追いつけない、どれも未知数で。

 

 

 

 


『所有物即ちペット3』          

 

 

 

 

 

――解からない、解からない・・・。
   どうして俺がこんな目に・・・・・?


×××××××××××

 

 

あのキスの後、御柳は俺を乱暴にベッドの上に組み敷き
暴れる両手首を長い紐で一纏めに括りつけ、素早く拘束した。
抵抗も儘ならず馬乗りされた身体はシーツに沈み込み、
じゃらりと首輪から伸びている鎖は御柳の手元に。

 

「、ぅ・・・ッぐ、・・・!」

 

強く手前に引っ張られることで浮き上がる身体。
自然御柳と向かい合わせになり、お互いの視線が絡まる。
そうして凡そ逃げる活路を絶ってしまった後、哂う唇。

 

「ッ、・・・・離っ・・せ・・!」
「あっれ、ご主人様に対してその口の利き方はないんじゃねーの?」

 

言うなり、噛み付くような口付け。
けど、今度ばかりは良いようにさせない。
俺はがっちりと歯を食い縛り、歯列を割って潜り込もうとしてきた舌を防いだ。

 

「、ふっ、、・・・・・ン・・ッ、」
「・・・ペットの分際で、小癪っしょ」

 

一旦唇を離した御柳は、不敵に口端を吊り上げると
諦めたのかと思いきや、再び口付けてきた。
緩やかに前歯の辺りを舌先で丹念になぞって行きながら
時折歯茎を擽るようにしたりと、執拗に舌を使って来る。
俺は御柳の巧みな舌使いに食い縛った歯を緩めそうになるが、必死に耐えた。
これ以上好き勝手にされたくない。

なのに、次の瞬間

 

「!!、あッ・・・!」

 

まるで無防備だったペニスを思い切り鷲掴まれ、思わず悲鳴を上げてしまい
為て遣ったりと、開いた口内に御柳の舌が滑り込んできた。
驚く暇も与えないつもりなのか、容赦なく俺の舌を絡め取ってくる。
くちゅりと音を立てて嬲られる口腔は唾液ばかりが溢れてきて
激しい口付けに厭らしい水音だけが響き。

悔しくて、悔しくて、、
俺は這いずり回る舌を 思い切り噛んでやった。

 

「・・ッ!」

 

途端に、血の味が広がる。
流石に離れざるを得ないだろう、
そう思って御柳を窺い見れば、一瞬目を細めた後
離れる所か、より深く角度を変えて舌を絡ませてきた。
何を考えているのか、愉しげに赤い隈取を歪め
血が混ざって赤透明な唾液が滴るのを気にもしないで続行する。
信じられない。 
伝う雫が服やシーツを汚しているのに。

 

「・・・っは、ぁ・・!・・・ッ、」
「・・・・上等っしょ」

 

漸く唇を解放されて荒く息を付くと、御柳は哂った儘 未だ滲み出す血を指で拭い
持っていた鎖を離して俺の額を軽く押す。

 

「、ぁ・・!」

 

支えを失い後ろに倒れ込む身体は一瞬の浮遊感の後、柔らかなクッションへ。
埋もれる頭。
御柳はその横に手を付き覆い被さるような体勢になると
いきなり鎖骨の辺りに噛み付いて来た。

 

「?!・・ッつ・・!」
「さっきのお返し。マジで痛かったんだけど?」
「・・・ッなの、・・!てめぇが、・・悪い・・・・っ・・!」
「ッハ、・・言ってくれるじゃねェか・・・」

 

反抗する俺を嘲笑い、今度は薄っぺらな胸をゆるく噛み始めてくる。
絶妙な力加減で歯を立てながら、ゆっくりと顔を移動させて 
時折胸の先端を掠めるように舐めたりと執拗で。

 

「っ・・んっ、・・・・ぁ・・・」

 

そうされると、女でもないのに、耐え切れなかった甘い声が洩れ
俺は慌てて口を押さえようとするが、生憎拘束された両手は良いように動かせず
一人焦っていると反対の方も指先で刺激され始めた。
全部、確実に快感として拾われていく。 堪らない。

 

「、ぁっ・・・・、待・・て!っ・・・・・ぁッ、く、、っ」
「・・・・感度良すぎっしょ。女みてェ」

 

制止の声を上げたのに止まる気配は無く、逆に面白がるように弄られる。
摘んで捻られたり軽く歯を立てられたり。
そして御柳は俺が十分反応しているのを確認していきながら、下へ下へと顔をずらして行く。
勿論、舌や歯で微妙に刺激しながら。
臍の辺りに到達したとき、尖った舌先でぐりぐりとやられ、「ひっ」 と変な声が出てしまい
ゾクゾクと身体を駆け巡るその感覚は俺を狂わせるようで、、

 

「、、ちょっ、、お願いだから、・・・やめ・・・ッ、、」

 

何か得体の知れない恐怖に襲われ
本気で懇願したけど、虚しく、続行で
到頭御柳は股間まで辿り着くと、あの、唇を吊り上げる厭な笑み。
これまでにない程嫌な予感がして、急いで起き上がったのに、、

遅かった。

 

「あ!やめッ・・!!、うぁあっっ・・!!!」

 

さっきまでの愛撫で熱を持ち、
反応して持ち上がっていた性器を奥まで口に含まれ、ゆるゆると舌で愛撫される。
自分でするのとは全く違う感触感覚に、一気に熱が集中し
慌てて引き剥がそうと鶯色の頭を拘束された腕の間に挟んで持ち上げようとするが
酷く不機嫌な目を向けられて、思わずビクついてしまい。

 

「、あッ・・!」
「・・・・ナニ?」
「っ・・おま、、え、、何・・考え・・・・・っ、、ひあァッ!!」

 

必死に止めさせようと震える俺を、まるで苛めるみたいに
また口内に唾液に濡れたそれを咥え込んだ御柳。
敏感な亀頭を舌先で強く刺激されて下腹部に力が入る。
まさか、人の口の中へ射精するワケにも行かないから
歯を食い縛って我慢しようとするけど、絶え間なく押し寄せる快感の所為で気休めにもならない。

 

「、ン・・!・・・あっ、、!!
 ・・・お願っ、やめッ・・・・・、・・!アァッッ!!」

 

どうしようもなくて、ただ狼狽していることしか出来ないところで
偶然かもしれないけど、一番弱い場所に御柳の硬い歯が掠り
俺は呆気なく、その口腔に精液をブチ撒けた。

 

「、・・・っあ、・・・・・・・ぁ・・・・ッ、・・・だから、言った・・・のに・・、っ、、」
「・・・・・マジッスか?幾らなんでも、早すぎっしょ・・・」

 

放たれたものを飲み下し、少し驚いたように言う御柳。

他人のフェラチオによってイッたのも十分ショックだったのに、
その、出してしまったモノを飲まれたことの方が、より精神的ダメージは大きくて・・・・

俺の意識は現実逃避を選んだ。

 


ブラックアウト。

 

 

 

××××××××××

 

 

 

・・・・・・、

・・・・・・・熱、い・・・・。

 

「・・・・ん・・、、」
「お目覚め?」

 

やけにボヤケた視界。
ハッキリしない頭。
それらを何とか廻らし、目の前にある誰かの顔を呆然と眺める。

暫く見つめていたら、やっとピントが合ってきて。
鮮やかな鶯色の髪、目許の赤い縁取りに、整った顔に浮かぶ笑みと尖った八重歯。

漸く誰なのか思い出し、一瞬で意識を覚醒させる。

 

「ひっ、・・・あ・・!!」
「、オイ、急に動くなっつの。裂けンぜ?」

 

言われて、一体何の事なのか。
御柳のニヤ哂いの先にある光景を見て、目を見開く。

 

「、、ぁ・・、・・・あ・・ッ!?」

 

大きくM字に割り開かれた己の股座に、見るからに臨戦体勢の御柳の陰茎が
今まさに入口に侵入せんと脈打っていたからだ。
俺はこのあまりの状況にヒクヒクと息も出来ないで、
陸に上がった魚のようになりながら、激しくパニックに陥る。

こんなこと、あり得ない・・!!

 

「、、おま、え・・!・・・何して・・、ッ・・・!?」
「もー遅ェって。 ほら、先っちょ入ったぜ?」

 

両膝裏に手を入れ左右に広げながら、腰を前進させた御柳のそこを見れば
易々とその一物の先端を飲み込んでいる自分の排泄口が。
声を上げて泣きたくなった。 
しかも、仮にもそこは何かを挿れるのではなく出す器官なのだから、
異物を挿入されればそれなりの痛みがある筈なのに、それが少しもないのはどういうことなのだろうか。

 

「、・・あっ・・、・・・・何、で・・?」
「そりゃ天国が気ィ失ってトんじまってる間に、散々遊ん・・・、イヤ、慣らしたかンなァ」
「っ・・・!」

 

言い様に半分ほど挿入を終えた御柳が浅く腰を回すと、厭らしいぐちゅりという音と一緒に
透明のような白っぽいような、半透明な液体がドロリと隙間から溢れてきて。
信じられない事に、人が気絶している間に前戯を済ませてしまったと言うのは本当のようで、
俺は今更ながら、御柳の人間性を激しく疑った。
目の前の見た目だけは綺麗な男は、そんなことは知ったことではないというように
一気に全てを収め切ってしまおうと、更に腰を進ませてくる。

 

「・・ヒッ、・・・ぁ!!・・・・っ・・・やめ・・・ッ!!」
「冗談。今更っしょ?」

 

いい加減涙も出そうな状況で、こんなにも頼んでいるというのに
御柳は軽そうに受け流すと、この狭い中に、捻じ込むように己を押し込んできて。

 

「、んぁっ・・!・・・はッ・・    マジ、や・・っ・・・!!」
「イ〜感じになってんじゃん。 あ゙ー、早く奥までイきて・・・」

 

なんて舌舐めずりしながら、着ていた制服の上だけを脱ぎ捨てる。
有り得ないことに、コイツは今までずっとそうやって服を着ていて
でも本気になってきたのか、上半身裸になり繋がったままの体勢で、今度は器用にズボンの前だけ肌蹴る。 
敢えて全部脱がないのは、俺への嫌がらせかも知れない。
でも今はそんなことはどうでも良くって、兎に角、この危機的状況から脱したいから
止めど無い冷や汗が沸々と滲む中、
ともすれば砕けそうになる腰を後ろにずらそうと 往生際悪く踠く。
なのに、焦った身体は思うように動かなくて、上手くいかない。

 

「そう怖がんなよ。慣れれば気持ちィって」
「・・・ぁ、・・ぁ・・・っ、・・・やだ、ヤメッ・・・・・・・、 ぅあ゙あぁあ!!!!」

 

御柳が言い終えたのと同時に、いっきに全てが押し込まれた。 

とてもじゃないけど耐えられない。
圧迫感の所為なのか、それとも何か精神的なものなのか、ポロポロと涙まで出てくる。
男の前で、しかもこんな最中に泣くなんて、まるで女みたいで、、
けど、そんな考えもすぐに放棄して
中で脈打つ熱い塊をリアルに感じながら、息を詰める。

 

「ッ、くっ・・・・・ぅ・・・、ッ・・、」
「・・・・・ッ、バーカ、息吐けって・・・、」
「っな、こと・・・言ったっ、、て・・・!ッ」

 

混乱しきっているのに、冷静に深呼吸など出来る筈も無く、
御柳の言うことに反抗するようにヒュッと空気を吸い込み、グっと目を瞑る。

 

「ッハ、苦しいの、自分っしょ? ま、いーけどよ」
「、ッ・・ぅ、ク・・!、、っ・・・ざけ、んな・・!!    早く、抜け・・よ・・・ッ!」
「無理。動くぜ?」
「・・待ッ!・・・・う、あぁっ!」

 

軽く無視し、御柳はゆっくりと動きだした。
中へ外へ、動く度に ぐちゅ、ぬちゅ と、ジェル状の生温い液体が結合部から溢れ出してくる。
後ろを伝うそれの何とも言えない感触に、ぶるりと身を震わせれば
中の御柳が一回りほど大きくなり、内壁への圧迫が増え。

 

「・・〜ッ、堪ンねー。マジきもちーっしょ・・」
「っ、・・ぅ、・・・あっ・・・・、、っは、・・!」

 

内側の異物と、その微妙な前後運動による何とも言えない刺激に、短く荒い呼吸を繰り返す。
御柳はそんな俺を見下ろしながら、口端をぺろりと舐めると
緩やかだった動きを速いものへと変速させ始めた。
ぐじゅっ、ぐじゅっ、と 行き来する度に生々しい水音が聞こえて、羞恥で身体全体が熱くなるのを感じる。
さっきから御柳の視線も痛くて、居た堪れず顔を横に背けるが、すぐに戻され。

 

「ちったぁ学習しろっつの・・余所見すんなや。 ハイ、返事は?」
「・・・ぁっ、、ぅ・・ッ・・・・だ、誰がっ・・! 、、ンッ、・・・あっ!」

 

意地を張って視線だけは逸らし続ける。
でも、それが御柳の癇に触ったようで、
御柳はいきなりほったらかしだった俺の萎えた性器を握り込むと、其の侭上下に強く扱きだした。
そこから直接送り込まれる快感で、ゆるゆると鎌首を擡げる俺のモノは、だらしなく先走りの雫を垂らし始め
更には衝き込む角度を微妙に変えられ、
その瞬間、射精するような感覚に襲われて、仰け反る。

 

「?!、ひっ!、あぁッ、あ・・!!     な、なにっ・・・、っあぁア!!」
「前立腺っての?ここら辺り刺激すっと、男でも感じるらしいぜ??」
「うぁッ、・・ああッ、、くっ・・・・・んンっっ」

 

御丁寧に説明を加えながら、そこばかりを突き上げるのと同時に
性感帯の塊みたいなペニス自体に強い刺激を受け、
俺の射精を我慢しようと云う意思に反して達しそうになる。・・・が、
既のところで、ピタリと全ての動きを止められた。
「そう簡単にはイかしてやんねー。」と、上から意地の悪い御柳の声が降ってくる。

 

「っ、・・・・・・ん、、・・・・・はっ・・・・、・・・ッ、、」

 

臨界点まで追い詰められていた身体は解放を望み、じんじんと疼きだし
ペニスの先からは堰き止められているのにも関わらず、ダラダラと先走りが溢れ出す。
イきたいのにイかせてもらえない。 

 

「・・・・あ、ぁ・・・・・・み、御柳・・っ・・・・、」
「『ご主人様、僕は一生貴方のペットです。お好きな様に取り扱って下さい。』
 っつったらイかせてやんよ。」
「・・っ!!」

 

そんなことを、今、この状況で言えというのか。
追い上げるだけ追い上げといて、そんな理不尽、、
けど、一向に鎮まらない俺の身体は、苦しさを増し、解放を求めるばかりで・・・・

逡巡して瞳を彷徨わせていると、真っ直ぐ見下ろしてくる御柳と目が合った。
逸らす事が出来ない。

 

「・・・ぁ・・、、」
「ほら、言えよ・・・楽になりたいンしょ?」

 

猫撫で声で言われて、ピクリと身体が揺れる。 心も。
そして、とどめとばかりに 震える性器をやんわりと上下に扱かれて・・・・・・・・・・・・

終に俺は、陥落した。

 

「・・っ、・・・・主人、様・・・・・一生あなた、の・・・ペット、です・・ッ・・・
 お、、お好きなよ、に・・・扱っ、、下・・、さ・・・・ッ・・・、・・・ぅっ・・・、、」
「・・・・・良く言えました・・。 頑張ったペットにはご褒美。・・・だろ?」
「、、あっ!・・・あぁ・・っっ!!」

 

ご褒美と称し、戒めを解いて強く性器を扱かれ、俺は呆気なく射精した。
やっと訪れた解放とそれによる満足感から、身体中の力が抜け落ち
まるで全ての体力を使いきったようにくたりと弛緩していたら、
不意に中の御柳がずずっと動き、その僅かな刺激にも
達したばかりの敏感な身体がビクリと反応して入り口が窄まる。
何事かと思って御柳を見上げると、愉しげに細められている切れ長い目と視線が交わった。

 

「じゃ、オレの番ね・・・。覚悟は出来てるっしょ?」
「・・ふ、ぁ、、・・・待っ・・、、」
「もう限界だっつの。散々焦らしたんだからたっぷり礼しろや」

 

言って一息間を置くと、ぐぶっ、と加減無しに 入る処までノンストップで腰を押し進めてきた。
切れるんじゃないかと思うぐらいの勢いと質量に一瞬息が止まる。耳鳴りがしそうだ。
内側から破壊されそうな感覚に不安になり、何かを掴もうと手を彷徨わせるが
拘束されているのでシーツを握る事さえ出来ないで。
御柳はそんな俺に気付いたのか、一つに纏められたこの腕を掴むと
自分の首の上に通して、不安定な俺の支えだとでも言うように、皮肉げに哂った。
真意を測りかね一体何のつもりかと凝視しても、目を細めて見下ろしてくるだけで、何も言わない。
ますます困惑してきて、口を開こうとしたが
いきなり御柳が手前に大きく腰を引き、その衝撃の所為で何も言う事は出来なくて。

 

「黙って喘ぐ、ハイ、了解?」

 

有無を言わせない声色に、口を噤んでしがみ付き コクコクと頷けば
御柳は満足げに口端を上げ、律動を再開した。

ギシギシと今にも壊れそうなスプリングの音が、規則的に耳を打つ。
それと一緒に淫猥な摩擦音と お互いの荒い息遣いも紛れ込んでくる。
あやふやな脳内は、そんな日常生活とは程遠い音と快感を取り込むだけで
俺に冷静さを与えてはくれず・・・

 

「ぁっ、は・・・・っ、・・・あぁ・・・ぁ・・!、ひぅッ、・・ん・・っ!!」

 

もはや無様に喘ぎ声を上げる事しか出来ないこの身体は、
シーツに擦れて背中を赤くさせるだけ。
激しい動きに紐が喰い込む手首も痛み 腕はだんだん痺れてきて
眉を寄せてそれに耐えても、限界はすぐに訪れ

 

「・・っねが、、これっ、外し・・・・、っあ!・・あっ!!、あぁ・・ッ、ぁ・・!!」
「・・・・・・、仕方無ぇな・・・・・オラ、確り腕廻しとけや。命令。」

 

言いつつ強く揺さ振られ、慌てて紐が外され自由になった両腕で、御柳の首に強くしがみ付く。
肩に押し付けた顔にさらさらと鶯色の髪が触れ、ふわりと甘い匂いがした。
そう言えば、この部屋も同じ匂いがした気がする。
嗚呼、解かった。
どこか嗅いだ事があると感じたのは、
たぶん御柳が噛んでいるガムの匂いが移った所為だったんだろう。

なんて思考を飛ばしていたら、何の前触れもなしに ぎゅっ、と反応しきった性器を握られ。

 

「!、ぁっ!!・・・・な、に・・?っ、はぁ、・・あぁっっ」
「集中しろっての。気が悪ィんだよ」
「ふ、あっ、、ごめっ・・・・ッ、・・あ・・・!」
「ま、天国まだまだ余裕あるみたいだし?芭唐くん本気出しちゃうっしょ??」
「ッ!・・だめっ・・・、・・・やッ・・!!!」

 

これ以上の行為は絶対に無理だと頭を振って許しを請うのに
相当ご立腹らしい御柳は完璧に無視すると、幾分か強い力で俺の性器を扱き上げた。
びゅくびゅくと白濁とした液が溢れて俺の腹と御柳の手を汚す。
見ていられなくなって視線を逸らそうとしたら
御柳がその精液で汚れた指を口の中に突っ込んできて、ぐるりと中を掻き回してきた。
広がる味は青臭く、とてもじゃないけど飲み込む事なんて出来なくて
御柳が事も無げに飲み下していたのを思い出し、鳥肌を立てる。
かと言って吐き出すことも出来ない俺は、情けなくいつまでもモゴモゴと口に含んだ儘で、、
すると、不意に御柳が深く口付けてきて。

 

「、ン・・!・・・・・・うッ・・・、、」
「・・・・苦ェ」

 

口内にあった液体を全て舐め取り、少し眉を顰めて言ってから 飲み込んだ。
俺はゼイゼイと息を乱しながら、激しく咳き込む。
とことん御柳の行動にはついて行けない。

 

「っ・・・んッ、、あっ!ぁあ、あ・・!!」

 

そんなことはお構い無しに、御柳はもう一度軽く唇を合わせた後
衰えていた腰の動きを改めて激しくさせながら
前立腺とか言っていた辺りをがんがん衝いて来る。
それに連動するように断続的に声を上げれば、
今度は浅くではなく、深く唇を押し付けてきて 喘ぐこの口を完全に塞いでしまう。
そうすると、俺の情けない嬌声が外に漏れることは無いワケで
密かに安堵しながら律動にまかせて身体を揺さ振られていると
何故か、「クク・・・」と器用に咽喉で笑う御柳に気付き。
怪訝に思って目の前の顔を窺い見れば、その綺麗な顔がゆっくりと離れ始めて、、
焦った俺は、思わず離れていく御柳の唇を舌で追ってしまい。

 

「・・っん、 ぁ・・!!」

 

我に返った時には遅かった。 
くつくつとほくそ笑む御柳。

慌てて舌を引っ込めても、後の祭りで、、

 

「、、ひっ!・・あ、ああッ!!っ!、・・ん!!」

 

自分から御柳の唇を追い掛けてしまったことにショックを受ける間も無く
途端に溢れ出す嬌声。 もう抑えることが出来ない。
それでも必死に我慢しようとするけど、意地悪く御柳が強く打ち込んで来て、止まらない。
引っ切り無しに啼いていると、御柳も限界が近いのか
眉間に皺を寄せつつ 時折出る声を噛み殺していて。

俺は自分だけ声を出しているのが悔しくて、白い御柳の肩に、ぐっと歯を立てた。

 

「っ、・・・痛ってーな、、テメ、何考えてンだよ」
「・・・俺、だけっ・・・ムカつく、、だよっ・・!! 、っぁ・・!・・も・・・ッ、あ、!・・ンぁッ、あぁッ・・!!」
「ハッ!上等・・・やっぱオマエ、最高っしょ」
「・・・・あッ!あぁアァッッ!!!!」

 

奥を衝かれ、同時に性器も刺激されて、俺は一際大きく声を上げながら果てる。
その反動で腸壁がぐっと狭まり、中の御柳を一層強く締め付け
瞬間 「クッ」、と苦しげな声がしたかと思ったら、内壁に熱いものが叩きつけられた。

 

「・・・・っぁ・・・、・・っ」

 

リアルに、この、腹の中に、数億という精子がうろちょろしているのかと、考えるだけで眩暈がしてきて。
俺は眉を顰めて目を瞑り、荒い呼吸を繰り返す。
湿った肌を玉となった汗が伝い、
鉛のように重い身体をベッドに預け、ようやく行為が終わったのかと力を抜くと
ずるりと穴からドロドロに体液に塗れた、御柳の萎えたペニスが出てきた。

 

「・・・・・くっ、・・・・ん・・ なん、で・・・・・中に・・、、ッ」
「いーっしょ別に。妊娠するワケじゃねーし。まぁ後処理はやっとかねーと、腹下すかもな」

 

溢れ出た液体を指で掬いながら、何でもないように言う御柳を睨みながら身体を起こせば
ズキリと腰に響く鈍い痛み。

 

「、ッ・・!・・・な、に、、・・・・・つ・・ッ、」
「あー?そりゃ当たり前だっつの。つーか普通は動けないっしょ」

 

言って御柳はヨレヨレになって幾つも染みができているズボンのポケットからガムを取り出し、包みを開け
出てきた固体をぱくりと口に放り込み、美味しそうに噛み始める。
こっちは男に掘られた上に中出しされて、腰も痛くて死にそうだっていうのに、、何てヤツだろうか。
けど、俺にはもう文句を言う気力も無ければ体力も無く・・・。
諦めて無造作にM字に開いた儘だった己の下肢を徐に見遣ると
ドロリと白いやら透明やらなんやら 大量の液体が穴から垂れ流れシーツや太股を汚していて。
一瞬意識が遠くの方へ飛んで行きそうになる。

 

「み、御柳・・ッ、」
「ご主人様だっつの。 ・・・ハ?面倒くせー。テメェで何とかしろや」
「っ、ちょ、・・・・待っ・・!」
「あ〜イイ運動した。じゃーな」

 

服に袖を通し終えた御柳はひらひらと手を振りつつベッドから立ち上がると
焦る俺に一瞥もくれず、ドアの向こうへと消えていった。
俺は慌てて追いかけようとしたけど、腰に鈍痛が走り未遂に終わり、、

 

「・・・・・・・・ッ、・・・」

 

べちゃべちゃのシーツを握り締め
ぶつけどころの無い怒りと情けなさを必死に飲み込むしかなかった。

 

 

 


【4へ続く】


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あとがき


やっと書き終わった・・・。そしていたの脳も終わった。。。
念願の(?)エロが書けまして嬉しいですが・・・・プシュゥ・・。腐
っさて!今回はワリと二人がラブラブに見えたのは、いただけで御座いましょうか!
書き始めの頃はもっとダークな感じにしようかと思っていたのですが、
何故かこんな風になっちゃいましたorz 文才が欲しいよ、神様・・・。


2005/01/??  。いた。