※暴力的表現、性描写あり。強姦要素が大変強い+割とがっつりめの描写してますので、ご注意を。


 

 

『すれちがい』

 

初度の死闘で、斯様な強い男が居たのかと、戦慄と興奮を覚え
次の再戦で、つかぬ決着を互いに快哉し、歓喜と憧憬を抱き
それより後の仕合から、全く忘れる事ができなくなった男へ、あろう事か淡い恋慕を寄せるに至る。
ちなみにその男、奥州は国主である。
周囲の者達はこぞって好敵手だの何だのと無責任に囃し立てるが
それが逃れようのない事実だ。
立場、位、役儀の相違しかり
そもそも一介の武人ごときが、おいそれと直談してよいものではない。
なのに其奴、伊達政宗は、左様な隔たりなど全く頓着せず
さも故旧の如く狎れて接してくるものだから
仄かに燻っていただけの情が、癖の悪い恋着に早変わりしても仕方がないというものである。
何にせよ、


「コレ、うまいぜ?食えよ。アンタ好きだろ」
「いや、滅相もござらん、遠慮致す…」


どんな因果か、城の御座所に持て成され、茶など振舞われて居る最中
添えられていた菓子を手ずから口元へ差し出されるという、とんでもない事態に
乱れ打つ心の臓が口から飛び出さぬよう、努めて冷静を演じる事に目下苦労していた。
然もあらん、平生であれば何の事はない相手の所作であるのに
其れが好意を寄せる者だと云うだけで、たちまち別物となってしまう。
ただでさえ内心が顔に出やすいと、散々佐助に云われていた為
身の内にひた隠す場違いな懸想をよもや勘付かれてはいまいかと気が気でない。


「あっそう。…で?何で最近そんなヨソヨソしいんだよ」
「べ、別に、某はいつも通りでござるが、、」
「…Hmm、いつも通り、ねェ…?」


こちらの都合も知らず、隻眼をゆるりと細めて言葉尻を上げた男が
不意に飽いた玩具の如く菓子を畳の上へ落とし
そのまま流れるような自然さで頬に触れようとしたので
殆ど反射的に、背と顎を仰け反らせて避けた。


「Look、逃げてンじゃねェか」
「…お戯れが過ぎまするぞ…」


そらみろと云わんばかりに低い声を出す男に、できるだけ平静を装って何とか言葉を返すものの
押し殺しきれない動揺で声音が微かに上擦ってしまうし視線が泳ぐ。
それをどう思ったか、少しばかり思案する素振りを見せた伊達は次いで
獲物を狩るような獰猛で不穏な眼光を燈し、薄っすら口角を上げると
今一番触れて欲しくない核心を強かに抉り抜く科白を云い放った。


「なぁアンタ、オレの事どう思ってンだよ」
「……ど、どう…とは…?」
「Ha、カマトトぶってんじゃねェ。そのツラと挙動でシラを切る気か?大したモンだ」
「!」


酷く愉しげに、揶揄すら込めてそう嘯いた男は、暗に「お前の気持ちなど知っている」
と云いたいのであろうか、そんな莫迦なといよいよ狼狽する此方の様子をすら面白そうに眺め
一度は空振りに終わった指先を、もう一度頬へと伸ばす。
…ひたり、と触れられ、背筋を奔ったのは、羞恥でも喜悦でもなく、驚愕に近い焦燥で
何故いつの間に斯様な信じ難い展開になっているのか理解も順応もできず
呼気すら忘れて瞠目し硬直していると、更に笑みを深くした男が
素直になれよと囁きながら、あらぬ処に手を忍ばせる。
瞬間、我に返って其の手を掴んで制止し
こんな不埒があってはならぬ、間違っている、戯れはやめて下されと訴えるも


「Ah?戯れじゃねェっつったらどうするよ」
「ッ、例え話にもなりませぬ…!そも、貴殿と某では、あまりにも分が違い申す…!」
「……へぇ?」


途端、男の炯眼が、凍てつく程に冷めたのを、確かに見た。
当たり前の事を云っただけなのに、何が其処まで気に障ったのか
失望すら孕む剣呑な不興具合は無視できるような代物ではなく
大層居心地が悪いものの、一体どうすればいいのか判らない。
何が何やら要領を得ぬが、早々に詫びを入れた方がよいのではないかと
乾いた唇を舌先で湿らせ口を開こうとした時、遮るように伊達が声を発した。


「次、遇った時…同じ事をもう一度訊く」
「…!」
「くれぐれも答えを間違えるなよ?身の保障してやれねェから。あとな、」


逃げたら酷ェ目に遭うぜ、と
かつてなく冷たい声色に脅され、我知らず竦み上がった処で容易く手が振り解かれ
徐に立ち上がった男に腕を掴んで引き上げられては為す術なく、半ば強引に座敷から追い出された。

 

―――――――――――

 

あれから幾日経ったであろうか
伊達の科白と冷徹な眸が脳裏に焼き付いて離れず
漫ろ心も大概で、鍛錬にも思うように身が入らぬし
佐助が色々と勘繰って声を掛けて来るのだけれど、よもや相談など出来よう筈もなく
鬱屈した日々を過ごしていた。
暇さえあれば頭に浮かべ考えるのは、伊達のあの言動の意図である。
これまでが非常に好意的とも云えた態度であった為
身の程知らずにも自惚れていたのかと考え
いやしかし、それならば「どう思う」などと、此方の心情など気にする筈がない。
ますますもって訳が判らなくなり、胸の奥の辺りに淀んだ靄がかかる。
伊達の考えが知りたい、けれど、知ってどうなるかが予想もできず、恐い。
早く和睦したい、なれど、これを機に距離を置くべきなのかとも、思う。
全てが曖昧で纏まらず、結局自分が本当はどうしたいのかが判然としない。…いや、、


「……っ」


振り回されている。
こんなのは本意ではない、苦しい。
それに、次に逢った時、どうすると云っていた?
もう一度同じ事を訊く?
莫迦な。本心を云えとでも?
そんな愚かな真似が出来る程、世間知らずでも童でも夢見がちでもない。立場は弁えているつもりだ。
となれば、またしても素知らぬフリで虚言を貫き通さねばならぬ訳だが、そうするとどうなるか…
身の保障がどうとか胡乱な事を申していたような気もするけれど
具体的に何が起こるのかは見当もつかぬ。
いっそこのままずっと顔を合わさずに居られたらと
場当たり的な逃げ道が頭を掠めるものの、逃げれば酷い目に遭うと
空恐ろしい釘が刺されていた事を思い出し、…ゾクと、少し身震いした。


「…と、悪い方にばかり考えても仕方なかろう…!しっかりせよ幸村!」


そこまで焦らずとも、今暫くは吟味する時間だってあるだろう
と気持ちを切り替えたのも虚しく
翌日、国境沿いの諍いを制圧せんと出陣した先で、件の男に出くわした。

 

 

「………」
「よう」


何故貴殿が此処に居るのだと、言外に訴える視線は見事に無視され
気軽に掛けられた声はいつもの其れであった。
その冷たくなかった声音一つでホッと安堵したのを悟られぬよう、殊更表情を引き締めながら
漁夫の利を狙うかの如く小隊を引き連れ現れた蒼い具足姿と対峙する。
こちらも少数で来た為、向こうを数で押し切るという強行突破はできないし、
まさか持ち場と役割を放棄してトンボ返りするなど、以ての外だ。
然るに、否応なく相対せねばならないのだが、いかんせん、ばつが悪い。
兎にも角にも、三竦みが出来上がりつつある現状を打破すべく
目先にある国境での小競り合いの収束より先に
伊達の動向を探るべく、慎重に口を開こうとした矢先


「さて、答えを聞かせてもらおうじゃねェか、真田幸村」
「!!」


何の前置きもなく、かつ大胆に、男は本題に入った。
俄か、ドッと急速に鼓動が跳ね暴れ、一気に頭の中が真っ白になる。
此処がどこだかすら一時忘れ、冷や汗を浮かべ立ち竦んでいると
グイと片側の口端を吊り上げた伊達が、遠慮なく距離を詰めて来る。
なのに動けず、槍を構えもしないで呆けた侭でいると、さすがに訝しがった佐助が
一体どうしたのかと、影から顔を出し口を挟もうとしたが
阻むように地を蹴った片倉が素早く刀身を翻して襲い掛かって来た為
やむなく両手の手裏剣で受け止め応戦。
それを皮切りに、事の成り行きを見守るように周囲に蟠っていた両群も一斉に動き出し、激しく衝突。
怒号と共に砂塵が舞い上がり、得物がぶつかり合う甲高い音が其処彼処に広がる中
まるで此処だけ切り離されたかのように静かに、微動だにせず佇立していると
とうとう目の前にまで来た男にガシリと後ろ髪を掴まれ、グッと上向かされた。


「っ…!」
「どした?黙ってちゃ判らねェだろ?」


奔った痛みに顔を歪めるも、特に気にした風もなくそう催促する男は
意図的に動揺を煽る為か、それとも無意識でか
呼気が感じられるほど顔を近付け、あたかも人の内側を覗き込むように視線を絡める。
その、容赦なく此方を射抜く鋭い隻眼に、何故か無性に気圧され、堪らず…


「ッ」


逃げた。
若干毟られた頭髪の痛みなど、この際どうでも良かった。
あのまま対峙していたら、何もかもをほじくられ、暴かれてしまいそうで、とてつもなく恐ろしかった。
だから咄嗟に背を向け走ったのだ。矜持もへったくれも無く。
されど、


「っぅお、あ!」


交戦続く喧騒から離れて雑木林へ逃げ込もうとした間際
背後から勢い飛んで来た刀の鞘が、バキ!と脹脛に命中し、脚が縺れて其の場へ転倒。
よもやそんな手荒い方法で足止めをされるとは思いもせず
硬い地面に打ちつけた全身の痛みに呻きながら、しかし慌てて体勢を立て直そうとする前に
悠々と歩み寄って来た伊達に片腕を引っ掴まれ、林の中へズルズルと引き摺られて行く。
やおら不穏な空気を感じ、必死に身を捻って暴れるも
グンッと遠心力を加えつつ横に弧を描いて放り投げられ、太い木の胴に背が激突した。


「っぐ…かは!」


背負っていた愛槍は緩衝材になりもせず、ガランガランと乾いた音を立て転がり落ち
しこたま背面を強打した所為で肺が圧迫されたか、暫し息が止まり
身悶えて胸元を掻き毟って居ると、傍に屈み込んだ伊達に襟を掴まれ
座るような体勢になるよう上半身を引き起こしざまに背後の木へと押し付けられる。
子供の如く大きく開いて投げ出した両脚の間に揚々と陣取った男は襟から手を離し
立て続けに今度は額に手を宛がうと、したたかに後ろへ向かって叩きつけた。


「あ゛ッ、が…っ!」


鈍い音と共に激痛が突き抜け、さすがに目の前が一瞬真っ暗になり、ぐにゃぐにゃと視界が歪む。
指先が痙攣して、一寸も動けないで居ると
額から手を外した男が、徐に口を開く。


「なァ、何で逃げた?」
「っ…う、、あ……、…何も知られたく、…云いたくなかった……」
「クク、違ェな…オレに追って欲しかったからだろ」
「…!!!」


目を見開いて固まる。
否定とか反論とか、そういう何某かが頭を駆け巡ってもいい筈なのに、声が出なかった。


「何だっけか?ああ、分が違う?Ha、嗤わせンな。
 それとも、こうされたくてワザワザ煽ったってか?イイ性格してやがる」
「…あ…、某、は…、ちが、…っ」


…違う、違う、違う…!
怒らせたかった訳ではない、嘲笑されたかった訳でもない
あの時は、ただどうしようもなく覆らない事実を呈して、自分も相手も納得させたかっただけだ。
…否、
身分の違いを建前に、体裁を気に掛け、何もかもを避けていたのは、間違いなく己だけだ。
それを今、仄暗い笑みを浮かべる男から睥睨され、罵りにも近い言葉を浴びせられた事で
否応無く実感する。
だが驚愕すべきは、そんな自身の野卑で保守的な自衛性ではなく
「追って欲しかったからだ」と指摘されて初めて
左様な願望を抱いていたと気付かされた事だった。


「そ、某はただ、、」
「前も今も、下手に踏み込めねェから、逆に引いてみせたってこったろ?
 で、オレが喰いつくか喰いつかねェか、試したって訳だ。あざとい野郎だぜ」
「っな…!決して、そのような…!」


つもりは微塵もなかった、とはすぐに云えなかった。
こうして追われ、追い詰められて漸く、戯れではないと云った伊達が誠に本気であると
不謹慎にも安堵を覚えたのは否定できぬし、心の何処かで、やはり追って来てくれる事を期待していた。
それに、斯様な事態にでもならなければ、恐らく一生身を引いて過ごしていたに違いない。
而して伊達が突きつける現実を認めざるをえず…
という処まで行き着いたものの、それは同時に
己の甚だしいまでの浅ましさと醜悪な狡計をも明確にするものであり
自身に対し凄まじいほどの嫌悪と絶望を覚え、


「っ…どうか、離して下され…!でないと…っ」


途方もない罪悪感で押し潰されてしまいそうだった。
これ以上伊達に踏み込まれたら、狂ってしまう、恐い。
だから頼む、もう引いてくれと、哀願の響きすら滲ませ声を震わせるが
小さく鼻で嗤った男は全く取り合おうとはせず
寧ろ知った事かと云わんばかりに刀の切っ先で赤備えの結び目を斬り離し
袴の股座の辺りをビリビリと無造作に引き裂く。


「…い、いやだ!おやめ下され…!」


よもやこのまま手篭めにする気であろうか、男の手は実に淀みない。
なれどそれを許せば後悔しか残らぬと焦り、必死に抵抗を試みるも
鋭く顎先を打ち据えられてはグラグラと酷い眩暈がして治まらず
吐気すら催しながら脱力した途端、片足が担ぎ上げられ
破れた袴の隙間から竦んだ一物と菊座が露わになり、羞恥と恐怖が一緒くたに押し寄せる。
声無き悲鳴を上げる間に、伊達はさっさと自らの具足を緩め既に半勃ちの牡を掴み出すと
目の前で完全に勃起するまで手早く片手で扱き上げるなり
人の菊座に向かって唾を吐き掛け、あろう事か、


「あ、ぎッ…!ぃい゛ッい゛!!!!」


無理矢理に捩じり込んだ。
鰓の張った雁首が些かどころか一片の容赦なく力任せに押し進められ
メリ…と呆気なく切れた縁が火傷にも似た熱痛を生み
今度こそ無様な叫び声を上げて息も碌に出来ず戦慄いて居ると
逆に呼気一つ乱さぬ男が更に腰を押し込んだ為、ズグと湿った音を立てて亀頭諸共竿まで埋まる。


「っちィな…」
「、はっ、はっ、、ふぐ、う…」
「…な?逃げたら酷ェ目に遭うっつったろ?」
「っぅう゛、う…、あ゛っ、づ!」


事も無げに云う男がいきなり腰を前後に動かし、潰れた呻き声が出る。
臓物を野太い棒で掻き回されるような気持ち悪い心地と臀の穴に奔る痛み
加えて精神的打撃が殊の外こたえ、ボロボロと泣きながら懸命に歯を食い縛り
それでも尚、伊達の躯を引き剥がそうと伸ばした両腕はしかし、触れる前に引き攣った。


「…あ、…あ?!」


両の膝裏に手が掛かったかと思うと
肩につかんばかりに押し上げられて背中がずり下がり
引っ繰り返った天道虫のような、とんでもない恰好になる。
浮き上がった臀と曲げた首の高さが同じになり
厭でも伊達と繋がった局部が視界に入って
見たくないと思うのに、其の光景の衝撃があまりに強過ぎた所為か、目が逸らせない。


「Good、そのまましっかり見てな」
「、っ、う、…うっ、」


若干血管の浮いた伊達の牡が前後というよりは上下に動き
突き入れられれば内側に巻き込まれるように
引き抜かれれば外側に薄い襞が捲れ
裂傷の為に滲んでいた血と男の先走りが混じり合い泡立った半透明な液体が
乱暴な律動の度、ぐぷ、ぬち、と耳を塞ぎたくなるような水音を立てる。
発狂しそうな程の様々な感情が急沸騰し、渦巻いて、何も判らなくなり
卑猥で生々しい其処に視線は釘付けになった侭、ガクガクと幾度も揺すられた。
此処で意識を手放せていたら、どんなに楽だったか知れないのに
生憎と正気は存外にしぶとく、いくら伊達が手酷く動こうとも、現実逃避を許さない。


「あっ、あ!んぐっ、あ…っあ、あッ!」


そんな中、あらぬ声が断続的に聞こえ、一体誰かと思えば、果たして己である。
何事かと、さも他人事のように訝り(それだけ不可解だったのだ)
ただ目の前の男だけは、何やらしたり顔で隻眼を眇め、続けてしつこく穿つ。
そうやって上から叩き付ける勢いで貫かれると、ゴリ、ゴリ、と妙な処に亀頭が当たり
その度に不自然な射精感に襲われ、気付けば、萎れていた筈の一物と睾丸が張り詰め
ここまで来て漸く、自身の変化に疑問を持ったものの
時既に遅く、半ば以上頭を擡げていた一物を不意に掴まれ扱かれただけで
「ひっ!」と息を呑んでうろたえる程の快楽を覚え
背筋に淡い何かが這い上がると同時に無意識に臀穴が窄まる。


「っう、く…!あっ、あッ」
「Ha!ンだよその物欲しげなツラは…よ!」
「うぎっ、ア!、はひ…ッい゛、」


それに気を良くしたのか、これでもかと執拗に同じ工程を繰り返され
唾液を嚥下するのも忘れて嬌声に似た情けない声を噛み潰しながら身悶えていると
その内腹の中に微温い体液が当たり前の如くビシャと注がれ
身震いしたのも束の間、ズルと体内から牡が引き抜かれた。


「はぁっ、はぁッ、は…!」


これは駄目だ、不味い、とにかく早く、どうにかして逃げなければ
自分は何か、とんでもない泥土に引き摺り込まれようとしているのではないか
そんな薄ら寒い危機感が、好いた男に手篭めにされたという現状と向き合う事を放棄させ
菊座から溢れ出て止まらぬ子種をだらだらと内股へ垂れ流しつつ
必死に這いずって距離を取ろうとすれば、容易く足首を捉えられ
ズルズルとあっさり引き戻された挙句、俯せに腰だけを高く抱え上げられ、再び突っ込まれる。


「…んぐ!…あ…!う、やめ…ッ、あ、あっ!」
「そんだけ体力残ってンなら、まだ余裕だろ?」
「ひっ、は…!、ンッ…、ん…!」


尻肉を両の五指でしっかりと鷲掴みながら
揉み解すような卑猥な手付きで中心から左右へと割り開き、深々と激しい抽挿を繰り返されては
堪らず前後不覚に陥って、腰砕けになって地面に突っ伏し
湿った土が汗を浮かべた横っ面にまぶり付くも、拭う余力など皆無だった。


「So?身分だなんだとえらく体裁を気にしてた割に、ひでぇ乱れようじゃねェか」
「あ、あ、あ、うっ、、」
「アンタの見栄なんざ、所詮そんなモンだ。オレと本気で向き合おうともしねェ腰抜けだしな」
「…!!ふ、ぐっ、あ、!」


瞬間、何故伊達があのとき失望の表情を見せ、あんな言動をしたのかを理解した。


「Well、そろそろ答えを聞かせてみろよ」


臆病で疎い某に思い知らせる為、力尽くという手段を用いた男が、改めて問うて来る。
確か、間違えた答えを返せば、どうなると云っていたのだったか… 
いや、もう色々と手遅れな気がするのだけれど
震える唇をゆっくりと開き、嗄れた声で、こう云った。


「    」


伊達の口角が吊り上がる。

 



【終】


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あとがき

四周年フリリク2つ目です!
『政宗が好きなのに気持ちを胸に秘め、身分を気にして身を引く幸村、強引に奪う鬼畜筆頭』という事で、
幸村の気持ちを知っていながら、敢えて鬼畜に追い詰める筆頭をコンセプトに書かせて頂きました!
はい、幸村の気持ちダダ漏れですねwwあと、筆頭の本気を甘く見た幸村が悪いです^^\ちゃんと向き合ってあげて!/
(えと…色々とご希望から甚だしく掛け離れている気がするのですが、推し進めました、すみませんorz)
最後に幸村が何と言ったのかは、皆様のご想像にお任せするとして(←オイ)
どっちに転んでも筆頭は歪みなく幸村を愛してますので、結果オーライですよね^^

2014/02/15  いた。