※暴力的表現・性描写あり。ご注意を。御柳氏が鬼畜というか、かなり酷いです。
  愛がありません。苦手な方は回避にて…!

 


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「・・・・・ッ」


もう何度殴られたか解からない頬を、もう一度殴られ
地面に這いつくばり
己の歯で切った口内から血が溢れたのを、吐き捨てる。
飛びそうになった意識を殴られた所為で無理矢理引き戻され、のろのろと顔を上げると
学ランでスニーカーの癖に、とてつもなく非道なケリをくれる
二本の足が目に入った。


「何見てンよ?舐めてーってか?」


嘲笑してから、目の前に突き出される片足。
顔を背けようとしたが、その前につま先を口の中に突っ込まれる。


「・・・っうぐ・・!」


砂利に塗れたソレを何としても舐めたくなくて、舌を奥に引っ込めると
それを追い詰めるようにクツの先がギリギリと侵入してきて。
顎が、外れそうだ。
口の端は、すでに殴られた時点で切れている。


「・・・ぐ・・、ぅ・・・ッ」
「テメェ、生意気っしょ」
「?!っ・・う!!」


冷たい声が吐き捨てた途端、口の中から出て行ったクツ底にそのまま頭を踏みつけられ
地面に鼻っ柱を強打。
ジワリと鼻血が垂れ、地面と顔の隙間に滲んでいくのを肌で味わう。
あまり痛くないように思えるのは、感覚がマヒしているからなのだろうか?
あぁ、それならいい。
同じ暴力でも痛みが無いにこした事はないし
何より今の状態は姿勢的に楽だ。
たぶん、俺はもう立てない。


「オイ、寝てンじゃねーよ」
「ッ!」


けれど安心など出来ないのは解かっていた。
まるで狙い尽くしたかのように左脇腹を思い切り蹴り上げられ
胃液を吐きながらゴロリと仰向けになる。
ゲホと数回噎せた後に掠れた咳を繰り返せば
黙らせるかのように続け様に二三度横からケリを入れられた。
痛くて呻き声を上げると、今度は顔を蹴られる。
また、口の中が切れた。
悲鳴すら満足に上げさせてもらえない。
俺は一体、どうすればいいんだ。
なんでこんな仕打ちを受けなければならない。

何故、俺だけ?


「っ、ゲホ・・!・・・あ・・、・・・ぐ・・・・っ、、」

 


そもそも、ここには練習試合をしに来ただけだった。
結果は惨敗にしろ、よく戦えたと思うし、納得行くものだった。
けどその試合のあと、相手の、華武の連中に奥の校舎裏に呼び出されて
ワケの解からない内に「気に入らない」と云う一方的な理由で殴る蹴るの暴行をされ、
主に同じ一年の御柳芭唐という男に、これでもかと云うほど集中的にやられた。
最初の内こそ俺も抵抗したが
相手は俺より身長も体力も腕力も、何もかもが上だ。
あっという間にボコボコにやられ、ついでに遠回しに見ていた別の華武のヤツ等にも
面白半分で蹴られたり唾を吐きかけられたりした。
でもそいつ等だってリンチに加わったのは始めだけで
俺が抵抗しなくなってからは興醒めしたのか、その場から居なくなって。

校舎の向こう側のグラウンドで、試合後の練習が始まっても尚
手酷い暴力行為を続けているのは、御柳芭唐だ。

 


「・・・あー、ほんっとムカつくわ、オマエ」


上から憎々しげに呟いた御柳は
いきなり俺の縒れた胸倉を掴むと己の目線まで引き摺り上げ
険悪に目を細める。
俺はその腕を振り払うこともできず
それでもボヤける視界で何とか御柳の切れ長い目を見返し
「なぜ、こんなことを」、と問いかけようとするが
首が絞まっている所為か、轢き潰れたような呻き声しか出なかった。


「・・分不相応なヤツが調子こいてっと、マジ腹立つっしょ・・・」


言うなり、地面に無造作に落とされ
体力的にも精神的にも限界だった俺は、バランスを崩し倒れ込む。
そしてまた、御柳の足が、躯に。


「もうそれぐらいでやめとけばぁ?」


されるがままに蹴られていたその時、
少し離れた所から興味なさげな声が掛けられ、一度御柳の動きが止まる。
声のした方に視線だけを向けると
ノートパソコンを弄りつつ、こっちを見ようともしない朱牡丹録が立っていて。

一瞬、救われたと思った。

ところが、救いだと思った奴は「練習始まってる気」と校舎越しにグラウンドを指差すと
本気でやめさせる気は更々ないらしく、来ないなら来ないで顧問の方には言っておくと
無慈悲にこの場を離れようとする。


「あー、もうちょっとこいつイジメたいんで、練習サボリます。
 ってか、録先輩も混ざります?」


僅かな希望も砕け、絶望に叩き落されていたところで
口端を上げて恐ろしいことを言い出した男。
俺はまた集団リンチされるのかと思って、ビクビクと朱牡丹を窺い見た。


「・・別に、どーでもよさ気」


でも明らかに無関心な様子で、ホッと溜息を吐いたが
「でもまぁ写メだけは撮っておく気ー」なんて、
徐に携帯のカメラレンズをこちらに向けたのだから、堪らない。
こんな屈辱的な姿なんて絶対に撮られたくないから、必死に御柳の足の下から這い出そうとするけど
力が入らなくて、どうしようもなくて、、
爪に砂利を食い込ませる。


「録先輩も相当エゲツナイっすよねー。
 あぁ、どーせなら、もっとスゴイ画の方が良くないっすか?」


一体何をするつもりなのか怯えるヒマもなく
咽喉で嗤った御柳が、いきなり俺の制服に手をかけ、引き千切るように左右に開いた。
ボタンが弾け飛び、前が肌蹴る。
驚いて見上げると、ニヤニヤと下卑た笑みを向けられ
血の気が引くのと同時に、薄いシャツも引き裂かれ、肌が露出した。


「・・・ッ!、・・・や・・めろっ・・!!」
「黙るっしょ」


冷たく言われ、押し退けようとした腕を一纏めに拘束され身動きできず
踠くに踠けない下肢のベルトに手がかかり、あっという間に外されズボンを下着ごと引き摺り下ろされる。
ほとんど半裸の状態で御柳に組み敷かれている格好が恐ろしくて
俺は何度もやめてくれと叫んだが、勿論それでやめてくれるハズなんか無く
それどころか、「あんま大きい声出すと、人来るぜ?」なんて脅されて。
ヒクリと咽喉を引き攣らせると、くつくつと嗤った御柳の手が直に肌に触れ、情けなくもビクッと躯が跳ねた。
その間にも朱牡丹の携帯のカメラのシャッター音が数回鳴る。


「・・ッヒ、!・・・・っあ・・、やだぁ、、!!」


恐怖と羞恥が綯い交ぜになって頭の中がグチャグチャで
震える声で懇願するように御柳を見上げるが
肌を滑る手はスルリと下腹部に廻り、目を見開くと、グッと握られる。


「ッ・・!」


痛くて御柳の下で仰け反れば、そのままゴシゴシと擦り上げられ
ほとんど苦痛に近い感覚を送り込まれて、唇を噛んで耐える。
苦しかった。
なぜこんなことをされなければならないのか解からない。
ただ、言えることは、俺の何かが御柳芭唐の反感を買ったらしく、こういう状況になっていること。
そして、俺はどうしようもない程、この御柳芭唐に恐怖を感じている、ということ。


「っあ・・!・・・くっぅ・・ッ」
「おーおーこんなんでも勃ってきてンよ。たいした淫乱だなテメェ」
「、・・っ・・・あ・・!」


そんな状態にも関わらず、生理的な反応を見せる俺の下腹部を無遠慮に見下しながら
嘲るように言う御柳の手が、先走りで濡れている亀頭にかかり、引っ掻く。
その衝撃で俺は呆気なく射精。
己の腹と御柳の手にかかった体液が、無性に悔しくて、恥ずかしくて、許せなくて
この男の手で簡単に達した自分の体が、恨めしくて、、

そしてまた、シャッター音。

死にたかった。


「・・・・っぁ・・、・・・・・も、ぅ・・・や、、」
「ハ?まさかこれで終わりとか思ってねーよな?」
「?!」


これで満足ではないのかと目を見開けば、「まさか」と嗤われ
いきなり躯を反転、うつ伏せにされて尻を高く引き上げられる。
背後の御柳の意図を測る前に、肛門に濡れた指で触られ
吃驚して躯を硬直させると、無理矢理捻り込んできた。


「・・ひ・・!、っあ・・・!!」
「此処イジられんの、初めて?」
「ッ、う・・!・・・ぐ・・っ」


ゆるやかに指を前後させながら、問いかける背後の声。
俺は必死に歯を食い縛って異物感をやり過ごそうとするが
すぐに二本目が入ってきて、眉根を寄せて呻く。
信じられなかった。
どうして男の俺のそんなトコロに指を突っ込むのか。
でも、さっきとはまた別の方法で俺を辱めようとしているのは、確かだった。


「・・・いっ・・、や・・・め・・・・、・・っ!」
「やめてやんよ?これブチ込んだらな」


穴を広げるように掻き回していた指がズルリと引き抜かれ
代わりに何か熱くて脈打つモノが宛がわれる。
ハッとして腰を引こうとしたが、遅かった。
掴まれた腰を引き寄せられ、塊が押し入ってくる。


「っう・・!、あぁッ!!・・・・ぐっ!」


俺の其処は張り裂けんばかりに限界で、
御柳のモノも途中で行き詰まってしまい、俺は苦しくて苦しくて、それ以上侵入させまいと力を入れる。


「・・・っん・・、・・・ぐぅ・・・ッ、、・・・・つっ」


尋常じゃない痛みに、砕けそうなぐらい強く歯を食い縛り、呻き
涙を流しながらゼェゼェと肩で息をして、地面を引っ掻く俺に対し
御柳は低く一つ哂い、掴んでいた腰を更に引き寄せ様に、一気に貫いてきた。


「ッ・・!!・・・あ、うぁああ・・っっ!!!、ひぐ・・ッ」
「ちょっと煩い気」


恐らく切れたであろう激痛に悲鳴を上げると、
今まで携帯で写メを撮っているだけだった朱牡丹がそう言うなり
しゃがみ込んで俺の口に無情にもタオルを捻じ込んで塞いでしまった。
驚いて、涙で濡れた目で見上げると、シャッターを切られる。
「いい画撮れた気」と無邪気に哂う目の前の朱牡丹は
今撮った、涙流して男のイチモツを咥え込んでいる姿の画像を見せると
ワザと俺に見えるように操作して、保存した。

確かに、えげつなかった。


「・・ん!っンぅ・・!!」


弱みを握られたも同然で、必死にその携帯を奪い取ろうと手を伸ばすが
御柳に後ろから突き込まれる反動で上手く行かない。
朱牡丹はニコリと笑みを向けると、さっさとポケットに携帯をしまってしまった。


「じゃ、ミヤ。俺はこれで戻る気」
「へーい。あ、転送忘れないようお願いしまーす。それと、口塞いでるモンは取ってもらっていいっすか?」
「いいけど、こいつちょっと声デカすぎ」
「だからっすよ」
「ふーん?ミヤも結構ヒドい性格気ー」


一体どういうつもりなのか、御柳は相変わらず俺を揺すりながら
朱牡丹に口のタオルを取るように言い、朱牡丹はもう自分に関係無いからと、あっさり抜き取った。
染み込んだ俺の唾液が汚く糸を引く。
それをゴミのように地面に投げ捨て、汚れた指を頬になすり付けてくるのを
避けようとするよりも先に、俺の口からは御柳が動く度に規則的な情けない声が洩れ出て
いっそ口を塞がれていた方がマシだった。


「・・あっ、・・・ふ・・ッ・・、 んぐ・・・っ、ぅ・・!」
「クク、やーらしい声・・・・・
 あ。じゃぁ録先輩、お疲れっした。皆にはヨロシク言っといて下さいよ」
「わかってる気ー」


慣れたように承諾する朱牡丹は元来た校舎の細い間を抜け、戻っていく。
その姿が見えなくなる頃には、俺は御柳に激しく揺さ振られ
朱牡丹が言うようなデカい声を只管上げていた。


「、んっ・・、あ・・!、あぁっ、は・・・!、、いや・・っだ・・・!」


裂けたトコロから滲む血の所為か、それとも御柳の先走りの所為か
滑りよくグジュグジュと泡立つ音が聞こえて
味わった事もない感覚に囚われ、髪を振り乱して叫ぶと、一層強く衝き込まれ。
そしてまた悲鳴を上げる。
最悪の悪循環だった。


「ッハ!テメェのヤラシイ躯は野球より、コッチの方が向いてンじゃねーの?」
「・・ッ!・・・あ・・!・・・っん、ぅうっ」


罵られて、悔しくて涙が頬を何度も伝い落ち
ガリガリと地面についた両腕が砂と小石に引っ掻かれ、痛みに眉を寄せる。
早く終わって欲しかった。
もう、限界だった。


「・・・、つ・・・」


穿つ間隔を速めた御柳が、腰を痛いぐらいに掴んでから
ドクリと射精し、数回中に擦りつけるようにしてから、出て行く。
俺はその感覚にブルリと背中を震わせ、御柳が腰から手を放したのと同時に
力尽きて地面に倒れ込んだ。
閉まり切らない穴からは、空気と一緒にコプコプと体液が漏れ出し
御柳はそれを見て、「イイざまっしょ・・・」と嘲りも顕に呟くと
焦点の合っていない目でただ掠れた呼吸を繰り返すだけの、虚ろな俺の髪を掴んで引き上げ


「もう二度と生意気なこと言えねーぐらい、甚振って、犯して
 慰み者にしてやっからよォ・・・・精々愉しめや」


耳元で残酷に囁き、それから打ち棄てるように髪から手を放す。
俺は地面の感触を肌で感じながら
その科白を薄れ掛けた意識の端で聞き捉え
ゆっくりと意識を手放した。

 


『たかが #1:二ヶ月で』

 

 

失ったモノは大きい。

 

 

 

【2へ続く】


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アトガキ

88発目『台風の目』、猿野の「俺は野球始めてまだ二ヶ月だ!なんか文句あっかー!」
という発言より、妄想してできた産物。
御柳氏の琴線に触れたようです。

2007/03/19  。いた。