村はと云えば、潤んだ双眸から、決して生理的なものだけではない、悦入り混じる泪を流し
恍惚とした表情を浮かべ、口元からダラダラと涎を垂らしつつ
あろうことか、股座の牡を腹につかんばかりに勃起させていた。
いつもの事ながら、こんな鬼畜行為でここまで昂れる特異性には舌を巻く。
先程酒の席で、家臣の何人かが幸村の事を真面目やら立派やらと誉めそやしていたが
中々どうして、まさか斯様な変態的性欲の持ち主だとは夢にも思わないだろう。


「ん、、んっ…、ぅぶっ、、」
「オレのを咥えてると思って、口から出すなよ…って、早速吐いてンじゃねぇ」
「あっ、堪忍を…!、はひッい、っいぁああ゛ぁあ!!」


云い含め手を離した傍からゴロと畳に転がって行った猥りがわしい張形の先端から
激しく喘ぐ幸村の濡れた唇へと唾液の透明な糸が繋ぐ卑猥な光景を後目に
逃してはならない叱責のチャンスをしっかりと掴んだ伊達は
屈めていた腰を伸ばし徐に片足を上げると、幸村の牡を上から踏みつけた。
途端に凄まじい声が迸るも、それが悲鳴と云い切れるか、正直自信が無かった。
なにしろ畳と足の平の間で圧迫する一物が、少しも衰えないのだから。


「〜やっ…!あーッッ!!、くぅっあ…、あァっっ!」


涙でしとどに頬を濡らし、ヒクヒクと身悶える幸村の牡は果たして、先走りすら流し
どれほどの官能を味わっているのかを明け透けに物語る。
何処の世界に急所を踏み躙られて、身悶え悦がる男が居るか。
まして伊達には、好きな人を甚振って欲情を覚えるような嗜虐の趣味は無い。
しかし手酷い行為を強いたり、非情な言葉を云ってやると
事実、こうして幸村は物凄く喜ぶ…否、悦ぶのだ。
ゆえに、今日も今日とて断腸の思いを押し隠し、非道の限りを精一杯尽くす伊達である。


「Ha!もっとイイ声で啼けンだろ?玉を踏み潰されてェか?」
「はぁッ、あぁっ…!〜もっと、もっと某を……幸村を苛めて下され…!あぁッ!」


此処で間違いがないよう念を押しておくが、伊達は幸村を糞がつくほど溺愛している。
まさか本当に踏み潰したりなどしない、けれど可愛い幸村の為なら何だってしてやりたい。
実際、緊縛・打擲・浣腸・淫具・言葉責め(これが存外に心が痛む) などなど
これまでだって考え付く限りの変態サド行為をして来た訳だが…


「許せ…オレにも限界はある…(主に精神的に、、)」
「……左様でござるか…」


いくら幸村の為といえど、伊達は鬼ではない。そろそろ心が折れそうだ。
敢え無く白旗を揚げれば、途端に幸村はムスッとした表情でそう返すと
「外して下され」と伊達に腕の拘束を解かせ、続いて鼻の詰め物も取り出し
さっきまでの乱れようが嘘のような冷静さで、いや寧ろ完全に醒めきって起き上がると
敷いてあった褥に潜り込んでそっぽを向いてしまった。
こうなってしまうともうお手上げだ。
しかもこれだけ急降下した機嫌を直すのは相当骨が折れる。
なにより、

(…やっべぇ…オレまた三日間シカトされンのかよ…!)

一度臍を曲げた幸村は、最低でも三日伊達の存在をスルーするから洒落にならない。
それだけは嫌だ。断固阻止せねばならない。
崖っぷちに立たされた男は必死に頭を働かせた。
それこそ、戦場で陥った窮地をいかに脱するが如く。
目が本気だ。
そして名案を思いつく。大丈夫、これなら絶対イケる…!と。


「幸村、」
「……」
「おい幸村」
「……何でござるか」
「亀甲縛りしてやっから、オマエ明日それでいつも通りを過ごせ」
「!」


云えば案の定、ピクリと幸村の肩が震えた。これは脈ありだ。
二人きりの時にしか見せない本当の顔は、伊達しか知らない、淫らで、貪欲で、不埒なもの。
されど人前では、それを微塵も感じさせない程カマトトぶっている。
艶話など耳に入ろうものなら「破廉恥」とやたら騒いでみせるし、伊達と接する態度も好敵手の其れだ。
そうした日常の中で、こっそりとバレぬよう趣味を堪能するスリルは、無論云わずもがなだろう。
別に幸村の本性をみなに曝してやろうとか、そんなつもりは毛頭無いが
今までやった事のない試みであるし、一体幸村がどういう反応をするのか、興味はある。
更に云わせて貰うと、普段そうやって変に抑圧しているから、余計に反動がでるのではないだろうか?
そういう意味でも、やってみる価値はある筈だ。


「…判り申した」


そんな心中を知ってか知らずか、合意を示した幸村に
伊達は満足気に笑みを浮かべると、灯火の灯りを吹き消した。

 

―――――――――――――

 

翌朝、有言実行とばかりに早速紅く染めた縄を持ち出した伊達は
幸村の為だけに覚えた、けしからん緊縛法で幸村の躯をきっちりと縛り上げる。
鍛え上げられた肉体に食い込む亀甲模様が何とも云えず
まるで己が痴漢か好き者になったかのような罪悪感を催すが
「ちゃんと張形も入れて、抜け落ちぬよう股縄の部分は瘤を作って下され」という
にべも無い、そしてさすがの科白に、まざまざと格の違いを痛感しつつ
「ハイ」と思わず背筋を正し、云われたとおり男根を模した張形を仕込み
股を潜る縄にわざと結び目をこしらえ、菊座から食み出る淫具に当たり支えるようにした。


「…んっ…、完璧にござるよ、政宗殿」
「…Thanks…」


こんな事で褒められても感動は薄いのだが、至極満悦げな幸村を見るのは純粋に嬉しい。
だらしなく弛みそうになる頬の肉を引き締め
伊達は続けて蘇芳の着物を取り上げると幸村に着せ付ける。がしかし


「…Oops、縄目が浮かんで見えやがる…」


首元に廻った縄が見えやしないかと危惧していたのは上手く衿で見えぬから良かったものの
布地に薄っすらと浮かぶ縄の筋が視認出来てしまうではないか。
これはいかんと長櫃を漁り、厚手の羽織を引っ張り出して羽織らせた。
時季はまだ早いがこれで誤魔化せるだろう。


「政宗殿、暑いでござる…」
「我慢しろ」


体温が高く暑がりな幸村からすぐに不平の声が上がるも、此処は素でピシャリと一蹴する。
己が提案した苦肉の策とはいえ、よもや幸村の本当の顔を周囲に露呈させてしまうのは伊達の望む処ではない。
あくまで知っているのは己だけで良いのだ。


「OK、Let's go」


未だ不満そうな顔をしている幸村を促し、伊達は廊下へと歩み出た。
いつもならこのまま庭先か道場かで鍛錬をして午前中の時間を潰すのだが
今日はやめにしておいたほうがいいだろう。
四肢が自由といえど、幸村の躯には張形と緊縛が施されている。
ならば他に何をするか…
そう思案しつつ歩みを進める途中、徐に背後をちらと伺い見れば


「っは、…あ、、ッ」


悩ましげに眉を顰め、頼りなく壁に寄りかかる幸村が居た。
慌ててどうしたと駆け寄れば、「…歩くと、股縄が、、あっ、擦れて…っ」 と、
抑えきれず上擦る声で囁き、気持ち良くて堪らぬと云いたげに生唾を呑んだ。
既にそんな調子で今日一日大丈夫かと、一抹の不安に駆られた伊達だが
当の本人が「慣れれば大丈夫でござる」と気丈に云い切るので、後戻りもできない。
とその時、


「政宗様、どうかされたのですか?」


廊下の向こうから姿を見せ、声を掛けて来たのは片倉だ。
まったくタイミングが悪過ぎる。
が、一寸後、不規則に乱れていた幸村の呼気はスゥと落ち着き
凭れていた壁から肩を離して立ち、しっかりと上げた顔は、先程までの浮ついた熱を微塵も感じさせなかった。
そこまでの切り替えを徹底できる根性というか、執念というか、いっそ賛美を送りたい。


「おう、小十郎か。何でもねェよ、さっさと行きな」
「左様でございますか」


入れ違いに廊下の奥へと消えた気配に胸を撫で下ろし
ふと幸村の方へ視線を向ければ


「政宗殿、鍛錬はどうするのでござる?」


完全にいつもの幸村だ。


「バカかアンタ。あんな調子で鍛錬なんざ出来る訳ねぇだろ。今日は諦めろ」
「…むぅ…」
「ほら、行くぜ」


釈然としない様子で口先を尖らせる幸村(此処で「So Cute!」と抱きつけば、恐らく後で兜の前立てをへし折られる)
を連れて伊達は広間を横切り、開けた庭先に面する縁側へと向かう。
鍛錬ができぬ幸村を宥めるには、気に入りの庭を眺めながらの団子に限る。
と其処へ、昨晩の酒の席で幸村を散々囃していた家臣達がやって来た。
挨拶だろう。


「おはようございます、幸村殿。これから鍛錬ですかな?精が出ますな!
 我らなど朝から頭が痛うて敵いませぬゆえ、さっき白湯を啜って参りましたぞ。
 …おや?幸村殿、少し顔色が優れませぬが、如何なされた?」
「まことにござるか?きっと気のせいでござるよ」


と、何でもないような顔をして微笑み、目の前で会話を交わす幸村の
着物で隠れ見えぬ躯にまさかいかがわしい趣向が設えられ
体内に淫猥な道具が突っ込まれているなどと露知らぬ家臣達は
まだ本格的に寒くもなっていないのに羽織を着ている幸村に気付き
もしや体調を崩したのかと心配の声を掛ける。


「ご心配、痛みいり申す。されど本当に大事ない故、どうか構わず…」
「いやいや、摂生は重要ですぞ!さぁ、こちらで少し座ってお休みになった方が宜しい」
「…それでは、少しだけ…」


一見涼しい顔をしているが、その実やはり立って居るのも辛かったのか
縁側の一番日当たりの良い場所を勧められた幸村は、無下に断らず小さく頷き
ゆっくりと腰を下ろそうとするも、縛られている所為で身動きしにくい躯はふらりとヨロける。
伊達が反射的に腕を伸ばし其れを支えようとした次の瞬間


「はっぅ!あァあッッ…!!」
「!!??」


中腰になった時に中の張形が余程イイ処に当たったのか、それとも変に締まった縄があらぬ部分を刺激したか
濡場で喘ぐおなごの嬌声のような艶やかな悲鳴を上げた幸村は
ガクガクと膝を震わせながら伊達の腕へと縋りついた。
当然、ギョッとしたのは伊達である。
何事かと家臣連中が振り向くよりも速く
目にも留まらぬ素早さで幸村を小脇に抱え上げると、まさに迅雷の如く勢いでその場を走り去った。

 

 

「、、ちょっ、おまっ、アレは無ェだろ…!!」


自室に着くなり、畳へと転がした幸村に向かって叫ぶ。
だって愕いた、まさかあんな声、不意打ちもいいとこだ。心臓に悪い。
いやしかし、こっちの寿命も縮まったが、さぞかし幸村の方も肝を潰しただろう。
今まで剥がれた事のない面が割れる処だったのだから。
(家臣達はたぶん幸村の悲鳴の真相など気付いて居ない筈である)
だがまぁ危なかったのは確かであったし、これで少しは特殊嗜好を自重してくれるに違いない…
という伊達の認識は、甚だ甘かった。


「…ふふ、あの緊張感、堪りませぬな…っ」
「……ハ?」
「久しぶりに、…んっ…、本気で滾ったでござる…!!」


吼えた幸村は邪魔だとばかりに羽織を脱ぎ捨て着物を肌蹴ると
挑発的な笑みを浮かべ伊達の首へと両腕を廻し、上目遣いで、云い放つ。


「政宗殿、次はもっとギリギリまで粘って下され。ね?」


改善するどころか味を占めたらしい。
『莫迦な事やるんじゃなかった…ッ』と激しい後悔に襲われるが
愛する幸村に必殺の上目遣いでお願いされたら、NOなど云える訳がなく
青褪めながらも頷くしかない奥州筆頭が有する主導権は、果たして皆無であった。

 

 


【終】


【一覧へ戻る】

 

 

あとがき

12万hitキリリク小説です。
『ド変態Mな幸村vs筆頭(筆頭が勝つor負ける)』という事で
筆頭が予想外にヘタレてしまいましたが、「for the 幸村」の精神で頑張ってもらいました(笑)
拙宅では珍しい良心的な筆頭、いかがでしたでしょうか…?(不安)
とりあえず、勝負は幸村の圧勝で^^たまにはいいですよね、そんな奇跡があってもww

2011/11/05  いた。