発端は、不注意な幸村の行動と云ってしまえばそれまでで
当人の 「不可抗力だ」 と云う抗議は、果たして一蹴された。

 

 


『竜の罰』 (Half Dragon略して半竜シリーズの番外編になります。本編読まなくてもたぶん大丈夫) 
※軟体動物系、ヌルヌルノロノロ動く生物が苦手な方、ブラウザバック推奨。

 

 

 


日本全土を東から怒涛の勢いで奥州領土として占領・支配し
既に勢力図の半分以上を塗り変えてしまった伊達政宗。
独眼竜と恐れられる男の隣には、その右目と名高い片倉小十郎と
もう一人、竜の逆鱗と畏怖されるようになった真田幸村が居り
片倉が竜の見えぬ所を広く見渡す眼ならば
幸村は竜と一体となって戦う手足そのもの、否、寧ろ半身と云えた。
何しろ、いついかなる時も竜の傍を離れず
陣中ともなれば烈火の如く舞い、されど鬼神のように敵将を容赦なく討ち取って竜を守るのだ。
また、竜も幸村を守り、ひとたび幸村が負傷しようものなら
その怒りは天地を裂く雷霆のように唸りを上げて轟き、敵陣を皆殺しにするまで鎮まることはないという。

そのような事もあり、近頃では伊達とまともに戦をしようなどという国は殆どなくなり
代わりに親書を以って降伏・同盟を申し出る大名が後を絶たなくなった。

そして今日、新たに盟約を結ばんとする国が一つあった。
予てからの密書によって、奥州の伊達政宗と同盟の儀を取り付けた、豊臣秀吉である。
今朝方、盟約の要となる親書を携えた使者が奥州へと到着し、

「よく来たな、まぁ楽にしな…同盟の為とはいえ、まさかアンタが豊臣を置いてくるとはな」
「フフ、僕は君達と違って、秀吉と離れても生きていけないワケじゃないからね」

米沢城を訪れたのは、豊臣の策士と名高い竹中半兵衛である。
謁見の間の上座にて、だらしなく胡坐をかいている城主の伊達政宗と
そのすぐ斜め手前にきちんと正座して控えている幸村を見遣りながら
(城主と同じ最上座にて肩を並べる驚愕は顔に出さず)
チクリと嫌味を刺す辺りは、さすがに肝が据わっていると云えた。

「Ha、相変わらず嫌味な野郎だ…それより、親書、持って来たんだろ。寄越せよ」
「全く、君こそ相変わらずせっかちだね…ホラ、ここにあるよ」
「幸村」
「御意」

半兵衛が懐から取り出した封書を畳の上に置くと
伊達に短く呼ばれた幸村が心得たように立ち上がり、上座から下座へと降りて来る。

「お預かり致す」

半兵衛の前で一度正座し、手を付いて深深と頭を下げた後
一言断ってから、封が開かないよう慎重な手付きで親書を手に取る。
戦場で闘うことしか能がないのかと思っていたが、成程、それなりの礼儀はあるようだ。
と、半兵衛が感心したのも束の間

「……衿から覗いてるよ」
「???何がで御座ろう?」
「痕」

再び頭を下げて立ち上がろうとする幸村の首元に、ある物を見つけ、やんわりと指摘してやる。
云われた本人は一体何の事だと首を傾げるので
フッと両目を細めながら首元を指してやると
漸くそれが伊達の付けた紅い鬱血(色からしてまだ新しい)のことだと気付いたのか
顔を見る間に真っ赤にすると、「かっかたじけない…!」 と慌てて着物の共衿を詰め
さっきまでの落ち着いた所作は何処へやら、あたふたと立ち上がり上座へと戻って行く。

(嗚呼、これは、竜が放っておけない筈だ)
確かに可愛い。

これで今まで眉唾物の与太話だと思っていた
伊達が幸村を最初の戦の時に手篭めにしただの、周りの目も憚らず城で囲っていただの
大和の松永に攫われた時激怒して取り返しただの、数々の噂が真実だったという確証を得ることができた。
そして勿論、今現在に至っても、その竜の執着ぶりは健在だという事も。

納得した半兵衛がふと顔を上げると、底冷えするような怜悧な眼光でこちらを睨み据える伊達と目が合った。

(…フフ、本当に、余裕がない子だね…)

此処まで来て同盟相手を怒らせては堪らない。
半兵衛は他意はないと肩を竦め、親書のあらためを促すと
「チッ」 と態と聞こえるように舌を打った伊達が、(一国一城の主に有るまじき態度だ)
幸村から受け取った親書の封を切る。

「………確かに、豊臣からの直筆の同盟の申し入れだな…OK……返事書いてやっから、ちょっと待て」

呼びつけた侍女に筆と文机を用意させた伊達は、その場で豊臣への同盟同意の親書をしたためると
それにしっかりと封をかけ、幸村に渡す。
幸村はそれを持って再び上座から下座へと降りると、少し前と同じように正座し
親書を半兵衛の目の前に置いてから、深深と頭を下げた。
しかし、若干仕草がぎこちない上に、未だ顔が朱い。
さっきの事を気にしているのだろう。
微笑ましく思い、半兵衛はクスリと笑いながら、幸村から親書を受け取る。
それを懐に仕舞うや否や、

「確かに渡したぜ。それ持ってとっとと帰ンな」

と、素気無い一言を伊達から浴びせられた。
後はもう用はない、というより、もう顔も見ていたくないとばかりに
遠路遥々奥州まで参じた使者を邪険にするのも大概だ。

「…つくづく、君という男は……、まぁ、知っていたけどね……」

豪放磊落が聞いて呆れる、そんなに幸村とのあんな些細な遣り取りが気に入らなかったのかと
(だったら誰にも会わせないように閉じ込めておけばいいのに…)等という嫌味すら云う気が起きず
喜んでお暇させていただこうと、正座していた畳から立ち上がる。

「待たれよ…!某、お見送り致す…!」

慌てて幸村も立ち上がって駆け寄ろうとするが、畳の縁に躓き、転けそうになった。
されど寸での所で半兵衛がしっかりと抱きとめ、事無きを得る。

「おっと、危ないよ?君は確か、右足の腱を怪我していた筈だ。無理はよくない」
「っ、あ、その…、忝のう御座る……」
「僕は一人だって構わないんだけど、それじゃ示しが付かないって云うのなら
 君じゃなくて、他の誰かに見送りさせてよ」

(じゃないと、君にもしもの事があった時、僕が独眼竜に殺される…)

と云う本音の一言は、心の内だけで呟いておく。
幸村はと云えば、そんな事にも気付かず
「竹中殿の心配り、まことに感謝致す…!」 と気恥ずかしそうに頭を下げ
すぐに自分の代わりとなる見送りの者を呼び立てた。

「ありがとう、それじゃあ、僕はこれで。 またね、幸村君」
「はい!道中お気をつけて!」

にこやかに手を振って寄越す半兵衛に、自分もペコと頭を下げ
「思ったより優しい御仁だ…」 と襖を閉めた途端、

「幸村!」
「ッハ、ハイ!!」

頗る機嫌の悪い声に名を呼ばれ、飛び上がって振り向くと
やはり機嫌の悪い顔が幸村を見据えている。
これは一大事だと、慌てて不機嫌な城主の元へと駆け寄れば、強い力で右腕を掴まれた。

「来い」
「ッ…」

有無を云わせぬ低い声色に逆らえず、大股で歩く伊達の速い歩調に引き摺られるように広間から廊下に出て
覚えのある角を曲がり連れて来られたのは、果たして『朱燐の間』である。
謁見の間に勝るとも劣らない豪奢な襖を開けるなり、中に放り込まれた幸村は、半身を強かに畳に打ちつけた。
こんなにも乱暴にされたのは、城に来て初期の頃以来、本当に久しぶりだ。
愕いて身を起こそうとするものの、圧し掛かった伊達に素早く着物の帯をシュルと解かれ
それを縄代わりに両腕を一纏めにして括られた挙句、側の支柱に雁字搦めに固定される。

「な、にを…!」
「ジタバタ暴れるンじゃねーよ」

身動きできなくなった幸村に冷たく云い刺した伊達は、側付きの下女を一人呼び、何事かを耳打ちした。
すると下女は一瞬眉を寄せ、されどすぐに頷くと、静々と朱燐の間を出て行く。
何か伊達に頼まれごとをされたに違いない。
それを待っている間に、幸村は下帯もろとも裸に剥かれ
まな板の上の鯉よろしく、畳の上で大人しくしている他なかった。

「殿、お持ち致しました」

暫くすると、朱燐の間に戻って来た下女が
何やら茶色い布袋のようなものを持っており、恐る恐る城主に手渡す。

「…あの……このような物…本当に宜しいのですか…?」
「あ?オレに意見する気か? …用は済んだ。 下がれ」
「も、申し訳御座いませんでした…っ」

何かを云いたげだった下女を言葉と視線で黙らせ、即刻朱燐の間から引下がらせた伊達に、常の優しさはない。
何をそんなに怒っているのかと、幸村は怪訝に思うばかりだが
それよりも、下女が 「このような物…」 と、布袋に対し嫌悪感を露わにしていたのが気になる。
一体伊達は何を持って来させたのか。
しかし、悠長にそんな事を考えている暇は無かった。

「…んっ、…ン!」

いきなり逞しい体躯に覆い被さられ、噛み付くような深い口付けがあり
反射的に唇を開くと、割り込んできた舌にグッと舌を絡め取られ
いつの間に習慣化したのか、自分もいつもしているように、激しく舌を使う。
ザラリとした舌先を擦りあい、粘膜をなぞり、首の角度を変え
乱れた吐息を零し、溢れた唾液を送り合っては咽喉を鳴らして飲み込む。
その内飲み切れず顎まで伝い落ちる頃には、既に頭の芯と下腹部は、ジンッと熱をもって疼いた。

「…っは、…はぁ…ッ、……あっ…、」

漸く唇を離した伊達は、息の荒い幸村の首筋を舌でなぞり
咽喉仏のあたりに歯をたてながら、片手で色の薄い乳頭を抓み上げ
すぐにプツと膨れて硬くなった感触を、強く何度も親指と人差し指で擦り潰す。
その度に幸村は小さく身悶え、痛みを伴った熱い痺れを感じ
股間の牡を半ばまで勃ち上がらせていた。
それは与えられる刺激だけではなく、今まで散々伊達に抱かれてきた幸村が
この後に必ず齎されるであろう、強烈な快楽を期待している所為もあった。

「っあ…、政宗…殿っ…」
「…何を期待してンのか知らねーが、いつもと同じと思うなよ?」

潤んだ瞳で見詰める幸村に対し、伊達は剣呑に隻眼を眇め
半勃ちの幸村の牡を手早く扱き、完全に天を向かせると
畳の上に置いてあった例の布袋を手に取る。
何が入っているのかと見守っていると、袋の口を開いた伊達が
突然それを幸村の胸の上で逆さにして、振ってみせた。
すると、ボトボトと冷たい何かが降って来る。

「…あ!…っ!なッ、?!」
「アンタの為に、庭師に集めさせた。水で洗わせたから弱ってるが、ホラ、まだ生きてンぜ…?」
「…ッヒ、ぃ…!」

よくよく見るとソレは、普段庭の陰や湿った所でよく目にする

ミミズとナメクジだった。

総毛立った幸村は、堪らず引き攣った悲鳴を上げ
胸の上をゆっくりと這い回る十数匹の暗褐色の物体を何とかしてズリ落とそうと、懸命に躯を捩らせる。
が、両腕を括られ、尚且つ両脚の間に伊達が居ては、思うように動ける筈も無く
無駄な体力を消耗しただけであった。

「何故っ、く…斯様な……っあ…!」
「何故だと?フザケてんじゃねーよ。 オレ以外に、躯触らせンなっつったよな?」
「っ!!、されど…っあれは、致し方な…ッひぃっ…!」

先の半兵衛の事を指しているのだと解ったが
あれは転けそうになったのをわざわざ支えてくれたのであって
間違いなく不可抗力だったと云う幸村の云い分は、誰が聞いても正しい。
されど伊達にとっては、その不可抗力すら許すつもりはないらしく、このような暴挙に出たという訳である。
一方的に 「気に入らねェ」 と眉間に皺を寄せ、幸村に仕置きと称してミミズやナメクジを嗾けるのは
偏に嫉妬心と執着心の塊りで出来ている伊達の思考から思い付いた所業であって
幸村には何の非もない。

「…っあ!ぅ…ッ、よせっ、ソコを…這うな…っあっっ」

そうこうしている内に、思い思いに移動するナメクジとミミズが
弱い脇腹やらツンと尖った乳頭やらをじっとりと這い回り、ものの見事に性感帯を蹂躙。
幸村は戦慄いて悲鳴を上げる。
濡れた外見に違わず、彼等が這った後は粘膜のような分泌物が残り、ヌラヌラとヌメりを帯びて
灯かりに照らされるとテラテラと光り卑猥だった。
今や幸村の牡は萎えるどころか、伊達の手で巧みに扱かれるのも相俟って
痛い程勃起し、透明な先走りを滴らせていた。

「ん…っ、は…ッ……、 ッうぁ…?!」

しかも、いつの間にやら胸から腹、腹から陰毛へと辿り着いた一匹の細長いミミズが
何を思ったか、まるで鬱蒼とした茂みの奥にある塔を目指しているかのように
真っ直ぐ其処へ向かって這いずってくる。
そうして時間を掛け、愈々屹立する幸村の牡の根元まで到達すると
ジワジワと蠕動運動を繰り返し、登り始め、終には先走りが溢れる尿道口へと達すると
習性なのか、細い頭の先端を小さな濡れた穴へと潜り込ませようとする。
これはさすがの幸村も仰天した。

「…やめっ!!あ…ッッ!! 入っ…入るなっ…! ッ……取って!取って下されッッ…政宗殿…!!!!」
「NO、断る。コイツも、ここが一番居心地良さそうだっつってンぜ?」
「そ、んな…!、、ひっ、ひぃぃッ…!!」

泪を浮かべて嫌がり、恥も外聞もなく哀願する幸村の様を愉しげに観察しながら
伊達はあろうことか、イヤらしく竿の裏筋を指先で撫で上げた。
すると、ピクッと震える牡の先に纏わり付いた細いミミズが
振動から逃げるように、ツプッと穴の中に入り込んだ。
その僅かな感触と冷たい温度が嫌でも分かり、幸村は必死に振り落とそうと、もじもじと腰を揺らすが
そんな事で張り付いたミミズを引き離すことは出来ない。

「…あっあ…ッ!気持ち…悪いっ、い…!、あッ…くっ、くすぐった…ひっっ」
「Huh…!どっちでもいいが、アンタ腰揺れすぎだ。やらしいにも程がある」

余程気持ち悪いのか、それとも擽ったいのか
その感覚、というより奥まで侵入しようとするミミズへの恐怖心、逃れたい一心で
ボロボロと滂沱の泪を流しながら腰を撓らせる幸村に、最早正気は見えなかった。
あまりにも必死に泣き叫ぶ所為で顔は鮮やかに紅潮し、のたうつ躯は玉を結ぶ程に汗ばんで
勃起した性器を魅せつけるように腰を前後左右に振る卑猥さと云ったらない。
思わず生唾を飲んだ伊達は、もっと乱れて助けを請う幸村の様が見たくなり
臍の辺りを這っていた一匹のミミズを抓み上げ、固く閉ざしている菊座の皺にゆっくりと沿わせる。
すると、思惑通り、ミミズは狭く暗い場所を好むのか
細い頭を小さな隙間から潜り込ませ、じっくりと中へ侵入し始めた。

「…!?あッ…!なっ何を、、!? …くっ……ぅあ…!」
「キッチリ穴締めとかねーと、どんどん這入ってくぜ? どうせだから、こっちも愉しませてやれよ」
「ッ…! ッヒ、イ…!!」

ゾッと背筋を凍らせた幸村は、必死にミミズの侵入を防ごうと臀の穴に力を入れたが
細く蠕動し粘膜を分泌しながら移動する生き物を止めることは叶わない。
入ってすぐの所や、少し奥の襞になっている所をまさぐるように這いずられると
死ぬ程むず痒く、辛抱しようにも到底堪えきれぬ。
数分と経たず、のた打ち回りたくなる程の痒みを「何とかしたい」という一心のみになり
もう何でもいいから臀の穴に硬いモノを突っ込んで滅茶苦茶に掻き回して欲しかった。

終いには、歯を食い縛ってブルブルと小刻みに震えながら、矜持も糞も擲(なげう)って

「っ…あ!もう…ッ我慢なりませ…ぬ!」
「あ?」
「早くっ、政宗殿の…まらを…ッ突っ込んで下されっ…!」

伊達の腰を引き寄せるように両股で挟み込み
二つの穴からミミズをはみ出させて前後にイヤらしく腰を振って強請る。
その幸村の浅ましく淫乱な姿を目の当たりにし、伊達はズンと突き上げた劣情に理性を粉々に砕かれそうになった。

「…ッ、煽りやがるな…。But、まだ詫びの言葉を聞いてねェ」
「んっ…く!ッ申し訳っ、ありませ…ぬ…! 、もっ、二度と…っ此度のような、失態は…ッ、致しませぬっっ
 …だからっ、もうっ、お許しを…!!」

元々、幸村が悪い訳ではなかったのに、身悶えつつ泪ながらに詫びを入れさせ
漸く気が済んだのか、「…OK」 と短く答えた伊達は
先ず臀の穴の浅い所を侵している方のミミズを引き抜き布袋に放り込み
続けて尿道をたっぷり占領していたもう一匹の方を抓んで引っ張る。
が、愕いた、これがなかなか、抜けない。

Wow、しっかり入り込んでやがる。ミミズの癖して、ココがよっぽど気に入ったらしいな」
「ヒッ…あぁ…!お、奥まで…っ、来る……ッッ、早くっ、助けて…下されぇ!政宗殿…っっ」
「判ったから、少し落ち着け。Cool it
「む、無理で御座るう…!、、あっ…!また…!!」

どうやら、伊達がミミズを引っ張れば引っ張るほど
ミミズは安全な穴の奥に逃げようとして、にゅるにゅると激しく蠕動しているようだった。
その動きが、弱く敏感な尿道の粘膜を刺激し
ヒクヒクと仰け反って痙攣を繰り返す幸村は、例えようもない快楽とも悪寒ともつかない感覚を味わっていた。

それも、勢い良く射精する程に。

「ぁっ、んぁっ…!ひぃっっ…ン…ッ!」

噴き出した子種は中のミミズを押し出す程に飛沫し、ピュッと弧を描いて胸まで散る。
運良くミミズを取り出すことに成功した伊達は、
白濁に塗れウネウネとのたくる暗褐色の生物を無造作に布袋に戻すと
未だに幸村の胸元や腹を徘徊していた残りのミミズやナメクジも払いのけ
気持ち良さそうにヒクヒクと弛緩する幸村の臀を抱え上げると
碌に慣らさぬ儘、一気に剛直した牡を捻じ込んだ。

「…!!あッ…!うあっ、う…!」
「呆けてンじゃねーよ。突っ込んで欲しかったンだろ?しっかり腰使えや……さっきみたいに、な…!」
「ひぐっ…、んぅっ!、あぁ…ッは…!」

待ち侘びていた所へ待ち侘びていた物を乱暴に突っ込まれ、息つく間もなく早急に揺すり上げられると
痒い所に手が届いたと云うか何と云うか、兎に角例えようもない気持ちの良さに、堪らず前後不覚に陥る。
ひぃひぃと喘ぎながら云われた通り腰をくねらせ
血管が浮き出る程に膨張した伊達の牡をもっと感じたいと
自らグイグイ締め上げれば、激しくなった摩擦に震えるような快楽を得た。

「あぁッ、あァッ…!ハァッ…あぁッ…!」

だらしなく唾液を垂らしつつ、夢中で「もっと、もっと」 と貪欲に腰を振り
湿り気と熱を帯びた朱燐の間に、獣のような荒い息遣いと
肉と肉が擦れぶつかり合う卑猥な音、それから幸村の官能的な嬌声が何重にも篭もった。

「んっ、んぅ…!ふっ…、あッ…っ!」
「…幸村、云ってみろ。誰が誰のモノか」
「、あっ……幸村っは…、政宗殿…だけ…のっ……物…ッ」
「Exactly…だから二度と、オレ以外の誰にも触らせンじゃねーよ…。次やったら手足繋いで座敷牢行きだ。…OK?」
「承知…っ致し……、ひっ、あぁぁ…!!」

酷く難しい約束事を、破れば即罰という条件付きで結び
ちょうど互いに吐精したのだが、これで終わる筈もなく
続けて伊達は幸村の膝裏に手を入れ押し上げ、幸村の顔の辺りまで倒し込むと
反り返って浮き上がった幸村の臀に、衰えを見せない牡を深々と注挿した。

朱燐の間に、再び情火の熱が燈る。

「あっ、あ…ッ、政宗…殿っ」

こうして、こと幸村に関しては嫉妬心と独占欲の塊りになる男を、心から愛おしいと思っている辺り
幸村自身、相当な物好きだと自覚せざるを得ない所で
以前のように座敷に閉じ込められる事も満更でもないと、一瞬でも考えた愚かさは
もう始末に終えない。



 

【終】


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あとがき

無駄に長い…。
しかもミミズとか…どんなプレイだ…。ひぃ…orz
筆頭の心の狭さと変態加減に脱帽。

2009/10/16  。いた。