※モブとの若干の絡みあり。苦手な方はご注意を



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結局、御柳が言う「セルフサ−ビス」が終わっても、ベッドから起き上がる事ができなかった俺は
御柳の家に一泊することになった。
親には連絡を入れ、明日の朝も戻らずそのまま学校に行くと伝えた。
最初は心配そうにしていたが、泊まるのは野球友達の所だと言えば、二つ返事でOKがでた。
何でって、これまでに何回もそうやって犬飼とか兎丸とか先輩とかの家に泊まった事があるからだ。
今になってその習慣を呪う・・・

「腹減ったなァ。適当にピザでも頼むっしょ」
「・・・・・・」

シャワーを浴び終え、首からタオルを掛けた御柳が
午後7時を示す時計を見ながら、携帯を耳にあてる。
返事をしなかった俺の答えを是と取ったのか、それとも最初から選択権を与えるつもりはなかったのか

「・・・・・そ、いつも頼んでるヤツね。・・・・いや、二人分。
 ・・・・・そう、・・そう。 んじゃ、ヨロシク」

慣れたように淡々と注文を済ませた御柳は、もう通話を切っていた。
話し方からして、馴染みの店なんだろう。
どうでもいい・・・
俺は倦怠感を訴える躯を、意識と一緒にベッドに沈めた。

 


「・・・・おい、コラ、天国。起きろや」
「・・・・ん、、」

ペチペチと頬を叩かれ、重たい意識を無理矢理覚醒させる。
途端に、イイ匂いがして、首をノロリと上げると
ベッドサイドのミニテーブルに、美味しそうなピザやらポテトやらが一式並べられていた。
思い出したかのように腹がぐうぅと鳴り、バツが悪いというか何と言うか・・・恥ずかしい。
誤魔化すように視線を逸らすと、御柳が咽喉で哂った。

「腹、減ってンしょ」
「・・・・」
「もしかして金の心配してんの?」
「・・・べつ、に・・」
「あ?だったらオレが優しく言ってるウチに喰え。それとも喰わせて欲しいってか?」
「っそん・・!、んぐッ」

腹は減ってる、金の心配もしてない、けど食べさせて欲しかったワケじゃない。
それなのに御柳はピザを一切れ抓むと、無理矢理俺の口の中に突っ込んできて
慌てて言葉と一緒にピザを頬張る。
芳ばしいチーズの香りが鼻を抜け、フワフワの生地を数回噛んで、飲み込んだ。
・・・・・・美味しい。
もう一口、と思った時、見計らったように口許にピザが差し出され
思わず齧り付くと、御柳がふっと目を細めた。

「旨いか?」
「、ん」

食べながら頷くと、更に御柳の目が細くなる。睨んでるんじゃないことは判るけど、
何故だろうか・・・
何でもいいけど、何か、、いつもと違う。緊張する・・・。
それでも空腹には逆らえず、上目で御柳を窺いながら
口に運ばれるピザを一切れ丸々平らげた。

「ん」

すると今度はストロ−が刺さったコ−ラが差し出される。
ちょうど飲み物が飲みたいと思っていたから、喜んで吸い上げると
冷たく甘い炭酸が咽喉の渇きを満たす。
次はピザじゃなくてポテトが食べたい・・・取っていいのか、なんて思っていると

「ホラよ」

細長いポテトが目の前に突き出された。
愕きつつもパクリと噛り付くと、ホクホクとした食感にちょうどいい塩気。
すぐに飲み込んでしまうと、二本目が迷うことなく口へ運ばれる。
一から十まで、俺が食べたいと思った順に、御柳が食べさせてくれる。
まるで、俺の考えてることが全部判ってるみたいで
初めて目の前の男をスゴイと感じ、無遠慮に見つめていると

「今、オレのことスゲーとか思ってるっしょ」
「!っな、なんで判るんだよ……さっきとかも、俺が食べたいヤツばっか、、」
「ハ、簡単っしょ。 オマエ、全部顔に出てンだよ」
「っっ!」

ニヤリと口角を上げた御柳が俺の頬に手を伸ばし
親指で撫でながら、身を乗り出して口許についていたケチャップを舐め取る。
硬直していると、舌先がゆっくりと唇を辿り、割り入ってくる。

「・・・ン、ぅ」

いつものように俺も舌を出すと、ねっとりと絡め取られ
物を食べていた分いつもより沢山唾液が溢れて
飲みきれず顎を伝いシーツに落ちていく。
静かな室内に、ぴちゃぴちゃと過剰な水音が響いた。
そのまま濃厚なキスを続けていると
御柳が一旦唇を離し、箱からピザを一切れ抓む。
ボーッと見ていると、薄い唇がピザを一口齧り取って、数度咀嚼し
流れるような仕草で俺にもう一度口付ける。

「、んっ・・・、・・・ン・・ッ」
「・・・・・・」

すると、合わさった唇から、さっき御柳が齧ったピザが押し込まれてきて
俺は反射的にソレを受け入れる。
完全に移し終えたのか、御柳が唇を離すと、ツッと長い糸が引いた。
これはつまり、このまま食べて飲み込めということだろう。
黙って顎を動かし、ゴクリと飲み下すと、妙に恥ずかしくなった。

「顔、真っ赤っしょ・・・」

俯いていると、愉しげに囁いた御柳がまたピザを齧り
顎を掬い上げてきて押し込んでくる。
そうして数回口移しを繰り返した頃には、口許はベタベタで
正気すらドロドロに蕩けていた。
御柳にされるが儘、まるで親鳥に餌を与えられる雛鳥のように
自分から御柳にしがみ付き、口を開けて、強請る。
回数を重ねる度に、妙な興奮と飢餓感を覚え
次第に俺は与えられる餌よりも、御柳の舌を欲しいと思い始めた。

「…っは、、、みやなぎ……」

気付けば俺の舌はピザではなく御柳の舌を探り当て、食えもしないのに
必死に手繰り寄せようとして、深くまで侵入。
御柳は相変わらず薄い笑みを湛えたまま、そんな俺に合わせるように舌を伸ばし、巧みに絡ませてくる。
既に行為は口移しではなく口付けに変わり
俺の股間は半ば以上まで勃ちあがっていた。

「…淫乱」

耳元に口を寄せ、低く囁いた御柳にベッドに組み敷かれながら
自然と脚を開いて甘受する。

そうして、淫らな行為がまた始まった。

 

―――――――――――――――――――――――――

 

「…おは、よーッス…」

翌朝、御柳宅からそのまま通学し、教室に入って自分の席につく。
もちろん今日も部活を休んだ。
いい加減、部に顔を出せと言われたが、とてもじゃないけど無理だった。
連日続くセックスによる体力不足・思考散漫・倦怠感
なにより、チ−ムメイトや野球そのものを後ろめたく思っている。

「どーした天国。元気ねーな」
「…沢松か。…あー、、ちょっと調子悪くてなぁ…」

最近部活を休んでいるのを知っている沢松は、それで納得したのか、自分の席へと戻っていく。
その時ちょうど、担任が教室へ入って来て朝礼が始まり
後は時間割通りに一日を過ごすだけだった。

 


終業のチャイムが鳴り、途端に教室は慌しくなる。
今日も御柳の家に行かないといけないから
俺もさっさと帰り支度を済ませ、部には顔を出さずに学校を出て、すぐ近くのバス停まで歩いていく。
一度家に帰ろうかとも思ったが、面倒だったし、どうせ今日から三日間母親は旅行で居ない。
言い訳をしないでいいのは楽だ。
程なくして来たバスに乗り、もはや通い慣れつつある駅で下り、切符を買ってホームで電車を待つ。
さすがに夕方のこの時間帯は人が多く、できるだけ混雑の塊りから離れようとしたけど
いつの間にか取り囲むように周囲に人が居て、動くに動けなかった。
無理すれば通れないこともないが、そこまでして人混みを避けたいという訳ではなかったし
それに、自分の周りに居るのは、見るからに不良っぽい奴等ばかりで
なんとなく移動し辛かった。

……なんか、ヤな感じだな。

電車が来たら、すぐに離れよう。
言いようのない漠然とした不安を感じながら
俺はホームに滑り込んで来た電車に乗り込んだ。

「……っ」

ところが、不良連中から離れるつもりだったのに、一気に人が雪崩れ込んだ所為で思うように動けず
結局ホームで待っていた時と同じ状態のまま、人波によって車両の奥に押し込まれてしまう。
こうなったらもう下手に動けない。
どのみち椅子は全部埋まっているし、仕方なく溜息をついて大人しく立ちっ放しで発車を待っていると
暫くもしない内にアナウンスが流れ、ゆっくりと電車が動き始める。
ここから御柳の家の近くの駅まで、15分程度だ。
その間に考える事と言えば、今日は一体どんなセックスをするのだろうかとか
御柳の機嫌は良いだろうかとか、自ずとその辺のことになる。
…今日は道具を使われたくないな…。
そんな切実な思いを巡らせていた時、ふと腰のあたりに違和感を感じた。
隣の不良の腕でも当たったのかと思って少し距離を取ろうとしたが
そもそもこんな密集状態じゃ何の意味もない。

「……、っ…?」

せめて妙な難癖はつけられたくないから、躯の向きだけでも変えようとした瞬間
腰に当たっていたモノがいきなり尻に滑り下りて来て、ビクリと硬直する。
………いやいやいや、きっと混んでいる所為だ
と自分に言い聞かせ、なんとか平常心を保って無視した。
ところが、

「…っ?!…ぅ、」

いきなり男の大きな掌が、尻を鷲掴みにしてきて、思わず小さく呻き声を上げてしまう。
一体何のつもりか知らないが、人の尻を掴んで何が楽しいか。
文句の一つでも言ってやりたい所だけども、如何せん恥ずかしい。
こんな大勢が居る場所で、まさか「僕、痴漢にあってまーす!」みたいなことは言えないし
もしこんな、いかにも恐そうな奴を怒らせたら、後でどうなるか判らない…
此処は我慢だと必死に頭の中で繰り返し、早く目的の駅まで着いてくれと願う。
しかし男の手は尻を弄るだけでなく、今度は前に廻ってきて
あろうことか股間を握りこみ、やわやわと揉み込んで来た。
これにはさすがに吃驚して、慌ててその痴漢野郎の手を掴もうとしたその時

「…抵抗すンな。もし騒いだら、刺すぜ?」
「…!!」

周囲に聞こえないような、俺だけに聞こえる低い声色で恐ろしい警告が耳元で囁かれ
俺はその声の主(たぶん今股間を撫で回しているヤツとは違う男)に背後から両腕を拘束される。
「刺す」という脅しの証明なのか、掌に薄い刃物のようなモノが軽く当てられ
その冷たく硬い感触にゾッと総毛立ち、すぐに抵抗をやめる。
すると、俺が大人しくなったのを確かめた上で、股間を弄っていた手はいきなり大胆になり
ズボンのファスナーを下ろして下着からペニスを引き摺り出し
芯が通りかけているソレを、グイグイと扱き始めた。

「、、っ、…く…ッ、…」

急な刺激で、小さく声が漏れてしまい、慌てて唇を噛む。
誰か気付いていないのかと、何度も周りを見回したが
俺の四方はがっちりと不良達に固められ、異変を察知してくれる人は誰も居ない。
恐らく、今周りに居る男達は全員仲間同士だ。
左から俺の性器を扱くヤツと、背後から腕を押さえているヤツと、たぶんそれ以外は壁役
最低でも4人以上が寄って集って俺を取り囲んでいるに違いない。
絶望的な状況の中、俺は只管声を押し殺し
股間を這いずる男の無遠慮な手が与えてくる刺激を遣り過ごすしかなかった。

「っ、ん…!…ッッ、」

ちょうどその時、ペニスを扱く男の指が偶然鈴口から雁首の括れまでを引っ掻き
俺は堪らず嬌声と判る声を出してしまう。
しかしそれは車両に流れるBGMやレ−ルを走る電車の音に掻き消された。
が、傍の男にはしっかり聞こえていたらしい。
今まで単調に上下に扱いていただけの動きが、亀頭ばかりを狙って緩急をつけた卑猥なものに変わる。
その所為で、俺はついに先走りまで滴らせるまでに勃起し、小さく膝が震えだした。

「……っ、ふ…、、……ぅッ」

限界が近づき、硬く張り詰めヒクヒクと脈打つ己の性器が爆発間近にまで昂って
もうダメだと歯を食い縛った時、不意に男の手が離れた。
疑問に思う間もなく、背後で俺の腕を拘束していた手も外れ
その手が素早く俺のペニスをズボンに押し込め、ファスナーをグイと上げる。
訳が判らず翻弄されていると、電車が甲高いブレーキ音を立てて停車し
この駅で降りる人間がワラワラと開いたドアから外へ出て行く。
俺のフラつく躯は男に肩を抱えられるようにして押さえ込まれ
下車する人の流れに沿って無理矢理ホームへと一緒に降ろされた。
華武中央駅。
御柳の家に一番近い、奇しくも降りる予定の駅だった。

「来い」

逃げるなら今しかなかったが、隣にピッタリと張り付く男から
制服越しに尖ったモノを突きつけられ、唇を噛んで従う。



『たかが #8:脅しで』



一体俺はどうなるんだ。

 




【9へ続く】


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アトガキ

とりあえず書きたかったネタが書けて満足ですw猿野の尻とかほんと触り、否、揉みt(ry 笑
普段駅に行かないし電車にも乗らないから判らないのですが、夕方ってさほど込まないですかね?
無難に朝にしとけば良かったかな…今更ですね!^^

2009/07/18  いた。