※流血・暴力的表現、性描写あり。ご注意を 






こんな筈じゃなかった。
自分で招いた結果が最悪だった場合、俺は一体どうすればいい?
でも、もう、どうしようもない。
どうしようもなかったんだ…

そう言い聞かせなければ、狂ってしまいそうだった。

 



『鬼ごっこ#5』


 


鬼ごっこが再開された時点で、俺の行動は決まっていた。
芳賀の制止の声を、苦い思いで無視し、部屋を飛び出て路上へ走り出る。

「…っは、ハ…!」

頭の中にあるのは、できるだけ遠くへ、ただそれだけだ。
俺の霊圧を辿ってくるだろうグリムジョーが俺を見つける前に
芳賀の家から離れなければならなかった。
もし、俺の所為で、芳賀に何かあったら…!
そう思うと、薄ら寒いものが心臓を芯まで冷やし、全身を慄かせた。
とにかく、死に物狂いで走ることだけを考え、今までだったら絶対通らないような
開けた場所をワザと選び、見つかり易いのを承知で逃げ続ける。
そうすることで、芳賀が無事であり続けるなら、例え自分の身がどうなろうとも
構う所ではなかった。

「っ、けど、さすがに、こんな大勢は、巻き込めねー、よな…っ」

大きな通りを選ぶ内に、すっかり街の混雑の中に迷い出てしまい
これでは芳賀どころか、無関係その他大勢を巻き込みかねない。
芳賀の家からはだいぶ離れたし、もう大丈夫だろう
人混みを縫って、ビルの隙間から路地裏に滑り込み、ジグザグと角を曲がると、途端に人気はなくなる。
さぁ、これからどうする、そう思った時、

「待て、黒崎」
「っ…!!」

ここに絶対に居てはならない筈の芳賀が、背後から俺の腕を掴んでいた。
まさか、ここまで追いかけて来たのだろうか。
反射的に振り解こうとするが、ガッチリと掴まれた腕は到底外れそうもない。
焦りで胸がザワついた。

「ッ放せ、頼むから放してくれ!芳賀…っ」
「何故だ!何があったんだ一体!」

あの冷静な芳賀らしくなく、強い口調で詰め寄られ、思わず口篭った。
理由なんか話したって、理解してくれないだろう?
「虚に襲われるから」なんて云ったって、普通の人間の目には見えもしないのに?
見えないものをどうやって恐れろと??
生憎、理屈じゃ説明できない。

…けど、本当に危ないから、とにかく早く逃げてくれ…!

そう叫ぶべく開いた口は、言葉を発する事無く、そのまま凍りついたように固まった。

「見ィつけたァ」

芳賀の頭上に、白い影を見つけ
その影が、真っ直ぐ俺を見下ろしながら、嬉々とした声色で囁く。
次の瞬間には、掻き消えた白影が真横に現れ
瞠目した俺の首を掴んで地面を蹴る。

「…ッッ!!!!」

その一瞬の事に、腕を掴んでいた芳賀の手は離れ
俺はその恐ろしい勢いのまま、5メートル、いや、20メートル程引き摺られ
路地裏の奥の壁まで叩きつけられた。
ドンッという鈍い音と共に、凄まじい衝撃が背面から全身を襲い
呼吸が一時的に止まって喘ぐ。
首を鷲掴みにしている男の、グリムジョーの手を外そうと試みるが
まるでビクともしない力の差は歴然で、
まず死神化もしていない生身の俺が、どう足掻いたって敵う相手じゃなかった。

「、かはっ…!ゲホ、ゴホ…ッ!」
「よう。元気にしてたか?」

嫌味たらしく口角を上げるグリムジョーに壁に押さえつけられたまま
咳き込みながらも思考を巡らせ、どうにかして芳賀を逃がしてやらなければと
グリムジョーの背後に視線を向ける。
その場に立ち尽くしている芳賀は、何が起こったのか判らないという様に動揺していた。
当たり前だろう、芳賀のような普通の人間には、虚であるグリムジョーの姿は見えず
ただ俺だけが物凄いスピードで、遠く離れた壁に向かって叩き付けられたようにしか見えなかった筈だ。

「…黒崎、大丈夫か?!」

しかしすぐに立ち直ったのか、離れた所から俺の方へと走ってくる。

「ッよせ、来るな…!芳賀ッ」

ちょうど距離が出来ていたというのに、態々こっちに来る必要はない!
しかしその警告も空しく、芳賀はついにここまで走り寄ると、青褪めた顔で俺に手を伸ばす。

「黒崎?!今、助けてやる!」
「…あ゛ァ?」
「やめろっ、グリムジョー!その人は関係ない…!!」

必死に俺を助けようとする芳賀が邪魔だと云うように
グリムジョーは剣呑な声と共に、帯刀していた斬魄刀を鞘から引き抜くと
容赦なく芳賀の右肩を狙い済まし、深く貫いて貫通させ、そのまま横側の壁に突き刺した。

「っっうぐぁあ!!!!」
「芳賀!!」

悲鳴が上がり、芳賀の顔が苦痛に歪んで
傷口から真っ赤な血が滲み、服にその染みが広がっていく。
すぐに助けようとしたが、刀から手を放したグリムジョーに
左右の手を背後の壁に縫い付けられ、容易く押さえ込まれる。

「放…せ、っ放せェ!!」
「さァ、三度目だぜ?」

ひっそりと鼓膜に注ぎ込まれた残酷な科白を聞いた途端、俺はビクリと硬直した。
その震えと怯えが手に取るように判ったのか、グリムジョーはほくそ笑むと
ゆっくりと首筋に舌を伸ばし、冷や汗ごと肌を舐めていく。
そのねっとりとした感触に身震いし、声も出せずに戦慄いていると
片膝が乱暴に俺の股を割り、脅すように股間を押し上げてきた。

「ッひ…!、、っ」

堪らず脚を閉じ、それ以上させまいとするが
よりグリムジョーの膝を取り込むかたちになってしまい、気持ちが焦るばかりで、何もいい結果を生まない。
それを余裕ぶった顔で見下ろしつつ、グリムジョーは片手を滑らせ
躊躇いなく俺の服を引き裂いた。
芳賀に借りたTシャツは布切れとなって地面に落ち
細身のGパンも下着ごと力任せに引き摺り下ろされ、萎えた股間があらわになる。
唇を噛んで視線を逸らすと、すぐ傍の壁に磔にされている芳賀と目が合った。

「…あ、…あ、、!見るな、芳賀…!!」

途端、湧き上がった羞恥で一気に体温が上がり、「見ないでくれ…!」と叫んで頼んだが
その深い藍色の瞳は、一瞬も逸らされることはない。
目の前に一人しか居ない筈の俺が、勝手に裸に剥かれたのが
さっきのことより余程ショックだったのか、瞬きすらしていなかった。

「ッグリムジョー!頼む、この人の前では、、やめてくれ…!」
「あ゛ぁ?ンなに見られながらヤリたいって?しょうがねーな」
「違…!!、ぅあ…アッ…ッ」

一言もそんなこと言ってない、それなのにグリムジョーは揶揄うように嗤うと
いきなり俺の剥き出しの性器に手を伸ばして握り込み、ゆるゆると弄ぶ。
芯のない柔らかい中心を揉み込み、かと思えば先端を撫で回したり
そんなことを繰り返されると、芳賀の目の前だと云うのに
浅ましく勃ち上がり始める牡があった。
こんな事があって堪るかと、歯を食い縛って耐えようとするものの
皮ごと根元から何度も扱かれると、ついに天を向いて硬直する屹立は
薄っすらと先走りさえ滲ませていた。

「っ、あ…ぁ、……っく…!」
「相変わらず、綺麗なカタチしてンな」

完全に勃起した俺のものから手を離し、その外縁をなぞりながら
グリムジョーは咽喉で哂い、指先で先端を爪弾く。
走った痛みに短く悲鳴をあげ、反動で揺れる性器からは泪のように先走りが滴り
その卑猥な様を見せ付けられ、芳賀が息を呑んだ気がした。

「さァて、昨日の今日だ。ちゃんと解れてンだろ」
「…っ、ぅ…ッ」

一通り人の急所を弄んだ次は、何をするつもりなのか
唐突に右足を持ち上げられ、腹につく程に折り曲げられて
緊張で萎縮する奥のアナルに、唾液を纏った指で触れられる。
慣らすというよりは、軽く撫で指を一本捻じ込み、確かめてから引き抜く、その程度だった。
怪訝に思うより先に、そこへ手早く取り出されたグリムジョーの脈打つ牡が突きつけられ
「ひっ!」と情けない声がでる。

「…ぁ、待…て…!、無理…ッ」
「ダイジョブだって。イケるイケる」
「、っぐぅ…う…!」

一方的に言い切った後、硬い先端がめり込んできた。
けど、今までならこっちのことなんかお構いなしに一気に突き上げて来る癖に
今日は何故か、殊更無理に進めようとしない。
それどころか、グウウ…、と ワザとゆっくり挿入させていく。

「…ん、ク…ッ」
「見ろよ、ちゃーんと拡がって、呑み込んでくぜ?」
「…ッ!は、ぁ…っ…やめッ……ぅ…っ」

そこで漸く目の前の男の厭らしい意図が判り
必死にやめてくれと哀願したが、聞き入れられる筈もなく
もう片方の足も抱え上げられ、グイと左右に大きく割り開いての、勿体振った挿入が続いた。
傍の芳賀の目には、グリムジョーの狙い通り
俺が何の支えもなしに宙でM字に足を開いて、股間とその奥を見せびらかしながら
その何度も犯されて鬱血したアナルがひとりでにジワジワと拡がっている、淫猥な光景が映っているだろう。

「…っ、…ヤ…!、いやっ…だ…!っン…ッ……見な…で…くれ……っ、!」

恥ずかしくて、苦しくて、居た堪れなくて
何とかそれだけを譫言のように云ってから、顔を反対に背ける。
とてもじゃないが、芳賀の方を向いている事はできなかった。

「ほら、全部収まったぜ?はち切れそうだな、此処」
「っは、ハ…ッ、…あっ…う…!」

みっちりとグリムジョーを咥え込み、限界まで拡がっている縁を指先でなぞられ
ビクビクと痙攣するように中の剛直を締め付ければ、ドクリとそれが肥大した。
苦しさが増して、ゼェゼェと肩で息をしていると
整わない内に、軽く揺さ振られ、意図せず押し殺しきれなかった声が漏れる。
内心忸怩たる思いでそれを否定しながらも、続けて揺すられると、隠しようもない。

「、っう、…あっ、 ぁ……ッくぅ…、っ」

そしてここでもグリムジョーは、まるで見せ付けるようにじっくりと動き
一度深くまで挿し込むと、雁首が見えかかるギリギリの所まで引き抜き
またそれを緩慢に奥まで戻していく。
その度に、毒々しいピンク色の肉が捲くれ上がり
芳賀にはまるで透明な棒を突っ込まれているかのようにポッカリと大きく開いた穴が
その歪な棒を抜き差しされることによって
ゆっくりと窄まったり拡がったりを繰り返しているように見える筈だ。
そう思うと、もう、恥も外聞もなくて、、

「お…願いだ…、見な…で…っ …あッ、 見ないで…くれ…っ、、」

堰を切ったようにボロボロと泣きながら、情けない声で懇願していた。
それでも尚、芳賀の焼け付くような視線を感じ
俺は瓦解しそうになった自分自身の理性に逃げ道を作るように、力一杯目を閉じるしかなかった。

「クク…そろそろ本格的に動くぜ?」
「、!……いッ、うぁ!、ァあ……、っ!」

矮小な自己防衛をしている俺を嘲笑い
グリムジョーは今までの緩慢さが嘘のように、強く腰を突きあげ、激しい律動をし始める。
急な衝撃で舌を噛みそうになると、顎を掴んだグリムジョーが深く舌を入れて来て
唾液の湿った音を立てて絡みつく。
その間にも容赦ない揺さ振りは続き、俺は貪られるような口付けの合間に
吐息交じりの、明らかに嬌声と判る声を漏らした。
既に正気が脆く崩壊しつつあるのが、自分でもよく判った。

「あっ、…っ、んァッ、…ひぅっ…ッア!」

いつの間にか、芳賀のことを忘れ、グリムジョーの熱だけを感じるようになり
あの大きな手で昂った性器を乱暴に扱かれると、我慢できない快楽に溺れ、只管喘ぐ。
壮絶に追い上げられるままに臨界点を迎えた牡は容易く弾け
摩擦を帯びる結合部に滴り落ち、グリムジョーの先走りと混じって
ぐちゅぐちゅと卑猥な水音を立て続け。
傍目から見れば、さぞ異様な光景だろう。
何しろ足を抱え上げられた男の俺が、見えない何かに犯され尽くしているのだから。

「…ッヒ、あっ…!んァ、あっっ、あぅ…ああッ!」

一度射精して、暫くも経たない内に二度目を勢い良く吐き出したのと同時
抉るように深く貫かれた直後、最奥に熱い飛沫を叩き込まれ、感極まったように悲鳴をあげると
数回擦り付けるようにしてから、熱源が引き抜かれた。

「っぁ、…は、…ゼッ・ハァッ…、、」

荒い呼吸で肩を上下させつつ、ゾクゾクと身震いする。
締まりきらないアナルから、夥しい量のザーメンが零れ
太腿を伝い落ちて地面に白い水滴を作った。
そのまま気を飛ばせていたら、どんなに楽だったか知れない。
けれど、未だに足を抱えているグリムジョーを感じる。

「ッ…」

ハッとして芳賀の方を見遣ると、深い藍色の瞳は、暗く淀み切っていた。

「……ぁ…、…芳…賀…?」

呼びかけても、返事はなく、兇器が刺さった右肩から
その下、実に足元まで、赤く、否、ドス黒く染まっていた。
俺は全身から、音を立てて血の気が引いて行くのを感じた。

「………あ…、あ………、うあぁぁああ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」

慟哭に似た絶叫を、どこか遠くの方で聞きながら
意味の判らない呻き声を途切れることなく吐き続ける。
それを心地良いとしか感じていないのか、グリムジョーは悦に入ったように唇を吊り上げ
俺の頬を撫で擦るその手が汚らわしいが、今はそれを叩き落すことすら不可能だった。

「一護」
「あッ、あぁ、!うぁ…あ、、!」
「オレは他の参加者を許した覚えはねェ…」
「っぐ、ぅ!ぅう…うう!!」
「次、また部外者が居たら、どうなるか判ってンな…?」


みなまで言わずとも、そのハッキリとした脅しは、俺の脳髄へと焼付けられた。



 


【6へ続く】

BLEACH小説一覧へ戻る




アトガキ

オリキャラ早くもご逝去;
陵辱プレイが最高に愉しいです←

2009/07/1  いた。