※長編小説「Half Dragon」番外編になります。本編完結後のお仕置き話です。
 特殊プレイ・失禁・性描写あり。ご注意を

 

 

『竜の仕置』

 


その日は突然やって来た。

「幸村」

名を呼ばれ、各所の治水の仔細が纏められた書付から顔を上げた矢先
カチリと右足首に冷たく重い何かが取り付けられた。
声を掛けて来た男に対する返事もそこそこにサッと視線を落とせば、
あまり信じたくはないが己の足首に鈍色に光る足枷が嵌っている。

「……あの、政宗殿…?いきなり何事でござろうか…?」
「ん?アンタが逃げられないようにしたんだが、見て判らねェか?」
「に、逃げ?はい??」

何処か噛み合っていない会話をしている間にも
男はじゃらりと長い鎖を手馴れた様子で支柱から足枷へと固定し
これは一体全体どういう状況なのかと、幸村は必死に考えた。
そもそも、今の今まで二人とも政務に勤しんでいた筈である。
なのに、いつの間に政宗は斯様な代物を取り出して来たのであろう
全く気付けなかった己のカンの悪さはさて置くとして
わざわざこんな道具を用いてまで拘束される謂れが見当もつかない。
幸村が政宗の傍を離れる訳がないというのに。
となれば、いつもの政宗お得意の鬼畜めいた嗜好か
もしくは、幸村がこの場から逃げ出したくなるような事がこれから起こる
…或いは、その両方か。
其処まで推考した処で、幸村は直感的に、いや寧ろ経験から来る厭な予感に
ゾクと身震いすると同時、ある事を脳裏に思い出していた。

「Yeah、お前にしちゃ察しがイイな」

『傷が全快したら甚振ってやる』
そう政宗が脅し上げて来たのは、およそ一月前だったか。
腹に大怪我をしながら斯くも空恐ろしい事を豪語していたのを、確かに覚えている。
けれどあれ以来、仕置きらしい事やそれを匂わせるような事もなく
穏やかな日々を送り真面目に療養と政務に取り組んで居た為
てっきり忘れていたものと…否…幸村の方はすっかり忘れていたのだけれども
目の前の男はしっかりと覚えていたらしく、今まさに有言実行しようとしているのだ。
これは不味い、危険極まりない、と今更のように焦燥に駆られるも
悲しいかな、既に先手を打たれ「逃げる」という選択肢は潰されていた。

「さて、オレが云った事忘れてねェようだから、もう覚悟は出来てるな?」
「は、はて、、何の事やらさっぱり…」
「…へぇ?トボけんのか」

懸命にシラをきってみるが、夥しい量の冷や汗がありとあらゆる箇所から噴き出て止まらず
顔色を真っ白にして泡を食っている時点で、これっぽっちも通用していないだろう。
おまけに、誤魔化して有耶無耶にするどころか、
逆に相手の要らぬヤル気を刺激してしまったらしく
細めた隻眼に不穏な光を灯し薄い笑みを浮かべる男は、ただならぬ剣呑さを醸し出す。
何故だろう、往生際の悪さが裏目に出たような気がしてならない。
そんな幸村の後悔を後目に、政宗は当たり前のように幸村から書付を取り上げると
邪魔な文机諸共、政務に関わる一切を座敷の隅へと追いやり
まだ陽が高い位置にあるにも関わらず、幸村の着物の衿を引っ掴んで肩まで剥く。

「なっ!ちょっ、政宗殿…!なにもこんな昼日中から…ッ」
「クク…夜ならイイのかよ?っつうか心配すんな、昼も夜も関係ねェ」
「…え…?」
「これから昼夜分かたず、たっぷり苛めてやる」
「っ?!」

最低一週間はこの部屋から出れると思うなよ、と
とんでもない事をサラリと云い放つ政宗である。
しかしそんな莫迦な真似をすれば、確実に片倉の雷が落ちる筈だ。
ただでさえ仕事仕事と小うるさいのに。
(だが今回ばかりは其れが幸村にとっては救いとなる)

「Ha!何の為にオレが今日まで
 クソつまんねェ政務に文句も垂れずノルマ達成したと思ってる」
「…む…つまり、それは、、」
「邪魔は入らねェってこった」

要するに政宗は、賄賂では落とせぬ片倉を、最も堅実的な方法で黙らせたのだ。
(政務ほったらかしでの引篭りに目を瞑ってもらう代わりに、その分だけ仕事をこなす
幸村が知らぬ処で、そんな裏取引があった)

「判ったらとっとと観念して、足を開きな」

あてにしていた唯一の助け舟が来ない事実を知った幸村は
もうどうやっても逃れられない事を悟り、大人しく諦めて下肢を広げた。

 

――――――――


 

「、っあ、…あッ、……は、、ぅうっ」

畳に這いつくばって背後から忙しく揺すられ、情けのない声が出る。
ゆるく押し上げられた片足は踏ん張りも利かず震え
規則的な律動の度に畳と擦れる頬や胸はヒリついて痛く
されど反り返った一物がズリズリと当て擦られる感覚は堪らなく気持ちが良い。
更に身の内を執拗に穿つ快楽はその比ではなく強かで
喘ぐしか能が無くなった口の端からはダラダラと引っ切り無しに唾が漏れ落ち
ともすれば犬のように口外へだらしなく零れ出ている己の舌を噛みそうになる。
否、現に音がするほど激しく突き上げられれば
自身の歯列が柔らかい舌に食い込み、その刺激で新たな涎が溢れ止まらぬ。
中途半端に脱がされた着物は腰の辺りに纏わりつき
皺くちゃになって汗を吸い湿っぽく、焚き染められていた折角の香も
既に互いの体臭やら性独特の匂いやらが移ってしまい
とても次からは着られそうになかった。

「…ンッ…、ふ…!、ぅうっ、あ、!」

今日で何日目になるだろうか、三日まで数え覚えて居たのだけれど
気を失ったり、陽の高さなどを意識する余裕もなく激しく攻められ交ぐ合っていると
途中から判らなくなってしまった。
政宗の宣言通り、朱燐の間の外へは一歩も出る事を許されず
朝議はおろか、用を足しに厠へ行く事も出来ないので、全てこの部屋で済ませ
(決まった時刻に御付きが取りに来る。行為の最中でもだ。
その時の羞恥たるや、まさに慙死に値する)
湯浴みの代わりは、濡らした手拭いで互いの躯をぬぐった。
さながら篭城である。
今日も今日とて、碌に食事も取らず色情に狂うが如く房事に耽って居る訳だが
そろそろ、気力より先に体力が尽きてしまいそうで
こうして淫らに突かれている間にも、時折意識が一寸飛ぶ。
だが例え此処で失神したとしても、政宗は決して手など緩めず
意識を持たぬ幸村ですら、躊躇なく抱き続けるだろう。
そんな予想はしかし、少しばかり甘かったようで
実際の政宗はもっと遥かにえげつなく、そして、容赦がなかった。

「Hey!誰が休んでいいなんざ云った?Wake up!」
「ッふぐあぁア゛ァア゛ア゛ッ!!!!」

気が遠のいて目の前が真っ暗になった直後、全身を鋭く青白い電撃が襲い
飛び起きて其の激痛にのたうって悲鳴を上げる。
然り、政宗特有の能力であるが
よもや其れを気つけ代わりに叩き込まれるとは思わなかった。
戦闘中ならともかく、完全に油断していたこの状況ではあまりにこたえる。
歯を食い縛って畳を掻き毟りながら躯を限界まで硬直させれば
意図せず中の政宗をキツく締め上げてしまい
結果、事のほか其れをお気に召したらしい政宗が、続けて強い雷電を送り込んで来る。

「あッ!ひぎっ…い!〜ッッあ、が……!!」

ビリビリと手足の末端まで奔る痛みは尋常でなく
見開いた両目から勝手にボロボロと泪が溢れ
暫し前から催し我慢していた小水が、勢い噴き出して畳をしとどに濡らす。

「Wow!チビったにしちゃあ量が多いな、幸村ァ」
「…ひ、ぅ…っ、、あぁ…う……っっ」
「しょうのねェ奴だ…昔みてぇにまた躾て欲しいのか?」
「ッ、…ど、うか……それだけは…!か、堪忍を…っ!」
「Hmm…まぁオレもだいぶ円くなったからな…
 OKOK、可愛いアンタの為に、一つ手加減してやる」
「…え、…あ?っ…ンぅ…う゛ぅぅ!」

バチバチと至る箇所を駆け巡っていた電流が、俄かにフッと軽くなり
随分と微弱になったかと思った途端、下腹部と牡に的をしぼった其れが
より悪辣な効果をもたらした。
まるで足の痺れが切れた時のように、ジンジンとした感覚が局部と下っ腹を支配し
いかんともし難い強烈な痺れと射精感が同時に発生する。
咄嗟に自身の一物を庇うように腰を浮かせ背を丸め両手で覆ったものの
指が少し触れただけで、ビリ!と凄まじい衝撃が奔り、呻き声を上げて悶えた。

「どした?そんなに自涜がしてェなら、止めやしねェよ…well、出来るもんならな?」
「、、ふっ、ふッ…、ぁ……はぁ…っ……はぅ、ぅ…!」

愉しげに囁く男の言葉の揶揄する処など、考えるまでもなく
身を焦がす程の吐精の欲求を覚えながらも、決して自慰など出来なかった。
たった僅かでも刺激を与えれば、悶絶とも云える苦痛と官能に見舞われる。
何が手加減なものか、ただ痛いだけの電撃よりも格段にタチが悪い。
「くっ、ぃうぅ゛…っ」と嗚咽を洩らしながら
己の意思とは関係なくダラダラと先走りを垂らす牡からそろそろと手を離し
なるべく振動を与えぬよう慎重に背後を振り返って救いを求めるも
ニヤと人の悪い笑みを浮かべた男は、あろうことかワザと大きく腰を揺らす。

「…ヒッ!やめっ、おやめ…下されッ!政宗殿っぉお…ッッ」
「バカ云ってンじゃねぇ。此処でやめたら、仕置きにならねぇだろうが、よ!」
「ひぐっあ!あぁ゛ッあ…!」

語気を荒げた政宗に首根っこを押さえ付けられ、殊更強く貫かれると
その反動でマラが揺れ、たったそれだけの事なのに
途方もない感覚が全身にまで飛び火する。
そうと知らぬ内にドロドロと子種が溢れ出し、竿を伝い落ちて畳の上に溜まっていた。
許容範囲を超えた刺激に溺れるあまり、自身が達した事にすら気づかず
政宗の卑猥で手酷い仕置きに只々翻弄され
必死に畳に触れぬよう浮かせていた腰もいよいよ限界が訪れ、ガクリと伏せた瞬間
運悪く畳縁に擦った鈴口と亀頭が過剰な悦楽を拾い
ビクビクと引きつけを起こしたかのように全身が痙攣する。

「…あ…、…あ…っ…!」

そしてまたしても尿道から何某かが垂れ流れるのだが
随分と水っぽい其れはもう、子種だか小水だか判別つかぬ物だ。
藺草のいい匂いがし小奇麗だった筈の畳は、既にまったく手に負えないほど酷い有様で
後で新たな物に張り替えねばなるまい。
部屋に充満する厭な臭気の中、普段の幸村ならば「また要らぬ出費が」と
肩を落とす処であるが、現状そんな事を思う余裕などなく
しかも政宗に至っては恐らく気にもして居ないのだろう
一度繋がりを解き、息も絶え絶えな幸村の腰帯を引っ張り仰向けに転がすと
有無を云わせず片足を担ぎ上げ、もう一度牡をうずめて乱暴に揺すりだす。

「つッ、…あ!、んっ、…んッ!」

抱えられた右足が政宗の肩の上で猥りがわしく跳ねるたび
足枷から伸びる鎖がじゃらじゃらと煩く鳴るも、既に慣れたもので
それよりも獣のように覆い被さって前後に動く男の乱れた吐息の方が
もっとずっと耳に纏わりついて離れない。
己の方の荒い呼気と相俟って、変に昂ってしまう。
あまつさえ、奥を抉る動きに合わせて、チリリと微かな放電を与えられては
ヒクッ!ビクッ!と大仰に内壁が収縮蠕動し、それに煽られた政宗の一物が脈打ち肥大する。
そんな状態で泣き処を意図的に亀頭と電流とで責められると
本当に気が違ってしまいそうになった。

「…あひっ、ア…!ッ、はぁ、あぁ…っ!」

もう出る物も出ず、それでも絶間なく訪れる絶頂の感覚に、小刻みに震えながら
気持ち良うて堪らぬというような、あられもない声で喘ぎ
頼むから許してくれと、言外に哀願したが、無論其処で妥協するような政宗ではなく
より一層激しく貫いては、悲鳴染みた嬌声と狂乱に近い嬌態を眺めて
満足気に口角を吊り上げる。
鬼か何かかと疑いたくなった。
こんなにもとことん容赦ないのは果たしていつぶりであろうかと
止まらぬ泪を両の腕でぐしぐし拭いつ、幼子宜しく大きくしゃくり上げれば
その所作の何処がそんなにも好ましかったのか、クツクツとまっこと愉しげに男が哂う。

「ぅ、っく、、哂わないで……ひっく、下されぇ…!」
「Ah−…悪ィ悪ィ、あんまりアンタが可愛いもんだから、つい、な」
「つい、などと…っ、あ、あんまりで、ござ…ッあぅ…!」

つい、で此処まで苛め抜かれては堪ったものじゃない
いい加減溜飲を下げて優しくしてくれてもいい頃合いではないのか
そろそろ一週間経つような気もするのだ
という幸村の云い分を、強く揺すり上げる事で封じた政宗は
最初から最後まで不遜な態度を崩す事もなく、

「ってか、そんな顔をまさかアイツにも見せた訳じゃねェだろうな」
「!!」

隠そうともしない悋気をありありと滲ませて、凄んだ。
常々判ってはいたが、この男、とてつもなく嫉妬深いのである。
此処で答えを誤れば、幸村は一生この朱燐の間から出しては貰えないだろう。

「…後にも先にも、貴殿一人でござるよ」

ならば事実を云うまでだと、両腕の隙間から男を真っ直ぐ睨みつけながら、云ってやった。
そもそも、世に紅蓮の鬼だとか竜の逆鱗だとか恐れられる幸村を
こうまで追い詰め泣かせる、もとい啼かせる事が出来るのは
心配せずとも政宗一人だけであると断言できる。

「…All right、信じてやる」
「っ、ん!…ふっ、、」

変に取り繕わなかった幸村の言動はどうやら正解だったらしく
目を眇め口端を舐めた政宗は
ご褒美とばかりに身を乗り出して甘ったるい口付けを寄越すと
卑猥に絡めていた舌を解き、肩に幸村の右足を担ぎ直して、再び律動を始めた。

「ぅ、…あ!、っあ…、あ!」

あれだけ身の内を苛んでいた拷問のような電流は漸く解除されており
ほっと安堵して躯の力を抜くと、思わぬ処まで政宗の一物が到達する。
深くを貪婪に抉られる心地は一言では表し難く
思わず恍惚とした吐息を吐いてゾクリと身を震わせれば
小さく笑んだ政宗が、ゆるゆるとわざと浅く弱い動きを繰り返す。
これまでが暴力的かつ圧倒的だっただけに、明らかに物足りぬ刺激だ。
しかも先程までのあの怒涛のような快楽が忘れるに忘れられず
いくらも経たぬ内に辛抱できなくなった幸村は
しかし莫迦正直に其れを云う事は憚られて、視線だけで訴えた。

「Uh-huh…癖になったか」

容易に察した政宗は、したりとほくそ笑み厭らしく掠れた声で囁くと
再び電撃を巧みに操り、幸村が望むままの快楽を与えてやる。

「あぐ、ぅ…!」
「こっちも、だろ?」
「ッ?!ィ゛うッ、あ!ぁあっ…あ!!」

ついでに可哀相なほど張り詰め反り返っていた幸村の一物を扱いてやれば
落雷に打たれたが如く身をよじって悲鳴を上げ
ガクガクと気持ち良さげに下肢を戦慄かせた。
面白いほど感度がいい。(他ならぬ政宗の所為だが)
興が乗ってしつこく続けると、幸村は半狂乱で泣き叫び
されど中毒になったかのように一心不乱に刺激と政宗を欲する。

「Yes…アンタが求めるのはオレだけでいい」

そしてそんな幸村を知っているのも
斯様なまでに幸村を追い詰める事が出来るのも、全て己だけでいい。
そう口に出して云えば、相変わらずの酷い独占欲だと、幸村に苦笑されそうだが
今の処、派手に喘ぐ幸村にそんな余力は皆無なようだ。

「The final day…派手に行こうぜ?」

気付けば最終日である。
お陰様で大層濃密で充実した七日間であり、大変に満足いった政宗は
すぐにも正気を失いそうな幸村を、勿論一切の手抜きなく、今日も隅々まで過激に貪った。


そんな訳で、足腰立たず全く使い物にならなくなった幸村が
更に二日間朱燐の間から出られず
しかもその介抱だなんだと云って政宗まで引篭もった為、結局政務が溜まって滞り
怒れる片倉の巨雷が落ちて朱燐の間に見事な大穴が開いたのは、ここだけの話である。


 


【終】


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あとがき

一度電流プレイがやってみたかったので、やってみました^^
折角筆頭イイもの持ってるんだから、使わないのは勿体ないですよね! \いいぞ筆頭もっとやれ/
そして畳替えと一緒に部屋の修繕がてら模様替えとかして
二人でキャッキャしてればいいと思います^^

2013/06/08  いた。