『晴れ、時々スコール』

 

 


今、どうして、この有り得ないメンバーでボーリングなんぞをしているのだろう。


「ミヤー!おまえちょっと邪魔気〜\(`ε´)」
「ハ?先輩こそあっち行って下さいよ。てか屑桐先輩、ボールの持ち方違いますから」
「む・・・」
「こーやって持つング。」
「わ〜、みんな上手ッスね!・・・・あれ?猿野君??どーかしたッスか?」
「・・・・・・・悪夢だ・・・」


ボコーン!だとか ガコーン!だとかいうボーリング場なら当たり前の豪快な音を聞きながら
どうしようも無く途方に暮れていたのは、どうやら俺だけだったようで。
目の前の連中は楽しげにゲームを進行中。

誰か、現状をツッコンでくれ・・・。


「天国ー。次オマエの番っしょ〜」
「そーそー!早く投げる気〜ッ(≧▽≦)写メの準備は出来てる気よ〜♪」
「猿グンなら、ガーターでも許すング」
「猿野君、頑張って下さいッスー!」
「・・案外、むずかしいぞ。」


なんて応援されちゃっても、一体どうしろって言う?素直に投げりゃいいのか??
つーか、俺は子津と一緒に駅前のスポーツショップに行く筈だったんだ。
なのに偶然か必然か知ったことじゃないが、不幸にも、否、不運にも華武ご一行様に遭遇。
一方的に話し掛けられるのを半ばシカトしながら目的地に向かっていたが
途中で強行手段に出られ、見事に拉致られた。

勿論、子津を道連れにするのは忘れなかったが。グッジョブ俺・・・。


「どーしたァ、早く投げろや天国ー。なんならオレが手取り腰取りナニ取り教えてやろーか?」
「結構デス。」
「あ!投げる時は出来るだけ前に出て欲しい気〜(≧∀≦)ノ」
「や、滑りますから。人転けさせて何したいんですか?」
「猿ガキ・・・ボールの持ち方はこうだぞ?」
「アンタみたいな素人じゃあるまいし、知ってますよ」
「さ、猿グン。もしストライクにな゙っだら・・」
「鼻水は拭いてあげません。」
「ファイトっすよ、猿野君〜!」
「・・・・・気楽でいいな、子津ッチュー・・・」


とかなんとか、やんや言われている内に気付けばレーンの前にしっかり立っている俺。
いつの間にか手に持たされていたボールの重みが妙にリアルで、
つい後ろを振り向いてしまい さっきからやたらテンションが高い連中の顔を見てしまう。
、、瞬間、一気にこっちのテンションが下がりに下がったのは、まぁ言うまでも無い。

なんで俺がこんな目に・・・。


「くっそー!!後で全員ジュース一本ずつ奢らせちゃる〜ッ!!!!」

 

ドッカーン!!

 

「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・」


隣りのレーンに行っちゃいました★テヘッv


「い、今の見た気〜?!長時間ムービーで撮ってて正解気〜ッ“(゚∀゚)ノ!!」
「さ、さすが猿野君ッス・・!」
「・・・やるな」
「隣りのレーンな゙のにストライグってスゴいング〜」
「つーか、ありえなくね?」


いちいち騒ぐメンバー共を無視して、俺は慌てて隣りのレーンを使っていた客を見る。 
すると、83ポイ方が三名程。 
スキンヘッドといかにもなサングラスが素っ敵〜ぃ★

 

 

・・・今日は厄日ですか・・??

 

 


【終】


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あとがき

芭猿ではありませんが、皆が楽しそうなのでOKの方向で…

2005/09/26  。いた。