理由なんてあの時、判ってた。

 

 


『所有物即ちペット10』        

 

 


――少しの緊張と期待感。
   こんな風に思えるのは、お前の所為だ・・・・


××××××××××

 

 

「・・・・・・ん・・・、」


目を開けると、白い天井。
一瞬あの部屋かと思ったのに、香る匂いが全く違った。
ここは消毒臭い。


「お、やっと気付いたか・・・」


不意に真横から落ちて来た声に、驚いて視線を向ければ
椅子に座って心配そうにこっちを窺い見る沢松がいた。


「・・・ど、・・して・・・・」
「お前、実験中にぶっ倒れたんだよ・・・覚えてるか?」


オールバックにした黒髪を後ろで束ねるのに使っている髪止めを直しながら、問い掛けてくる。
そう言われてみれば、実験中に右手を掴まれてから後の記憶が、無い。
ハッとして壁の時計を見れば、とっくに昼を廻り
それどころか放課後の時間帯になっている。

窓から保健室を照らす茜色がその証拠。


「ッヤベ・・・御柳に何も言ってな・・・っ」


慌てて躯を起こそうとするが、何故か力が入らず
情けなくも中途半端なところで背中が震え、完全に起き上がる事が出来ずに
よろよろとスプリングの効いたベッドに逆戻りしてしまう。


「おい、大丈夫かよ天国。その事なら心配すんなよ、俺がさっき連絡しといたから」
「・・・・・・・は・・?」


ちくしょう、と呻きつつ、もう一度起き上がろうとしたその時
沢松が少しばかり難解な事を言ってくれた。
・・『さっき連絡しといたから』・・・?

・・・・何でお前があいつに連絡出来る。


「あー、そんなしかめっ面するなって。勝手に悪いとは思ったけど、
 お前のポケットに入ってた携帯からメモリ引き出して、電話しといた」


悪びれずに言う沢松の顔は何の曇りも疑いも無い。
俺の携帯に御柳の番号が入っていて当然と、確信してその携帯のメモリを見たのだろう。
けど、それは根本的に有り得ない筈だ。
だって、俺はポケットに携帯を入れた覚えは無いし、御柳の番号を登録した覚えも無い。
それにその携帯、本当に俺が使っていた物なのかどうかさえ怪しい・・・。

俺は僅か震える腕を無理矢理動かし
知らぬ内にポケットに存在していた謎の携帯を、恐る恐る取り出す。


「・・・・・・・・・」


自分のじゃなかった。

思わず手の中の携帯を取り落としそうになり、慌てて持ち直して
ドキドキと脈打つ心臓と、性質の悪い冷や汗を治めようと薄く呼吸を繰り返した。
何でこんなにも緊張しているのか判らない。
すると、不意に横の沢松がすっくと立ち上がり、ガサガサと帰り支度をし始め
怪訝に思って見上げていると


「んじゃー俺、そろそろ帰るわ」


鞄を片手にひらりと一度だけ手を振り、さっさと保健室を出て行った。

一人取り残された俺は、ピシャリと閉ざされたそのドアを
只々呆然と見ることしか出来ない。

何の物音もしなくなった室内。

ふと、孤独感に襲われる。
それはでも、今この空間に一人取り残されたからじゃない。
朝に御柳と途中で分かれた時から、ずっと感じていた。
淋しい、恐い、孤立が、疎外感が、不安が
嫌だ。
嫌で堪らない。
助けてくれ、
御柳、御柳、御柳・・・こればかり。

だからとは言わないが、手に握り込んだ儘だった携帯の液晶を開き
沢松がした御柳への発信履歴を呼び出して、食い入るように見つめる。


「・・・・・・ハハ。なに俺、こんなに喜んでんだろ・・。」


押し潰されそうな負の感情の中、それでも期待が存在するのは
御柳が絶対に来てくれると確信しているからで、、

俺は小さな携帯を慎重にポケットに仕舞いなおし、静かに目を閉じた。

 

××××××××××

 

ゆるゆると意識が浮上してくる。

別に、充分に睡眠を取り過ぎて眠気が無くなったとか
夢見が悪かったとか そんなんじゃなく。
優しく髪を梳く手が、あまりにも気持ち良かったから。


「・・・・・ン・・・、」


重い瞼を薄く開ければ、ボヤけた視界に微かに鶯色が見えて。
パチパチと瞬きを数回して映像を明瞭にすれば
見間違い無く御柳がいて、赤い隈取を細めて俺のことを見つめていた。


「・・・起きたかよ?」


低い声が掛けられ、なんで他校のお前が堂々とこんな所に居るんだと
軽口を叩こうとしたけれども、そこはやっぱり、この御柳の事だから、何でもアリなんだろう
まさか、人目を忍んで此処まで不法侵入、なんて事はない筈だ。
試しに、「お前、今度はどんな手使った?」と訊けば、「ヒミツ」と意味深な笑みを浮かべたので
うん、言わずもがな、そうだろうとも。
俺はヒクリと苦笑した。


「思ったより、元気そうだな」
「…たりめーだっつの。この猿野様、そんなにヤワじゃありません」
「あそ。ここで何時間も昏倒してたのは、どこのどいつだっけか?」
「・・・ぅ、」


ニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべながら揶揄してくる御柳の言葉に
確かに気を失っていたのは事実だから、反論できない。
倒れた理由すらバカバカしいのに、その儘気がつくことも出来ず
何時間も寝ていたのは、一生の不覚。というより、恥。
沢松が御柳に詳しく事情説明していない事を切に祈るが、あのお節介焼きの鬼ダチのことだ。
きっと事細かに、倒れた状況から理由まで、しっかり説明してしまっている事だろう。
その証拠に、見下ろしてくる御柳の顔から、不愉快な笑みが一向に消えない。


「・・・・何笑ってる・・・」
「・・クク・・・別に? あー、痩せ我慢は良くないぜーって事だけ、言っとくわ」
「ぐ・・・、やっぱ知ってんのか・・・・」


俺の髪を梳く手はその儘に 遠回しのような直線的のような、
そんな助言みたいなものを寄越す御柳。
俺は暫く物言いたげに口を開けたり閉じたりしていたけど、結局何も言う事が出来ず、閉口する。
それを見てクツクツと咽喉で笑った御柳は、いきなり布団を引っぺがしてきて
ビックリして硬直していると、首下と膝下に腕を入れられる。
もしや、と思って見上げれば、ニィっと口端を吊り上げられた。


「・・っま、まさか・・!」
「ハイハイー。貧弱な天国くんは大人しくしてなさいねー?」


焦って制止の声を上げるも軽く流され
その後すぐ、ふわっと体が浮いたかと思ったら
しっかりと御柳の腕の中へ横抱きに持ち上げられていた。
つまりは、女の子なら誰もが夢見る、お姫様抱っこというやつだ。


「っっ、離せー!!下ろせーっ!恥ずかしいんじゃーっっ!!」


顔を真っ赤にして怒鳴っても、俺を抱き上げる腕の主は耳を貸そうともせず
その儘この60kgという体重なんて感じさせないような身軽さで歩き出す。
これじゃぁ俺のプライドも面子も意地も丸つぶれだ。
何とか自力で下りようとするけど、未だにうまく身体に力が入らず
腕を少しだけ持ち上げて弱々しく御柳の胸板を押すぐらいの動きしか出来なかった。


(・・・・ヤバい・・!この儘じゃ、マジで慙死する・・ッ)


いよいよ背中に滲んでくる冷や汗。
しかし御柳が保健室の半開きのドアの隙間に脚を掛けたところで、良いアイデアを思いついた。


「な、なぁ御柳?俺、教室に鞄取りに行かなくちゃならねーんだよ・・な、」
「だから?」
「と、取りに行ってくれたりしないかなー?なんて・・・・、ハハッハハハ;;;」


乾き切った笑いをしながら、殺される覚悟満々で御柳を上目で見上げる。
すると当然、冷めた目で見下ろされて、「やっぱダメかー・・!!」と
胸中死んだ気で念仏を唱えれば、不意に御柳の口端が恐ろしい程吊り上がり。


(ッヒイィィ!殺されるっ!!)


壮絶な悪魔的微笑に心身ともに震え上がっていると
御柳はその恐ろしい笑みを湛えた儘、ゆっくりと俺の顔に
正しくは俺の耳にその端整な顔を近づけ。
何をされるのかと思ってビクビク怯えていると、徐に御柳は薄い唇を開いた。


「・・・このオレをパシろーったぁ、なかなかイイ度胸してんじゃねーか・・。あぁ?
 生憎と四階までオマエ抱えて、たかだか鞄の為に労働しようなんざ、これっぽっちも思わねーよ・・・」
「・・・ッ、だから、俺を下ろして・・・っ」
「それになァ、どうせ中身カラッポなんだろが・・・。 ・・姑息な真似しようとしてんじゃねーぞ?」
「・・・・ハ、ハイ・・ッ」
「分かったら大人しくしてろや」


背筋を撫で上げるような低く掠れた声で
微量の吐息を吹き掛けつつ片耳へと呟かれて、俺はゾクゾクと恐怖以外のものも交えながら震えた。
もう、その場凌ぎの策を考える気力も無くし、大人しく体重を預ける。

それに満足したのか、御柳は刺々しい雰囲気を和らげると
勢い良くドアを蹴り開けた。

 

××××××××××

 

所変わって御柳邸よろしく、マンションの最上階一室。


「・・・・・ふー・・・」


その中の殺伐無風景なリビングを抜けたところにある広い浴室、
そこの無駄にデカい浴槽に並々と満たされた湯の中に、俺は浸かっていた。
というより、無理矢理浸からされていた。

『萎えた筋肉動かすにゃ、温めるのがイチバン』

と御柳が強制的に俺をこの風呂場に連行したのだ。
そして準備良く用意されていた湯船にドボン。
勿論着ていた制服は脱衣所で驚くべきスピードで脱がされた。


「・・・・・・・で?・・・なんでお前まで入ってんの・・?」


湯の中の俺の背後には、しっかりと俺の身体を抱き込み
ニヤニヤと笑みを浮かべる御柳が。


「だーって、天国が溺れちゃったら大変しょ?」


などと尤もらしく言う。
でも、裸同士で密着し合って、太股や下腹部に厭らしく手を彷徨わされたら、堪ったものでは無い。
むず痒いような刺激に身悶えしつつ、何とかやめさせようと踠いても
未だ弛緩した筋肉の所為で抵抗はおろか、自分の身体を支える事さえ難しいから
御柳の言う通り、こうして抱いてもらっていないと、本当に溺死という事に成りかねないのが現状。

仕方なくと言ってしまえばあれだが、余計な事はせず
支えてくれている御柳に、素直に身体を委ねた。


「最初っから、そーやってりゃ良かったってハナシ。 
天国はさ、一々無駄な抵抗が多すぎっしょ。可愛いケド」
「・・・っるせー・・・」


俺の肩に顎を乗せ、さっきから人の耳元で話す御柳に(絶対ワザとだ)
「耳元で喋るな」と言い含めたが、そのやらしい声が続けて「オレの勝手っしょ」と囁くと
ビクリと身体が条件反射のように跳ねる。
もしかして力が戻ってきたのかも知れない、と
右腕に力を入れてみたが、ゆっくりとしか動かせず
どうやら与えられる刺激には反応出来るが、自らの脳の命令信号には十分に反応出来ないようだ。
忌々しい事この上ないものの、一応は動くようなので少しばかり安心し
立ち込める湯気の中にふぅと溜息を吐く。


「ナニ。気持ち良すぎて安心しちゃった?」
「・・んー・・・」


何かズレたことを言っている御柳に適当に気の抜けた相槌を返し
急速にまどろんでいく意識と葛藤する。
確かに適温の湯船の中で、心地良くゆるゆると愛撫されれば
安心するし眠たくもなる。何より御柳が傍に居て、それでいて優しいという所が大きい。

前髪から落ちる水滴を気にしながらも、こっくりこっくりと頭が頼りなく揺れる。


(・・・・あー、、・・・マジ、寝そう・・・・・)


終には閉じ始める瞼。
この儘意識を手放してしまっても良い、そう思った瞬間
俺は後ろの穴に何かを感じ、びっくりして目を見開く。


「・・っ・・・みや・・?何・・して・・・・」
「んー?お気になさらず」


なんて言われても、後孔を這い回る御柳の指が
さっきから卑猥な動きでそこを弄くり回しているのだから、気にしない訳にはいかない。
丹念に皺を解すようにぐりぐりと入り口付近をなぞられると
自然にそこの筋肉が緩み、御柳の細い指の侵入を容易に許してしまう。


「・・ぁっ、・・・、ちょ!御柳・・?!」


お湯と一緒に入り込んで来たその指は
中を数回行き来すると、入り口を広げるようにくるくると動き出した。
すると出来た隙間から、あったかい湯が更に流れ込み、
焦ってそこを閉じようと力を込めようとしても、軟い筋肉は命令には従わず
御柳の指にされるが儘、だらしなく口を弛める。


「・・・あ、あ・・!、お湯がっ・・・気持ち・・悪、・・・・・!!ひぅッ」


蠢く指の感触をリアルに感じていると、もう一本増やされ
二本のそれで内側を割り開くように広げられた途端、より大量のお湯が中に流れ込み 
感じたことも無いような不可思議な感覚に襲われ、ゾクゾクと全身が震えた。
こういう時だけ動く躯が本当に鬱陶しい。
俺は自分の内側を満たす変な感覚に意識の大半を持っていかれ
次第に起き上がり始めている、自身の欲望に気付かない。
そんな俺を背後から攻める御柳は、愉しげに唇を耳朶に寄せて軽く噛むと
既に臨戦態勢というような、硬く反り返ったソレを入り口の辺りにワザと擦り付けてきた。


「、ッ・・くっ!、んっっ」


まるで生き物のようなそれは 確かに水温より熱く
触れる所からその熱が伝わってきて、思わず息を呑む。
御柳は一旦穴から指を引き抜き、力無く浮かんでいた俺の両足を掴むと
いっきにM字に大きく割り開いた。


「!」


惜し気もなく晒される俺の反応した性器。
必死に開脚した肢を閉じようとしても無駄で、逆に薄く笑われ更に大きく広げられる。
まるで意思を持たない俺の下肢は玩ばれる人形のように、
普段なら曲がらないような位置まで曲げられ。


「・・あっ!、、やめ・・・ッ」
「いー眺め」


恥ずかしさに噛み殺した声を洩らすと、悦に入ったような声で呟いた御柳は
ゆっくりと腰を浮かせ、いきり立った性器を、俺の弛んだ後孔へと近付けていく。
逃げようにも力が入らず、いや、例え普段どおり四肢を動かせたとしても
しっかりと両足を固定されているから、抵抗なんて出来ないんだろう
でも、だからって、こんな体勢で受け入れるのは、恥ずかしくて我慢ならない。

真っ赤になってその様を凝視するが、御柳がやめてくれる訳も無く
情け容赦なく穴をズブリと埋められた。


「ッは、ぁ!」


思っていた程の痛みは無く、けれど侵入してくる体積と共に生温いお湯も流れ込んできて、
寧ろそっちの方が慣れない感覚で息を詰まらせる。
なのに御柳は構う事無く腰を進めていくものだから、
まだ中に残っていた湯が圧力の変動で外に押し出されていって
その感触が妙に擽ったく、腸壁が笑うように窄まった。
途端に成長する御柳の性器。 
一回りほど肥大すると、嬉々として奥へ奥へともぐり込んで行く。


「・・ひっ・・!・・いあッあ・・・!!」


漸く全て収まり切った時には、既に俺の息は上がりかけていて
ドクドクと中で脈打つ熱い塊に息を乱す。


「こんくらいでヘバってちゃ、この先ヤバくない?」
「ッ・・おま・・、何言っ・・・、、ぅああ!!」
「口だけは元気な天国君の為に、芭唐君は頑張りマース」


人が難儀しているのにつけ込んで事に及んでいる癖に
さも俺の体力が無いとばかりに囁いてくる御柳に文句を言おうとしたところで、
いきなり大きく腰を動かされた。
敢え無く悲鳴を上げる羽目になった上、見当違いもいいとこの科白を吐かれ
怒りも湧くが、耳朶を舌で飴を舐めるようにねっとりと舐られて、吐息を洩らす。
旨そうにいつまでもそうしながら、御柳は両手に持った儘だった俺の太股を掴み直し
徐にゆっくりと腰を上下に動かし出した。
堪らず批難の目を御柳に向けるが 如何にもサディスティックな笑みでさらりと返され
ゆらと波打つ湯船に便乗するかのように、ゆるゆると出し入れを繰り返される。


「っ・・・ん、!・・ぅ・・・・・くっ・・」
「気持ちいっしょ?ゆらゆら〜って感じが」


上下にゆるやかに揺られる俺は、御柳の言う通り
そのあまりの気持ち良さに我慢出来なくなって 濡れてしっとりとしている己の唇を噛む。
そうでもしなければ快感に流され、今までに上げた事も無いような嬌声を上げそうになったから。


「なーに我慢してんの。気にしなくてもいいから声出せや。ココ響くし?」
「…っば、何言って・・!、っあぁ、・・ぁ・・!っん・・ぁ!!」


急に強く揺すり上げられた所為で、折角耐えていた艶の混じる声を上げてしまった。
慌てて口を閉じようとするも、巧みにタイミング良く突かれ
更に声を上げてしまい、羞恥で顔を赤くしていると クツクツと含むような笑い方をされる。
益々恥ずかしくなって、カ〜ッと耳の端まで血を昇らせていたら、急に御柳の動き方が変わった。


「・・っ、え・・?な、に、、ひっ、うあ!」


穏やかだった動きが一変して激しい動きになり、
それほど波打ってなかった湯船がバシャバシャと波打ち、浴槽に当たって跳ね返り飛沫を散らす。
水の抵抗を物ともしない御柳の大胆な律動に翻弄され、俺は只管に声を上げた。


「っあ、・・っ、あぁッ、・・!、みやっ・・・ぁ!!」
「こっからが芭唐君の本気モードっスよー?」
「はっ、あ、あぁッぁ!!・・ンッ、ん、ぁっ・・!!」


浴室内に無駄に反響する自分自身の喘ぎ声に耳を侵され、頭の芯まで痺れてくる。
それでも中を荒らす御柳の性器と、まさに波のように押し寄せてくる快楽とで
意識はギリギリのところで保たれていた。
でも御柳がそんな中途半端な行為をいつまでも続けるワケが無く
いきなり浴槽に凭れさせていた上半身を起こすと、ぐるりと俺を反転させ
ずり落ちないよう片方の太股から手を離し、脇腹の辺りに添える。
当然、向き合うような体勢だ。
そして俺の対応が追いつかない内に激しい動きを再開。
より深くより強く俺を貫く御柳は、相変わらず嬲るような笑みを浮かべていて
思わず視線を逸らしそうになるけど 許さないというように鋭く突き上げられる。
絶句して仰け反れば、意地悪くニヤリと口端を上げられた。


「ン、あぁ!はあ・・っ!、・・あ・・!!」


揺すり上げられる度に、向き合い密着している所為で
俺の立ち上がった性器が鍛えられた御柳の腹部に摩擦され、反応する。
中の快感と外の快感とが一気に合わさり、脳天から爪先までを直撃し
悲鳴に近い嬌声を断続的に迸らせ、内壁をビクつかせれば
御柳はトドメだと言わんばかりに勢いをつけて、全てを叩き込むように打ち付けてきて。


「ッ…ぁああ……!!」


一際大きな声を上げ、俺はとうとう意識を手放した。

 

 


【11へつづく】


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あとがき

え〜と、中途半端なエロ入りました。
此処で手ぇ出さない御柳は御柳じゃないだろう、と思いまして。

2005/05/05  。いた。