頭がオカシイと言うなら、そうなんだろう。
けどオレは、これでもちゃんとオマエのこと、愛してるんだぜ?

 

 


『衝動』

 

 

 

午前0時18分。
寝るにはまだ早い時間だ。
学生っつったら遊びたい盛りだろ?
恋人同士にゃ貴重な時間だし?
だからオレは、こうして甲斐甲斐しくもメールを打つ。

送信。

あぁ、愛しい君へ。笑


どーでもいーが返事が遅ェ。
まさかもう寝たとかいう冗談はなしだぜ?


「電話掛けンぞコラ」


辛抱出来ずにてっとり早くリダイアル。
履歴は見事に天国、天国、天国。

素敵な携帯じゃないですか。


『・・・・・・・あ゛・・・?』
「あー、もしかして寝とったり?」
『・・・・・・あたり前だろクソボケが・・・こちとら部活で疲れてんだよ・・・』
「あっそー。オレ全然疲れてねーし」
『てめぇと一緒にすんなや、つーかお前は部活自体に参加してねーだろ・・・』
「おー。ナンで知ってんの?」
『想像つくわバカ・・・・つーか切っていいですか・・?』
「ダメ。切ったらこれからオマエん家行って犯す」


気怠いを通り越して面倒臭いという声色丸出しの恋人に
ごり押し&だめ押しキメれば電話の向こうは切らずに無言。
見事会話を持続させ、よくやったオレ、と自画自賛。


「まぁ語りましょーや天国さん」
『・・・聞いてやるから勝手に喋ってろ・・・』


とか何とか冷たく言いつつちゃんと返してきてくれるところがマジ可愛い。
ホント優しいよなオレの天国は。

やっべ惚気てる場合ちゃうし。


「なぁ、最近オレさァ、すげーオマエの首絞めたくなるんだけど」
『・・・・・・・は?』


たっぷり5秒は経ったころに、理解できないという風な間抜けな声。
当然っちゃ当然、いきなり付き合ってる奴に「首を絞めたい」なんて言われたら
そりゃドン引きするし困惑もするわな。
けどまーアレだ。
オレって隠し事できない性質だし?
素直に欲望ぶっちゃけた次第ですが、理由が知りたいですか天国さん??


「別に殺してェとか思わねんだけど、なんか衝動的にさァ、こう、グッとね?」
『・・・・・・・・』
「オマエ見てるとそーゆー変態的な気分に苛まれるんですが、どうしたらいい?」
『・・・・・・・・』
「つーか絞めさせろよ」


いつからだったか
コイツの所作を、顔を、躯を、首を、髪を、眼を見ているだけで
何とも抑え難いそーゆードS的な感情が湧くようになった。
オレの手で苦しげに歪む表情を眺めたい
オレの手の中で必死に呼吸しようと踠く様を観察したい
オレの手に縋り付いて死ぬまいと足掻く滑稽な本能を視姦したい
そして最後にオレの手から生を赦された瞬間
安堵する恍惚を魅せてくれ。


「な?毎日と言わねーから、三日に一度」
『・・・・・・・・』
「ダメなら半月に一回で手を打とうや」
『・・・・・・・・』
「な?」


いいっしょ?

 

 

 

『お前、病院行った方がいいよ』

 

あ、やっぱり?

 

【終】


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特に後姿を見て居ると、限界を超えるそうです。危

。いた。

2008/01/15(←いやいや、もう日付が2007年ですらない…orz)